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執事?なにそれ?必殺技?

るーるる♪るるるるーるるー♪(○子の部屋の音楽)


「ごきげんようみなさん」

 「前回、前々回と取り乱してしまい申し訳ありません」

 「今回は大丈夫だと思いますので、ご安心くださいませ」

 「では、早速今回も始めさせていただきますわ」

 

 「それではP.Nロリコンも個性さんから・・・」

 『こんにちはローズさん(失笑)』


 ・・・失笑いりませんわよね・・まあいいですわ。

 「こんにちは」

 『質問です。これ、題名が「もんすたーにっき」になっているのに、日記形式じゃないのはなぜですか?』

 「なるほど、いいとこ突きますわね。・・・」

 「お答えしますと・・・」

 

 「知りません」(笑顔)

 

 るーるる♪るるるるーるるー♪

 

 「あら、時間のようですわ。それではごきげんよう。また次回お会いしましょう」

 

 ・・・今回はまともでよかったですわ・・・答えは知りませんけど。


 

  ・・・何してんのよ、アイツは・・・


 ケンが家から出て行く・・・その様子をなんでもないように装い、しばし待つ・・・

 ・・・そろそろいいかな・・・

 そう思って、レイの方を見ると・・・頷いている。

 ・・・よし!・・・

 「いくわよ!!」そう声をかけると「はーい!!」と、元気な声が返ってくる。

 「カラー、もう少し声を小さく・・・ね」「はーい!!!!」

 ・・・さて、行くか・・・

 家から町まで、ほぼ一本道なので、カラーにお願いして姿を消してもらう。

 「いっくよー!」カラーの掛け声とともに、七色の光の粒が私たちに降り注ぐ・・・

 妖精フェアリー種の奥義、「いたずらの風」。

 光を屈折させ、そこに誰もいないようにみせる、反則級の技だ。音は出てしまうが、基本的に妖精は飛んでいるので、音もなく移動できる。

 一応、はぐれた時の集合場所を決め、みんなで手をつなぎ、いざ出発。

 「レイ、アイツに追いつくまで、よろしくね」

 そういって、レイにつかまる。

 「分かりました、しっかりと掴まっててくださいね」

 そう言って、あたしを抱えると、結構な速さで疾走した・・・

 町に着くと、アイツは辺りを見回し、商店の立ち並ぶ方に歩いていく。

 「大丈夫そうね。」

 何事もなく何品か買って、次の店に向かっている。

 「あー、普通すぎてつまんない。」・・・もっと苦労すると思ってたのに・・・

 レイが苦笑して「いい事ではありませんか」と言う。

 「そうなんだけどねぇ」・・召喚して2週間程度で、言語習得・・・納得できない気がする・・・

 「あ、コニー姉、アイツいないよ」

 「え?」そう言われて前を見る・・・確かに、消えた。

 「レイ、どこ言ったか分かる?」

 「いえ、食器類を見ていました、申し訳ありません」

 レイに分からないのに、私に分かるはずもない。

 「・・・そう」どこに行ったのだろう。次の買い物目標のお店は、目の前だと言うのに。

 「いないものは仕方ないよ。レイ姉、あたし新しいリボン見に行きたい!」

 「お嬢様」・・・よろしいですか?・・と目で言うレイ。

 苦笑しながら「ええ、行きましょう」と答えると「やった!」とカラーが喜んだ。

 ・・・アイツどこいったのかしら・・・

 

 しばらくして、店で新しいリボンを買い、ご満悦の様子のカラーを横目に、店を出る。すると・・・

 「お嬢様。ケンさんです」と前を指差された。

 「どなたかとご一緒のようですね」

 レイは、ケンの横にいる小柄な女の子を見ながら思案げに言う。

 「な・・・アイツなにやってるのよ」・・・一人で買い物に行かせると、女の子に手を出す・・・

 しかも、相手は笑顔で答えているのだ。・・・むぅ・・・よく分からないがイライラする・・・

 「お嬢様?」レイの言葉で ハッ とする。「なんでもないわ」そう言い返し、跡をつける。

 「お嬢様・・・あの方はもしや・・・」

 レイの言葉で、私も気づく。「そうね、あれは・・・」

 確かあの子は・・・「ヴァイオレットちゃんじゃない?」頷くレイを見て、確信する。

 「なんでアイツが、よりにもよってヴァイオレットちゃんと一緒なのよ」 

 まったく、よりにもより度があるってものだ。そう言って見ていると、二人で楽しそうに買い物をしていく姿が目に入る。

 ・・・ふう、何やってるのかしら、あたし・・・

 レイが心配そうにこちらを見ている。

 ・・・しかし、相変わらず大きいわね・・・あの子の姿を見ながら、そう思う。

 「スミレ姉、おっぱいおっきいくていいなー」くしくも、カラーから同意を得てしまった。

 「だいぶ注目されていますね」レイの言うとおり、二人は周囲の人たちから注目を集めていた。

 当然だ、ヴァイオレットちゃんは『女神の巫女』であり、町のアイドルなのだから。

 「ローズにみつかったら、大変ね」

 「この間から、西の大陸に向かわれているそうですよ」

 「そう、ツいてるわね。アイツ」

 ・・・チッ、面白いものが見れると思ったのに・・・

 そうこうしてるうちに、買い物を終え、大きな屋敷の前で二人が立ち止まる。

 何か言い合って、ケンが中に引っ張り込まれた。

 「あらー。掴まっちゃったか・・・」そう言いながら屋敷に目を向ける。

 「お嬢様、いかが致しますか?」そう問われ「帰ろう」と返す。

 「承知しました」・・・では・・・と、町の門へ歩き出す・・・

 ・・・まったく、何してんのよ・・・理由無きイライラを抱えながら。帰途に着く。コニーだった。



 ・・・初デート・・・それは魅惑の言葉・・・それは、青春と言う名の甘いデザート・・・

 

 お嬢さんと再会し、恥ずかしながら迷子であることを伝えると笑顔で「ご案内します」と言ってくれたので、厚意に甘えることにした。

 通りに戻る途中、自己紹介をし、彼女が「ヴァイオレット・アサシン」であることを告げられる。

 ・・・アサシン・・・どっかで聞いたことある名前だな・・・

 ヴァイオレットちゃんは言うなれば『合法ロリ』だ。この顔、この小ささで、俺の3つ下らしい・・・

 「おにいさまですね」そう笑顔で言われると・・おっもちかえり~♪・・したくなる。

 「ケンお兄様・・・そう呼んでも・・・いいです・・か?」

 恥ずかしそうに言うヴァイオレットちゃん・・・

 一瞬、何を言われたのか解らなかった・・・が・・「あの・・」と、声をかけられ「あ、ああ・・」

 と、答える俺を見て、うれしそうに笑顔を見せるヴァイオレットちゃん。

 ・・・死ねる・・・心からそう思い、俺の周りを天使が舞っていた・・・

 「ところで、お兄様、今日はどんな御用だったのですか?」

 「日用品の買い物だよ・・・ほら」そう言ってメモを見せる。

 「わー、きれいな字ですねー。お母様の字ですか?」

 「いや、レイさんって言うお手伝いさんが書いてくれたんだ」

 「なるほど・・・では、お兄さまの彼女ガールフレンドではないんですね?」

 「ん?それはそうだよ。俺に彼女なんているわけない」笑いながら言う・・・悲しい・・・

 「では、私が立候補しても、問題ないわけですね?」

 「そうだね」・・・・ん?・・・彼女?・・・

 「えと、ちょっとまって・・」

 「なんでしょう?」そう言いながら、首を傾げる姿も・・・愛らしい・・

 「あのね、実は俺、今、ある人のモンスターをやってるんだ」そう言い放つ・・・傷はまだ浅いはずだ・・・ここで言わなければ、必ず後悔する。

 「・・・そうなのですか・・・モンスターさんだったのですか・・」顔を伏せるヴァイオレットちゃん。

 「うん、だから、ごめんね」そう答える・・・がヴァイオレットちゃんは、何かつぶやいてる

 

 ・・・おかしい、マナの反応は・・・ごにょごにょ・・

 

 「え?なに?」そう聞き返すが・・・

 「なんでもありません」そう、笑顔で返されては何も言えない。

 「ではその、お買い物のお手伝いくらいはさせてください」

 ・・・いい子だな・・・「いいの?助かるよ。」

 「いえ、お兄様は迷子になるくらい、町に不慣れなようですからね」

 「これは手厳しいな」

 ・・・そうやって、しばらくの間、彼女と買い物を楽しんだ・・・

 彼女には、妹がいるらしく、とても可愛いのだと言う。「俺には、兄と姉が・・・」

 と、他愛もない会話をしながらしばしのときを過ごす。そして・・・

 「ふう、これで、そろったかな?」彼女にもメモを見てもらい。全部そろったことを確認してもらう。

 「はい。全部あります」彼女のお墨付きを貰い、ひと安心する。

 「じゃあ、そろそろ帰るよ」

 「待って下さい。今日のお礼に、是非、私の家によって行ってください」

 「でも、俺モンスターだよ。家の方にご迷惑じゃないかな?」そうなのだ、俺は今モンスターをやっている。娘がモンスターを兄と呼ぶのは、あまりいい気持ちはしないだろう。

 「そんなことは、関係ありません!家のしきたりで、世話になった人にはお礼を。と決まっているんです!」

 予想外の力強い言葉に驚いている俺を・・・「さあ、こちらです」と引っ張っていく。

 少し歩くと、大きな屋敷が目の前に現れた。

 「え?ここ?」そう、言う俺を ズンズン と引っ張っていく。

 そうして、屋敷に入ると・・・

 「おかえりなさいませ。お嬢様・・・」そう言いながら、白髪に白い髭の執事らしき人が声をかけてきた。

 「ただいま、ムドー。」そういうヴァイオレットちゃんに、「こちらは?」と聞き返す。

 「この方は、今日、私が暴漢に襲われそうになっていたところを、助けてくださった方です」

 「おお!それはありがとうございました」

 「いえ、たいした事は・・」

 「ムドー、私は一度戻って着替えます。その方の世話は任せます。粗相のないように」

 そう言ってこっちに向き直り「また後で、お会いしましょ。お兄様♪」そう言って奥へ行ってしまった。

 「では、こちらへ・・・」そう言われムドーさんについていく・・・

 「お名前をおききしても?」そう言われて「ケンです」と答える。・・・でかい家だな・・・

 「ふむ。ケン様・・いいお名前ですな」「いえいえ普通ですよ」そんな会話をしながらどこかの入り口に着いた。

 「こちらが、当家の浴場になります。一度さっぱりされるとよいでしょう。」

 そういわれ、風呂に押し込められる俺・・・・汚いかな?・・・

 風呂には、なんと先客がいた・・・偉そうなおっさんだ・・・

 「おや?きみは?」そう言われて、自己紹介をし、ここに至る経緯をざっと話していく。

 おっさんは、タイジュ・アサシンといい、ヴァイオレットちゃんの父親だそうだ。

 ・・・義父さん・・ですか・・そう思う俺に「何か言ったかね?」と返す。・・いい勘してるな・・

 「君はモンスターだったね」そう言われたので「ハイ」と答える。

 何か考えているようだった。「そう言えば・・・」と、言いながら・・

 「そう言えば、君は。先日の愛国心杯に出場しなかったか?ランク8の・・・」

 「ええ、出ましたね」

 「そうか、やはりか。あれほどの力の差を見たのは久しぶりだったからな。君は本当にランク8だったのかい?」

 「ええ、現在ランク8ですよ。俺がここに召喚されてから、まだ、昇級戦がありませんからね」

 しばし驚いた様子のおっさん。

 「きみはまだ、3ヶ月たっていないのかい?」そう言われ。「ええ」と答える。

 「そうか・・・」考え込むおっさん・・・

 男同士の色気要素ゼロに、読者はつまらんだろうな。と思い。出る事にする。

 「では、お先に」そう言ったが聞こえていないようだった・・・

 ・・しばらくして・・夕食の用意が出来たことを告げられ。食堂に移動する。

 ・・・馬鹿でかい机にフォークとナイフ・・・という事もなく。程々の大きさのテーブルに、程よい感覚で腰かけ、おっさんと料理を待った。ヴァイオレットちゃんはすでに座っており、とても愛らしいサマードレスに身を包んでいた。・・・姿を誉めると紅くなった・・・いいね!・・・

 おっさんがテーブルに着き。料理が運ばれてくる・・・テーブルマナーはカラーちゃんからしっかりと教わっていたので、問題なかった。

 「ところで・・・」食事が一段落し、おっさんが俺に話しかけてきた・・

 「ところで君は、『大陸間対抗戦』と言うものを知っているかい?」

 「いえ、なんです?」

 「昔、大陸同士で争っていたものの名残で、その大陸の代表10名で争われるモンスター大会のことだよ。」そう、おっさんは言った。

 

 ・・・大陸間対抗戦・・・

 古い時代人が争っていたころ、平和的に物事を解決するための代理戦争として始まった大会。各ランクの代表とフリー1名の合計10名で争われる。毎年1回だけあり、今でも色々な権利を賭けて、大陸同士で争われている。

 

 「で、その大会がどうしたんですか?」

 「その、キミにフリーの枠で出場してもらえないかと思ってね。」

 「お父様!それはすばらしいですわ!」ヴァイオレットちゃんが熱烈に支持した。

 「え?・・・そんな簡単に決めていいものなんですか?」・・心配したように訊く。

 「いいのだよ。今年は当家の推薦でフリー枠を埋めねばならなかったので、頭を痛めていたのだ。君ほど強ければ問題ない。」

 「はあ・・・そんなもんですか?」

 「そうだ。それにな戦闘前にデータの開示を行うのだが、キミのランクと容姿を見て、強そうと思うやからは皆無だろう。」・・・どうせ弱そうですよ・・

 「そうっすね」・・・少し投げやりに言う・・・

 「あ、お兄様拗ねてる。可愛い♪」

 「おお、すまなかったな。作戦として素晴しい成果が上がると思うとな・・つい・・・」

 「いえ、いいんです。その通りですから」・・そう、その通りなのだ。・・・その通り・・

 「そうそう、報酬だがね・・・出場してもらうだけで1万Gゴールド、一試合勝利ごとに2万Gだそう。試合数は個人と合わせると、全部で8試合ほどだな。」

 「ほほーそれはまた・・豪勢な・・・」

 「一応準備支度金もだそう。どうかな?引き受けてくれないか?」

 「お兄様。お願いします」

 ・・・ん~。引き受けていいもんかな・・・

 「少しお願いがあるんですが・・・」

 「何だね?」

 「『女神様』がどこにいらっしゃるか教えていただけませんか?ちょっとした用事がありまして」

 「ふむ。そうだね・・・」そこで、ヴァイオレットちゃんを見るおっさん。

 「お兄様、『神域』と言う場所をご存知ですか?」

 「いや?なにそこ」

 「中央大陸の奥『女神の森』のさらに奥に、人では入ることの出来ない場所があります。なんでもそこには、女神様がお住まいなのだとか・・・」

 「ほーそんな場所があるんだ・・つまり・・」

 「ええ、そこに行けば・・あるいは・・」

 「なるほど、ありがとう。どうやって行けばいいの?」

 「簡単です。『女王の城』に行って、許可を貰い、そこから歩けばすぐですもの」

 「へー・・・『女王の城』・・ねぇ・・・」・・おっかないな・・

 「ええ、引き受けてくださるなら。『修行に行く』との名目で手配させていただきます」

 「ん~・・じゃあ、お願いしようかな」

 「本当かね?ありがとう。これで今年の対抗戦は安泰だな。」

 話がきまると、その後は、雑談に花を開かせ、しばらくして、帰ることとなった。

 「泊まっていかないのかね?」そう言われるが・・・

 「いえ、買い物の品もありますので・・」そう言って辞去する。 

 「そうか・・」と引き下がってもらう・・・

 「お兄様、また、いつでもいらしてくださいね。当家はお兄様の訪問を楽しみにしています」

 「その通りだ!いつでも来たまえ」

 「ありがとうございます」

 「通達はすぐに出そう。修行。。頑張ってきなさい」

 「はい。ありがとうございます。今日はごちそうさまでした。」

 そういって、俺は歩き出す・・・

 ヴァイオレットちゃんに見送られながら、俺は帰途についた・・・

 ・・・女神様、か。会えるのかな・・・そんなことを考えながら・・・

 

 

 ・・・アサシン家・・・

 「ふう、お帰りになりましたわね」

 「そうだな・・・」

 そう話す二人・・・

 「ヴァイオレット、これでよかったのか?」

 「ええ、これでいいのです。お父様・・・」

 「そうか・・・『巫女の役目』・・・か。私はそれが呪いに思えてならないよ・・・」

 「いいのです。お父様・・・すべては『女神様イデア』の思いのままに・・」

 

 ・・・お兄様・・・死なないで・・・

 

あとがきです。

ようやく、修行編にいけます。一回一回が長いよ・・・

書きたいこと多数なのに・・・収まらないんです・・・

初レター戴きました。本当にありがとうございます。うれしいですね。グヘヘ・・

 

さて次回、いつも二人の視点できてますが、さすがに修行中は一人になります。

あと、前後編になる予定です。投稿は、出来次第かな?

 

 ・・・次回予告!!・・・ 

 遂に始まった修行!慣れない旅に思わぬハプニング。ポロリもあるでよ。

 『神王種』「女王」とはいかなる者か!

 次回「もんすたーにっき」「女神?なにそれ?感動巨編?(前編)」に○ッグキーック!!


 ・・・あ・・必殺技・・・

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