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20/26

決闘?なにそれ?井戸端会議?

最近、タイトルと内容が合ってこなくなりました。

・・・モンスター調教師になって数ヶ月、こんなところに来れるなんて思わなかった・・・

 

 ワーーーッ!

 「只今より!今年度『大陸間対抗戦』を開催します!」

 ワーーーーッ!!

 アナウンスが流れ、会場は一気に熱を帯びていく。

 私も補欠とはいえ、出場モンスターのマスターだ。気合も入ろうと言うもの・・・

 「レイ姉おなかすいた~」

 「これをどうぞ」

 「ワーイ!ありがとう!!モグモグ・・」

 「私も出たかったですが・・仕方ありませんね・・」

 「ヒヒン」

 「ありがとう、とうもろこし。しかし、慰めは不要です!勝った者を倒せば同じこと!辻斬り上等です!」

 「ダーリン出番はないんか?」

 「今のところ無いな。まぁ、さすがにココまで来て体調不良で欠場なんてやつはいないだろ」

 「ま、せやな」

 「最初は、北対南だし・・お手並み拝見だな」

 ・・・こいつら・・・まぁ、仕方ないか・・

 「そろそろ始まるな・・」

 「せやね、今回はどんなんが出るんか楽しみやわ」

 

 「それでは、第一回戦『北の大陸 対 南の大陸』を始めます。

 第一戦・・・ランク8『スライム 対 ベヘモス』を始めます。

 

 ・・・へ?・・なにそれ・・

 見ると、巨大な獣が涎を垂らしながら目の前のスライムを見ていた・・・

 グゥゥーグフゥゥー

 恐ろしい程の息・・見ているだけで泣きたくなるモンスターだった・・・

 「あ・・あれでランク8なの?おかしくない?」

 「あれは、わざとランクを上げてないんやね。どうせ後で昇格できるんやし、ここで勝っといて後で上げる気なんや」

 ・・なんて卑怯な・・・

 「まあ、うちらも人のこと言えんけどな・・」

 そう言ってリーベは、ケンを見る。

 「へ?なに?」

 「なんでもあらへん」

 そう言って私とリーベは闘技場の方を向いた。

 

 「ぷるるる!」

 「ガァァァァーーーー!!」

 ・・違いすぎる差・・・勝負にならないでしょ・・これ・・

 スライムが、ベヘモスを叩く・・・が・・

 プルン・・プルン・・

 毛ほどもダメージ与えてないように見える・・・

 のんびりそれを見るベヘモス。ゆっくり足を振り上げ・・・ズシーーン!!・・・振り下ろした。

 ぷち・・・そんな音が聞こえた気がした。

 フン!と鼻息荒く、勝利を確信するベヘモス。

 「勝者!南の・・・」

 そうアナウンスが流れようとしたその時・・・

 ゴオオオオーーーー!!

 何かが放出される音がした!・・見ると・・

 スライムが、ものすごい火炎を吐き出していた・・・ 

 グオオオオオオォォォーーー!!!

 のた打ち回るベヘモス・・・

 ゴォォォォーーー!!

 なおも吐き出される火炎・・気が付くと・・丸焼きにされたベヘモスがそこにあった・・・

 静まり返る会場・・・

 「しょ、勝者『北の大陸』!!」

 アナウンスがそう言うと同時に・・

 ウオオオオォォォーーー!! 

 すごい歓声が闘技場を包んだ・・・

 

 「すごかったね、今の・・」

 「せやな・・・スライムには『ヘルファイアー』と『瞑想』があったの忘れとったわ」

 「『瞑想』?」

 「せや、簡単に言えば自己修復やね。」

 「へー。スライムも侮れないのね」

 

 そんな感じで大会は進んでいった。驚いた戦いだけ記していく。

 

 キンナラ 対 ヴァラク

 

 キンナラは、リーベ曰く『天上の楽師』と言うらしいが、筋骨隆々の男の体に馬の頭をしている。右手に槍を持ち左手に・・・なんと、羽衣を着た天女が乗っていた。あれがたぶん『楽師』なのだろう。その証拠に、太鼓を持っている。

 ヴァラクの方は、真っ赤な双頭の龍に龍の羽を生やした少年が乗っていた。

 「あちゃー。ヴァラクの負けやな、これは」

 「なんで?」

 「見てれば分かるで」

 そういうリーベ・・・カーン!開始の音が鳴る。

 グオォォーー!

 ヴァラクの龍が吼える。ゴーーーー!!双頭の龍から、ものすごい炎のブレスがキンナラを襲う!

 しかし、キンナラは一歩も動かず・・・ただ焼かれていた。

 ゴーーーー! 結構な時間焼かれ続けたキンナラ。

 「あー、終わったわ」

 リーベがそう言うと同時に・・・ズズン!・・と、音がし・・・

 ヴァラクが地面に沈んでいた・・・

 キンナラは一歩も動かず、その場に佇んでいた。

 「???どういうこと??」私がそう聞くと・・

 「あれはな、幻術や」そう言いながらキンナラの方を指差し・・

 「あの存在そのものが幻でな、本物は闘技場のどこかにおんねん。そんでな、敵が向こうに攻撃しとる時に・・・ブス!なんや」

 「けど、攻撃されたら気が付くでしょ?」

 「そこで、あの太鼓や。あの太鼓はな『戦いのドラム』言うてな、対象を狂戦士バーサク状態にするんや。そんで、攻撃されても死ぬまで気づかへんっちゅうわけや」

 「へー・・」恐ろしいことをするモンスターもいるもんだ・・

 

 バエル 対 ウリュエル

 

 バエルは黒い霧のような泡のような体に、おっさん(インド人)のような頭、カエルの頭、ネコの頭を覗かせている。

 ウリュエルはどう見ても天使で、右手に剣を、左手に炎を持っていた。

 「なにあれ・・気持ち悪い・・」

 「せやな、厄介な奴がでてきたで・・あのバエルっちゅうやつはな・・・」

 カーン!リーベの話の途中で試合開始の音がなる。

 「とお!」気合と共にウリュエルがバエルに迫り・・斬る!

 「うおわ!ゲー!フギャ!」とバエルが鳴いた。

 バエルの体が三分の一程斬られ、落ちる。

 「あちゃー・・やってもたな」

 「へ?」

 リーベの声を聞き、私は疑問を覚える。

 「みてみー」

 私は、闘技場に向き直った・・すると・・・

 ボコボコボコ!!!と、切られた部分から・・・小さいバエルが多数生えてきた・・

 「うえ」とても気持ちの悪い光景だった。切られた部分からどんどん増えるバエル・・・

 「チィ!とあ!!」そう言ってウリュエルは炎でバエルを焼こうとするが・・・

 ブハァァァー!! と、紫色の霧を噴出するバエル本体・・

 「うぅぅぅぅ・・・」 苦しむウリュエル・・・

 「あれは毒と麻痺を合わせた霧やな・・きついで~」

 次第に動きが鈍るウリュエル。そこに小さいバエルが殺到する・・・

 ガリガリガリバリモシャモシャ・・・

 そんな音が聞こえる・・・

 「た・・食べてる・・・」

 「せや。でもってな、食べた分だけでかくなんねん。しかもまた増殖しよる・・・気持ち悪いやっちゃ」

 「倒す方法はあるの?」

 「ある。たぶん今、あの天使はやっとる」

 しばらく見ていると・・・バン!バン!バン! と、次々バエル達が破裂していく・・・

 「ま、当然そうなるわな」そう言うリーベ。

 「うおおお!ゲロゲロ!フギャー!」なぜかのたうつバエル本体。

 「何?何が起こってるの?」戸惑う私。

 しばらくすると・・・ドーン!と、ついにバエル本体も爆発してしまった・・・

 ジューーー!と蒸発していくバエル・・・

 「あれはな・・『清浄な気』を食べ過ぎたんや」

 「『清浄な気』?なにそれ」

 「バエルの弱点や。あれは悪魔やねん。せやから、清浄な気に弱いんや。なのに、あんなにバクバク食べて、本体に気を送っとったら・・そら死ぬわ」

 見ると、ゆっくりウリュエルが立ち上がり・・勝利をうたっていた。

 

 コロべンド 対 雪男

 

 コロベンドは、三対で一体のモンスターだ。○んご○ん兄弟のようなモンスターで、一体一体が鉛筆みたいだ。

 雪男は、見たまんま雪男だ。白い体毛が全身を覆い、大きい。

 カーン!開始の音が鳴る・・・

 ダーーン!! 大きい音と共に・・なんとコロベンドの一体がすごい勢いで射出されていた・・・

 「なにあれ・・」

 「見てのとおりや。あれはなコロベンドの技なんや」

 「うごぉぉーー!」 雪男がコロベンドを、まともにくらい顔を抑えている。

 その間に、コロベンドは「よいしょ!よいしょ!」と声を出しながら、雪男に近づいていく・・そして・・

 バチバチバチ!! と、三体で電撃を発生させた。

 「うごおおーーー!」雪男の悲痛な声が響く・・・

 ブン!ドーーン! 、雪男が腕を一閃させ、コロベンドの一体を叩き潰した。

 「ころーーーー!」コロベンド達が潰された一体に近づく・・・

 「こ・・こ・・ろ・・」 パタリ

 「コローーーーーーーーーー!!」

 ・・・なんだろう、なんか叫んでる・・・

 ひとしきり叫ぶと・・・なぜか潰された一体を担いで、闘技場を出て行くコロベンド。

 なんかわからんが、雪男の勝ちのようだった・・・

 そんなわけで、まず『北と南』は、『南』が勝利を修めたのだった・・・



 ・・・やばい人がいる・・・

 

 今日の試合が終わり、会場を出ようとする俺・・・

 「すごかったな~。恐ろしいモンスターばっかりだった。補欠一体じゃ、まかなえんだろありゃ・・」

 そう言いながら、通路に差し掛かる・・すると・・

 「ケンちゃんはっけーん!!」

 ・・・やな人の声がした・・・

 ゆっくり振り向くと・・案の定『姉』がいた。

 「やほ!ケンちゃん。応援に来ちゃった♪」

 「お久しぶりですな。コニー殿、ケン殿」

 後ろに虎人を従えて、俺のもとまで歩いてくる。

 俺は頭を抱えつつ、挨拶を返す。

 「や、やあ姉さん。久しぶり」

 「ほんとよ~。お手紙くらいくれてもいいのに!」

 プリプリ怒る姉。

 「久しぶりやな、女王。相変わらずや」

 「やっほ。リーベちゃん」

 「お久しぶりです、女王。」

 「あら、コニーちゃん。頑張ってる?」

 「おかげさまで。まだまだですが・・」

 「あせっちゃダメよ。のんびり二人で強くなりなさい」

 そんな会話を聞きつつ、俺は二人を見る・・いつの間に仲良くなったんだ?・・

 「明日、ついにケンちゃん達の試合ね」

 「まぁ、俺は補欠だけどな」

 「そうなの?見たかったのに~」

 「まあ、俺なんかが出ても速攻やられるよ」

 「そうかしら?」

 そんなことを言いながら、闘技場を後にする。

 「姉さんは、これからどっか行くの?」

 「ええ。これから人間の王に会うの」 虎人がその後を引き継ぐ。

 「この国の王ですな。人間は細かい事にうるさいから、注意が必要です」

 「そうなのよ。だから、ネムルを連れて来たの」

 「そうなのです。この方は作法とかが、まったくの苦手のようでしてな」

 ・・・ネムルさんかわいそ・・・

 「それじゃぁね!対抗戦が終わるまでいるから。また会いましょ」

 「ではまた。コニーさんも、またお会いしましょう」

 そう言って、二人は去っていった。

 宿に戻る俺達。

 明日は『東西対決』となる。

 「気合入れて応援するぞ!」

 「あんたも行くのよ!!」

 そんな応酬をするのであった・・・

 

そんなわけであとがきです。

ようやく、大会始まりました。大会名忘れてました。すいません。

次回投稿は、13日21:00予定です。

次回予告!遂に東西戦!頑張って応援するケン。出番が少なすぎて開催中にあそびにいく始末。「パフパフどっかでできないかな~」

次回!もんすたーにっき「戦車?なにそれ?ネコの事?」・・・クリリンのことかーー!!・・・ちなみに、ア○ギは出てきません。

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