人形?なにそれ?中身はサバ?
ケンパートです。
・・・これが・・『歪み』・・・
「ダーリン!それが『歪み』や!!」
リーベちゃんの声を聞いて、相手を見る・・・
「・・確かに・・おかしいな・・」
そう、それは部分的なものではなく・・全体がぼんやりと歪んで見えるのだ・・・でも・・
「でも、やる事は変わんないよな!」
そう言ってまず、小手調べとばかりに・・こないだ学んだ魔法を・・放つ・・
「ファイア!」 直後、火球が敵に向かって飛んでいく!
ゴーーー!ドガン!!
火球が当たり・・敵が吹っ飛んだ。
「続けていくぜ!」
拳に魔力を溜め込んで・・・撃つ!
ダダダダダダダダダダ!!
「北斗○烈拳!」腕を見えない速度で繰り出し・・撃ちまくる。
「アッー!タタタタタt・・・」
撃たれるままのユマンマキナ・・・
「アターー!」
最後の一発もきれいに決まり、倒れ付す。
・・・油断はしない!・・
さっきリーベちゃんに言われた事だ、ここで油断は禁物だ。
周りに気を配りつつ、相手を見据える・・・瞬間・・
ヒュン!
「おわっと!」俺のいた所に、メタルブレード(回転ノコギリ)が飛んできていた。
「あっぶな・・」注意一秒、怪我一生だな・・
そう思っている間に、相手が立ち上がってくる。
「そうこなくちゃ。読者が飽きちまうぜ!」
ユマンマキナ(以下マキナ)は、戻ってきたメタルブレードを腕に戻すと・・・シュィーン・・と、某映画で有名なアレを出してきた・・そう・・
「ラ!ライト○イバー!?」
しかも二刀流だ!足からは何やらミサイル的な物まで覗かせている。
ビューーン!
「脚は飾りかよ!!」
地面を滑らせながら突進してくるマキナ。
「ちぃ!!」俺も剣を取り出し・・・
キィィン!!
刃を合わせる・・・
キィン!キィン!キィン!
三度合わせたところで、俺は後退し距離をとる。
「あーうるせー」
そう、普通の金属と打ち合っているわけではなく、相手は光学装備だ。魔力を付加する事で打ち合えているが・・とても不快な音がするのだ!
「ギギギ・・・コロス・・」
目が合った・・というか・・あれは・・目か?
そう思ってる内に・・・
バシュン!バババシュン!
「うおおおお!!」
なんと!この近距離でミサイルをぶっ放しやがった!!
最初の一つを避けて、残り三つを切り落とす!
「おら!」
ズバ!バッバ!ボーンボーンボーン!
ミサイルを相手にしている所・・・なんか嫌な予感がして、慌てて飛びのく・・・すると・・
ピカーーー!バリバリバリ!
奴の目から、ビームが出て地面を焼き切っている。
「王道装備か!おっぱ○ミサイルは装備してんのか!コラ!」
そう言いながら俺は距離をつめて、袈裟に切る・・
ビュン!ウィーン!ガキン!
俺の剣が、腕のメタルブレードで阻まれ絡め取られそうになる・・・しかし・・
「うらぁ!」 ドガ!
マキナの腹に蹴りを入れ勢いをもって後ろに飛ぶ。
・・・なかなか頑丈だな・・
結構な攻撃をしているにも拘らず、なかなか倒れないマキナ・・・
「ダーリン!そいつをよく見るんや!『歪み』の中心があるはずやで!それを突かな倒れへん!」
「りょーかい!」
言われた通りよく見てみる・・・すると・・・
「あった・・そこか・・」
そう、頭部の額の部分が黒く『歪ん』でいる。そこから全体に歪みが広がっている。
「なら・・少し派手にいくか・・・」
そう言いながら、両手に魔力を集める・・・
「ギギ・・ムダダ・・・オマエラニハ・・ワレラハタオセナイ・・」
「?我等?一体しかいねーじゃん」
「ムダダ・・・オマエラニハ・・」
「はいはい。お喋りはしゅーりょー!」
俺は会話を打ち切って・・魔法を放つ!
「メ・ラ・ゾー・○!・・・フィンガーフレ○ボムズ!」
左手に五個のメラゾー○を発生させ・・投げつける!
ドドドドドン!!
「お次は・・雷○だ!」
バチバチバチ!
右手に雷を発生させ・・ボムズでよろめいているマキナの額に・・・叩き込む!!
バーン!
ものすごい音がして・・・頭部が吹っ飛んだ!
マキナは、そのまま数歩後ろに下がって・・・ドサッ・・と倒れた。
「よっしゃ!」
俺はガッツポーズと共に、観客席にいるコニーとリーベちゃんに手を振る・・・
「あぶない!」
コニーが叫ぶ!・・俺は後ろからマキナに捕まり・・・
ドカーン!
と、爆発に巻き込まれた・・・
「ケン!」
コニーが叫ぶ・・・・
「呼んだ?」
「え?」コニーの後ろから現れる俺。
「え?え?今・・爆発に・・」
「幻術です」笑顔で答える俺。
「さっすがダーリン!完全勝利やね!」
「当然!」
ぼーっとするコニー・・しかし・・
「なにが!当然よ!!・・・心配したじゃない・・」
・・おぅ・・かわいいじゃないか・・・
「す・・すまなかった・・」
「そうよ!気をつけてよね!!」
涙を浮かべるコニーに・・俺は何も言えなくなってしまった・・・
あとがきです。
涼しくなってきました、私は冬が好きなのでもっと寒くならないかな。そう思う毎日です。そろそろ番外行きます。お楽しみに!
次回予告!歪みを倒したケン。初戦の完全勝利に他の大陸チームはケンをマークする。そんな中、イシュタル(全裸恥女)がお色気攻撃を開始!ケンは誘惑に耐え切れるのか!!
次回もんすたーにっき「北?なにそれ?負け組みでしょ?」・・・ギャラクシードリンク飲んでみたいね♪