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魔導編①基礎魔導物理学概論ー霊念気学ー

□序


 霊念気学は、魔導物理学の分野の1つである。脳と脳をつなぐ集合的無意識領域<霊脳空間インナースペース>には、霊気オーラそして念気サイと呼ぶ生命、精神現象の根源がある。


 これらは潜在意識として物質界と重なり合って存在しており、その影響を霊荷バイオティックチャージと霊念場の相互作用として説明する、それが霊念気学である。魔導物理学を語る上で霊脳空間インナースペースを構成する霊質について知ることは避けて通れない。


□霊質の構造と霊気オーラの正体


 全ての物質が原子アトムで構成されるように、霊質は、物質の観念イデアや形態形成を司る源子イデオンで構成される。


 源子イデオンいわゆる魂の中心には、霊魂ソウルの中心核となる源子核イデアル・ニュクリアスがある。源子核イデアル・ニュクリアス魂核子イデアル・ニュクリオンなどで構成され、その周りを生命力の源で、マイナス霊気オーラを帯びた霊子バイオンが回っている。


 通常、源子イデオンは、プラス魂核子イデアル・ニュクリオンマイナス霊子バイオンが互いを打ち消し合い、霊気的に中性を保っている。


 しかし外部からエネルギーを加えることで、一部の霊子バイオン源子核イデアル・ニュクリアスの周回軌道から飛び出し、自由霊子となる。


 例えばマイナス霊気オーラを持つ霊子バイオンが、源子核イデアル・ニュクリアスの周回軌道から飛び出した場合、源子イデオンプラスの霊気的性質を持つ陽サイオンになる。


 逆に外部から自由霊子が加わった場合、マイナスの霊気的性質を持つ陰サイオンになる。サイオンとは自由霊子の過剰や欠損により、プラスマイナスの霊荷を持った源子イデオンのことで、サイオンで構成される霊脳空間インナースペース上の分身を霊離気体バイオプラズマまたは星気体アストラルボディと呼ぶ。


 また源子イデオンが、霊気的性質を持つことを帯霊と呼ぶ。帯霊状態の霊質は、正同士や負同士は反発し合い正と負は互いに引き寄せ合うという霊気的性質を持つ。


 この霊気的性質が霊荷バイオティックチャージである。このとき霊荷バイオティックチャージに働いている力を静霊気力(静霊力)と呼ぶ。そして静霊気力が働いている空間を霊界バイオティックフィールドまたは霊場バイオティックフィールドと呼ぶ。


 静止した状態の霊荷バイオティックチャージを静霊気、移動する霊荷バイオティックチャージを動霊気(霊流)と呼び、霊荷バイオティックチャージの存在と運動こそ生体エネルギー<霊気オーラ>の正体なのである。


霊流バイオティックカレントと霊気回路


 では続いていわゆる霊流バイオティックカレントについてみて行くことにしよう。


 霊流バイオティックカレントとは霊荷バイオティックチャージの流れのことであるが、霊流バイオティックカレントは、霊荷バイオティックチャージを持つ自由霊子により発生する。霊子バイオンは普通、源子イデオンの中に存在するが、源子イデオンから飛び出し自由に動き回るものを特に自由電子と呼ぶ。


 自由電子が一斉に同じ方向に動き出すと霊気オーラが流れるのである。この霊荷バイオティックチャージの移動が霊源チャクラからはじまり、再び霊源チャクラへと戻る閉じた循環路を霊気回路バイオティックサーキットと呼ぶ。集積魔力回路マジカルインテクレイテッドサーキットいわゆる魔封陣とは、霊脳空間インナースペース上に構築した霊気回路バイオティックサーキットを神秘象形文字や幾何学文様などで記号化、シンボル化した霊気回路図が始まりと言われる。


 霊脳空間上の分身アヴァター幽体エーテルボディ>は、肉体の神経回路網に対し、神勁回路網<氣脈ナディ>を持つが、これも一種の霊気回路バイオティックサーキットである。


 霊源いわゆるチャクラは、霊気オーラエネルギーの供給源であり、また回転する発霊器ダイナモの側面も持つが、通常回路中の霊流は、霊圧によって引き起こされる。霊圧とは水が高低差で流れるように、霊気的な高低差いわゆる霊位差により、霊位が低い所から高い所へ流れる虚数の性質を持つ圧力(起霊力)のことである。


 霊流バイオティックカレント霊気オーラエネルギーとして様々なエネルギーへと変換することで、多くの働きを持つ。その一つが念気作用である。これは〈霊気オーラ〉が流れる際、思念エネルギー<念気サイ>が発生する霊流バイオティックカレントの念気作用の法則に基づく。


□念とは


 では念気サイとは何か。いわゆる念とは、霊質が源子イデオン源子イデオンよりも小さい幽子ファントムレベルで念場サイキックフィールドに反応することである。


 他の霊質に対して引力や斥力をなどの影響及ぼすことができる。簡単に言えば思念エネルギー即ち精神力のことである。


 霊脳空間インナースペース上の霊離念性体は、念ずるだけで他の霊質に対して引力や斥力を発揮することが可能である。古来より強力な念場サイキックフィールドの中では様々な物質が影響を受けることは知られてきた。


 これは人類が霊脳空間上の自らの分身アヴァター幽体エーテルボディ>や<星気体アストラルボディ>そしてその実体である霊念場を通して、物質界で霊念力を無意識に発揮した結果だと考えられている。


 それはさておき、重力が働いている空間を重力場というように、念気サイをもった物体(念性体)の周りや、念極と念性体の間には念力が働く。このような念力が働く空間を念界サイキックフィールドまたは念場サイキックフィールドと呼ぶ。


 念場サイキックフィールドは、霊場バイオティックフィールドの時間的変化または霊流バイオティックカレントによって形成され、空間の各点で向きと大きさを持つ。


 異なる二つの念極の間には、念力サイキックフォースが働き、二つの念極を結ぶ目に見えない線がある。念力はこの線に沿って働き、この曲線のことを念力線と呼ぶ。念力線とは念界サイキックフィールドの様子を表す曲線なのである。そして念界の強さと方向を、念力線の束で表したものが念束である。古来よりこの念束や霊気力線を表したのが後光や光背であると言われる。


□霊念誘導と霊念相互作用


 <霊流の念気作用の法則>とは逆に、念束が変動することで、導体に霊位差(霊圧)が生じる現象を霊念誘導または霊念誘導の法則と呼ぶ。 


 電気と磁気の関係のように、生命力である霊気オーラと精神力である念気サイは切っても切れない関係にある。念じることで自らの肉体を導体として霊圧を発生させ、その霊圧を起霊力として、霊流が新たな念場を発生させる。このように、互いに誘起し合う霊場バイオティックフィールド念場サイキックフィールドのことを霊念場と呼ぶ。


 また霊念場の周期的振動として空間を伝播する波を霊念波と呼ぶ。霊場と念場は交互に発生しながら伝わり、1秒間に生じる波の振動数(周波数)で表現される。


 波の特徴である散乱や屈折、反射、また回折や干渉などの現象を起こす。霊念場や霊念波など霊気と念気の相互作用は、霊念相互作用として一連の方程式にまとめられた。これが霊念方程式であり、霊念気学の基礎である。

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