自重?なにそれ?黒歴史?
るーるる♪るるるるーるるー♪(○子の部屋の音楽)
「こんにちは!!カラーだよ!」
「こんにちは、皆さん。レイです」
「今回は、巻き毛さんがいないから、あたし達がお送りします!」
「はい、しかも私たちが疑問に思うことを直接、作者さんにぶつけますね」
「んじゃ、いくよ!『質問、作者はロリコンなんですか?』」
作「え?・・・打ち合わせと違うんだけど・・・」
「どうなのよ!!」
「・・・2Dロリ(びょうき)・・だけど・・」
るーるる♪るるるるーるるー♪
「あら、時間のようですね。それでは、また次回お会いしましょう」
「うそ!まって!うそだから!!・・・」
・・・なんなのよ。この待遇は・・・
ケンが謁見の間に入っていく。あたしも後に続こうとすると、衛兵に遮られた。
「ちょ、通してよ」そう言ってもただ首を振るだけで動こうとしない。案内をしてくれた、トラのモンスターに、後についてくるよう言われ、渋々ついて行く。
・・・なによこれ、まるでアイツの方が偉いみたいじゃない!・・・マスターはあたしよ!・・
謁見の間から少し離れた部屋に通され、待つ様に言われる。
あたしは、ケンを待つ間ずっとイライラしていた。
・・・しばらくして・・・コンコン・・ドアをノックする音がする。
「!」瞬間、あたしはドアに駆け寄って、力いっぱいドアを開けた。
誰が部屋の前にいようと、今度こそケンの所に行こうと思っていた・・・しかし・・
・・・そこには、白いドレス、真っ白で長い髪の毛、均整の取れた顔に大きな瞳、すごいプロポーションのきれいな女性が、笑顔を浮かべて立っていた・・・
「え?」一瞬、たじろいでしまった。人間とは思えない、フシギな空気をまとい。こちらに笑顔を向ける女性。
「どなたですか?」すると女性は・・・
「この城の主をしている者で、女王・・・と、呼ばれています」と、優雅にお辞儀をしたのだった・・
「ケンは・・・どこに?・・用事は終わったのですか?なぜ、あなたがココに?」そう言うと・・・
「落ち着きなさい。品のない女性は、どこの世界でも軽んじられますよ」
・・ムッ・・・
「そうですか、品性がなくて悪かったですね。で?ケンは?今どこにいるんですか?」
「あの子は、森に向かいました」
「え?森に?一人で?」
「そうです。ココから先は私たちは、ついて行くことができません。たとえ、ついて行ったとしても、結界に阻まれてしまうでしょう」
「だとしても!・・・だとしても、マスターの私に一言くらい有ってもいいでしょう」
「・・・ふぅ・・なるほど、これは想像以上でしたね。」
「なにがですか?さっきからなんな・・・」
「フェン先生の娘さんと聞いていたので、もっと聡明な子だと思っていたのに・・」
その言葉に、私はとても驚く。
「!お父さんを知っているんですか?!」
「ええ、もちろん。二人にはよく、遺跡調査をお願いしていました」
「二人?」
「ええ、あなたの父『フェン』先生と、その師『リワイ』先生です」
「リワイ先生・・・」懐かしい、昔よくお話してもらったっけ・・・
「フェン先生は、お気の毒でしたね。事故とは・・運が無い・・・」
「え?どういうことですか?」父が帰ってこない原因・・・初めて聞いた・・
「知らされていないのですか?・・・そうですか・・・」
そう言って、少し考え込み・・・いきなり中空に向かって話しかけた。
「イーちゃん、聞いてた?話してもいいよね?」すると、どこからか声がする・・・
「ええ、いいわ。ただし・・・」
「わかってるわ。ありがとう」
女王は、そう返事をするとこちらに向き直った。
「今のは?・・・・」
「ええ、女神様よ」
・・・さすが神王・・・
「さて、どこから話そうかしら・・と言っても、あんまり知らないんだけどね。」
そう言って、話し始めてくれた・・・
・・・あなたのお父様は、有名な調教師であり、モンスター学の権威だと言うことは知ってるわよね。
私も、ちょくちょく依頼して助けてもらっていたの。あの時は・・・そう、あの時はね、ちょっとした依頼のハズだったの。すでに枯れた遺跡の発掘調査でね。ランクも3以上なら誰でも受けることができた。
でも・・・先生はそこで、一対の石版を見つけたの。
ひとつは、白い石版で「ここよりいでしは、かのちよりちかきそんざいのよりしろ」と書かれ
もうひとつは、黒い石版で「かのちよりいでしは、ここにちかきそんざいのよりしろ」と、書かれていた。
二つとも古代語で書かれていて、すごい魔力がこめられていたのが分かったわ。
先生は、その両方を持った瞬間、空間にできた裂け目に飲み込まれたの・・・
後で調べて分かったのだけれど、それは、3回目の大災厄の時に作られたものらしいわ。
・・・神々の戦争の時ね。
「それはなんだったんですか?」
「今も分からないの。しかも、ひとつは空間に飲み込まれた、先生がもってっちゃったし・・・女神様がね、もう一個も封印しちゃったから、もうあんなことは起こらないと思うけど・・・」
「そう・・・だったんですか」
「一応、女神様は、フェン先生を探したのだけど・・・」
・・・知らなかった・・お父さんの身にそんなことがあったなんて・・・けど・・
「大丈夫です。父は必ず生きています」
「・・・なぜ、そう思うの?」静かな表情で・・・問われる。
「レイが・・・父のモンスターが『生きている』。と、言っていたからです」
・・・だから・・・
「必ず。助けます!!」
「そう・・・いい顔ね・・」そう言って女王は笑顔をみせた。
フェン先生のことは、引き続き調査をする。と、女王は約束し・・「なぜ・・・」と、言う。
「なぜ、あなたはフェン先生のモンスター(パートナー)の様に、彼の事を信じてあげられないのですか?」
「え・・・」言い淀んでしまう。
「あなたは先ほどから、まるで自分の僕の様に、あの子の事を言っているように見受けられます」
・・・言い返せない。
「あの子を思ってくれるのはうれしいのですが、あの子は、あなたの為に・・・あなただけの為に存在しているわけでは・・・無いのですよ。」
「『モンスターと言えど、その身はしかと顧みよ。調教師心得、第一条』そうではなかったですか?コニー・リコリスさん」
・・・・・うう・・
「では・・・では!どうしろと!どうしろと言うんですか?!いきなりの招待状、わけが分からないまま連れて来られて、挙句、黙ってみてろ・・・なんて、あたしの事も気にかけてくれたっていいじゃありませんか!!」
つい、そう言ってしまった・・・しかし・・
「落ち着きなさい。飲み物でもお持ちしましょう。」
「飲み物なんてどうでもいいです!!あいつは、なんでここに来る必要があったんですか?!」
「・・・そうですね。それをお話しするつもりで、ここに来たのですが・・・あたしが悪かったですね。」そう言って女王は、外のモンスターに飲み物を持って来る様に言った。
「まずは謝罪を、ごめんなさい。あの子と一緒にいられるあなたが、羨ましかったのね。あたしは・・・」
「え?・・・」
・・・内緒よ・・・そう言って、女王は・・・
「あの子は、あたしの弟なの・・」
「ええ?」そんなはずはない・・・あいつは、石版から召喚されたモンスターだ。だから、兄弟なんて・・・いるはずない・・・
「信じられないって顔してるわね。仕方ないか・・・けど事実なの。でなければ、こんな手の込んだこと、するわけないわ」そう言って笑う女王。
・・・うーん。そうなのか・・・けど・・・ん?羨ましい?・・
女王はニコリとして、「そう、あたし、ブラコンなのよ」・・・そう言った。
・・・ブラコン・・・
俗に brother complex 言われるもので、日本では『兄弟の同士の愛』を、指しているとされる。しかし、正式な兄弟愛は brotherhood もしくは fraternity であり。日本人の造語である。との考えが世界一般の常識だろう。
・・・ハッ!・・・一瞬・・世界を飛んだわ・・・
「えーと・・女王は一体おいくつなんですか?」・・・聞かないわけにはいかなかった・・・
「えっとねー・・こっちの世界では通算・・・(削除されました)歳・・くらいかしらねぇ・・いやん!女性に歳を聞かないで!」
・・・うぐ・・・
「えっと、それで・・・そうそう。」そう言ってから女王は・・・
「あなた・・・あの子に相応しくないわ・・・」
・・・そう言った・・・
「え?・・・」一瞬・・・言われたことが分からなかった。
「今のあなたには、あの子は任せられない・・そう言ったのよ」笑顔で・・・女王は続ける・・
「ランクとかじゃないわ、そんなもの、人が定めたものでしょ。そんなものに、モンスター(わたしたち)は縛られない・・・」
・・・思考が・・追いつかない・・・
「ただ・・・ひとつ・・私が決める唯一の理があるとすれば、それは、『想い』ね。どれだけ、あの子を想ってくれているのか・・・それだけよ。たとえ、それがどんな形であれ・・ね。」
「あの・・・」
「あなたでは不十分だわ・・もし、あのこが女神様の元から戻った時・・・まだ、そんな顔をしているようなら・・・あの子の『首輪』は・・・外れる事になるわね」
・・・首輪を・・・どうやって・・繋がりが・・・無くなる・・・
「聞こえているかしら?・・・まあいいわ・・・あの子が帰って来るまでによく考えなさい」
そう言いながら、ドアの前まで歩いていく・・・
「どうすればいいのか・・・どうするのが一番なのか・・・」・・ね。
バタンッ
ドアが閉まり、部屋に静寂が戻る・・・
私は、衛兵が紅茶を運んでくるまで・・・動くことができなかった・・・
・・・ドアの向こう・・・
「ふう・・・すこし言い過ぎたかな・・・」
そう言って女王は、ドアの向こうを仰ぎ見る。・・・でも・・・
「よかった、ショックくらいは受けてくれたみたいね・・・」・・・ショックも受けず、言い返されたら、その場で鎖を引きちぎっていた所だ。
・・・思った以上に、優秀な調教師として育っているらしい。
当然か・・でなければ『召喚の石版』を渡したりはしなかった。
『あの娘の為のナイトを用意してほしい』・・・その言葉を実行に移して、フェン先生は旅立ってしまった。
・・・ウチの弟にはもったいないくらいいい子じゃない・・・あーあ・・妬けるなあ・・・
これからどうなるのか楽しみだ・・・そう思いながら、部屋を後にするのだった・・
あとがきです。
今回はコニーちゃんだけです。まあ、明日にはケンの方も上げられと思います。
毎日毎日暑くて、クーラーの無い部屋より外のほうが涼しいです。おかしい・・
さて次回は、姉ちゃんに絡まれぐったりしてるのに森へ蹴り出されるケン・・目的ほっといて、童心に帰りクワガタ探索!あ!カブトムシだ!
・・・次回!もんすたーにっき「帰還?なにそれ?中ボスの事?」で・・ゴットウィ○グ!!
・・・ふう・・あ・・題名・・