設定?なにそれ?妖精さん?
るーるる♪るるるるーるるー♪(徹○の部屋の音楽)
「ごきげんようみなさん。」
「私、ローズ・アサシンですわ。」
「台本を読んだところ、この先出番がない様なので、勝手に出番を作らせていただきました」
「さてこのコーナー、皆さんからのお便りをいただいて、質問に答える」
「そういうコーナーですの。以後よろしくお願いしますわ」
「さて、第一回のお便り、P.Nうなぎさんから・・・」
『こんにちは、ロールケーキさん。』
「私はロールケーキではありませんわ!!!!」」
ドガッ!!((殴る音)
バゴッ!!(セットに穴があく音)
ゴゴゴゴドスン・・・・(セットが倒壊する音)
「・・・・・・」
るーるる♪るるるるーるるー♪
「今日はこの辺で・・また次回お会いしましょう♪」
・・・強いとは思っていたけど。まさか、レイに変わり身をさせる程とは・・・
戦闘が始まって数分、今目の前には、首に刀を当てられて降参しているケンとレイの様子が見えている。一見、レイの勝利のように見えるが、実のところ痛み分けだろう。
・・・なぜなら服を脱いだレイの腹部がひどい内出血を起こして、真っ赤に染まっているのが見えるからだ・・・
召喚されてまだ一週間も経っていないとは、誰も信じないだろう。
レイは戦女神。その強さは、父さん自慢の一つだ。
・・・戦女神・・・
ヒトガタモンスターそ最高峰と言える。このモンスターは、協会ランクS以上の人しか飼育が許されていない。その強さは多岐にわたり、唯一の弱点と言えば、その撃たれ弱さくらいと言えるだろう。
それ以外はすべてが高ランクであり、学習によって人語を話すことすらできるようになる。寿命も長く、幻想種や神王種といった特殊なものを除けば、一番と言っても過言ではない。まさに最高の種族だ。
レイのランクはSでスザクの称号も持っている。一般にランクは8~1まであり、その上のモンスターはSのランクが与えられる。称号はその上にある、4神の大会で優勝しなければ手に入らない。
それほどの強さを持つレイに苦戦させるとは・・・
・・・ケンが後ろを振り返って、レイの下着姿を凝視している・・・うん、転がそう・・・
『首輪』と『鎖』でぐるぐる巻きにして放置したあと、レイの手当てをすべく家に入る。
「あの・・・あれはいいのですか?」
「いいのよ。レイの裸を鑑賞しようなんて10年早いっての。それより、けがは大丈夫?早く中に入ってカラーに治してもらおう」
「そうですね。少しキツくなってきました。カラーならリビングで読書の最中だったはずです」
・・・家の中に入り、カラーを探す・・・
本の前に妖精が一体、ちょこんと座って本を読んでいた。
「カラー、お嬢様がお戻りになられましたよ。あと、私の治療をお願いできますか」
カラーと呼ばれた妖精は、こちらを見てあわてた様子で飛んできた。
「どどど、どうしたのそれ!!さっきまで元気だったじゃない。レイ姉」
「私を見るより、お嬢様に挨拶なさい」
そう言われた妖精は、羽をパタパタさせて空中に留り、隣を見る。
「!!!コニー姉!おかえり!!!早かったね!!今日の夜着くっていってたのに」
「ただいま。カラー、とりあえずレイの治療をしてあげて。話はそれからね」
「うん!」
そう言うと妖精は、ケガをしたレイの腹部を 飛び回り光の粒を落としていく・・・
程なくして、レイの腹部は以前と同じようにきれいになった。
「で、どうしたのこの怪我。誰にやられたの?私がとっちめてやるんだから!!」
・・・妖精・・・
俗に幻想種と呼ばれる、非常に珍しいモンスター。妖精種自体世界で3種類しか目撃例がなく、その生態はよくわかっていない。能力は、知力がズバ抜けて高く、妖精の亜種に至っては、ドラゴンを使役していたとの報告もある。体がとても小さく、成人男性の手の平程。イタズラが好きで、よくものを隠す。
「カラー、いいのよ。私がそうするように言ったのだから、気にしないで。ありがとう。楽になったわ」
「これくらい、いいよ。で、なにがあったの?」
「お嬢様が遂に、ご自分のモンスターをお持ちになられたのです」
「おおお!やったねコニー姉!おめでとう!」
「ありがとう。で、これをやったのがそのモンスターってわけ」
カラーは怒ったように赤く点滅する。
「むー!許せない!こんな美人に手を挙げるなんて!」
「いいのよ。あの子の実力が知りたかったの。だからこれは、しかたがないことなのよ」
そう笑顔でこたえるレイ。それを見たカラーは何も言えなくなってしまった。
「とにかく連れてくるから、喧嘩しちゃだめよ」
「はーい」と、カラーが返事をしたのを確認して、ドアを開けると・・・
・・一匹のミノムシのようなものが、そこに転がっていた・・・
瞬間的に扉を閉める。
・・・ドアの向こうから「むぐーむぐー」と声が聞こえる。
「コニー姉、今のなに?」
・・・今のが、あたしのモンスターです・・・
・・・勉強、なんか大嫌いだ!・・・
なんだかんだと騒いだ後、やっと開放された俺は、レイさん、カラーちゃん(妖精だった、すごいびっくり)と自己紹介をし、お昼をいただいた。(レイさんが作ってくれた、絶品だった)
その後コニーから「今後のために会話や読み書きができるようになっておきなさい」と言われ。
「レイさんお願いします!」と言ったら、笑顔で「イヤです」と言われた・・・ショック。
なんでも家の管理があるらしく俺にかまってる暇はないらしい。
そんなわけで妖精さんことカラーさんから教わる事となった。
「それじゃ私がしっかり教えてあげます」
「よろしくお願いします!」
「よろしい、では基本的なことからね」
この世界の言語は「人界共通語」「モンスター共通語」「古代語」「神界語」の四種類しかないらしく、これなら全部覚えられるんじゃね?と思っていたのだが・・・
「難しい・・・」
そうなのだ、とても難しいのだ。人界共通語は、今俺が話しているモンスター共通語(日本語)とは待ったく別体系の言語で、英語圏の人が日本語を覚えるよりも難しかった。そんなわけで・・・
・・・5分後・・・
「・・・無理」机に倒れこむ俺がいた・・・
「ま、いきなり全部を覚えろっていってもむりよね」笑いながらカラーちゃんが言う。
「まあ、今日は触りだけにしといて、本格的にやるのは明日にしましょ」
「はーい」
明日以降か、気が重いな。
「それよりこの世界について色々知りたいでしょ?聞きたいこと質問していいよ」
「お、ほんと?ありがとう。んじゃ・・・そうだな・・・モンスターってなに?」
「また難しいこと聞くわね」
そうねぇ・・と言いながらカラーちゃんは少しずつ話してくれた。
・・・モンスター・・・
それは人が世界を治めるための重要なパートナーであり、人の世では欠かせない存在だ。その多くは人の生活を助けるものであり、彼らのなした功績はきわめて大きい。一般に仕事や生活で人に寄り添って助けてくれる存在で、郵便配達をする「ロードランナー(小型恐竜種)」や土木工事をする「ゴーレム」などがあげられる。元は、女神様により「人が世界を統治できるように」と遣わされたもので、共に助け合いながら発展を遂げてきたのだ。
「へー・・・なるほど」
「まあ、中には例外もいて『女神の兵』になったモンスターもいるからそれが全てじゃないけどね」
「女神の兵?」
「ええ、俗に『神王種』と呼ばれる存在よ」
・・・神王種・・・
『女神の兵』と呼ばれる彼らは世界に5体いることが知られている。
北の大陸を守る「朱雀」炎を纏った鳥の姿をしていて、不死の存在と言われている
東の大地を守る「神龍」とても超大竜でその瞳は全てを見通すと言われている
西の大地を守る「幻虎」その姿を見たものはいないが、伝承ではどこにでもいて、どこにもいないらしい
南の大地を守る「神樹」世界の始まりから生きていると言われる大きな植物だ
中央大陸を守る「女王」ヒトガタをしており女王の城に住む存在で、その姿には誰もが膝をつくらしい
「この5体が現在確認されてる『神王種』よ」
「へぇ、強いの?」
「さあ、戦う以前に彼らを前にすると自然と頭を下げてしまうそうよ」
「なるほど・・・そういば『神』じゃなくて『女神』なんだな」
「ええ、この世界には神は一人だけ『女神』様だけだもの」
「他の神様はどこにいったの?」
「さあ・・・あたしが知る限りだと、過去に神々の争いがあって今は『女神様』一人だけってことね」
「なるほど」・・・つまり俺が帰るには女神様に会う必要があるって事か・・・
「そろそろご飯の時間だわ。今日はこれくらいにして明日また続きをしましょ」
「りょーかい」
「明日からはビシビシいくから、そのつもりでね」
「うー・・わかりました」
・・・その後、食事をした後、レイの入浴を覗こうとして、木に吊るされることになるのだが・・・
それはまた別のお話・・・
追記設定
・・・モンスター協会とギルド・・・
この世界には多数のギルドがあるがこのお話でギルドというと、主にモンスターギルドを指す。
ギルドだはモンスターにちなんだ様々な依頼を受けることができ、それで生活を成り立てている人もいる。また、ギルドは町を警備を引き受けており、警察と同じように動く。そのネットワークは世界規模の上、必ず町や村にひとつ以上あり、郵便や荷物配達をやっているところもある。
モンスター協会は、モンスターに関連するほとんど全てを行っていると言っていい。ギルドと重複するところもあるが、モンスターの召喚や飼育管理、モンスターに関する様々な雑事も行っている。登録はギルド、協会どちらでも可能だが記録は協会でしか閲覧できない。モンスター大会の主催も協会だ。
・・・大災厄・・・
この世界は7度の大災厄にみまわれ、その都度主役が変わっている。順に「蟲族」「竜族」「不死族」「物質」「水族」「植物」「獣族」そして現在「人族」が世界を治めている。すべての大災厄に共通して種の傲慢な行いが原因と言われている。
・・・契約の首輪と見えない鎖・・・
契約の首輪と見えない鎖は、女神様の髪の毛で出来ているといわれているが、実際のところよく分からない。高位の神官が契約の魔方陣より生み出すもので、使用者の魔力を利用し伸縮するフシギ物質だ。鎖の長さも自由自在だが、使用者の魔力が乏しいとその距離も短くなる。普段は目に見えないが、魔力を通すと見えるようになる。絡まったりせず、常に一本まっすぐの状態を保てる優れものだ。
・・・魔法・・・
一応この世界にも魔法はある。しかし、使うのはもっぱらモンスターであり、かれらは本能的なものとして仕様しているので、詠唱や準備と言ったものをあまり必要としない。ケンの地割れやカマイタチは魔法じゃなく物理現象として起こしている。レイの変わり身は魔法で、体力の半分と服を引き換えに物質として触れるモノを残して敵の背後に回る、いわゆる奥義だ。
・・・停電で3回書き直しました・・・
ありえん・・・バックアップはしっかりとりましょう。
次回投稿は8/12になります。
・・・次回予告・・・
女性三人?と暮らすウハウハルートに突入した30歳童貞。
しかしそこに、幼馴染を名乗るものが登場!!
「アンタ邪魔」そう言われたとき、ケンはフラグがまったく立っていない事に気づく!
・・・次回!「フラグ?なにそれ?買い物袋?」をおたのしみに!!
・・・あー、ウソつくのって楽しいなー。