表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
19/26

ピクニックに行こう♪(後編)

本編は9月11日位に出来上がる予定です。

 「ピクニックに行きましょう」

 ・・・それはレイの一言から始まった壮絶なお話・・・ 

 

 「ぜぇ・・ぜぇ・・・」

 「ようやく到着ですね」

 「遅いよコニー姉~」

 「せや!もっと気張りや!」

 ・・・ふぅふぅ・・・普通が一人もいない空間は・・キツイ・・

 思えば、ケンは意外に常識人だったような気がする。今度からは、少しやさしくしてあげよう・・・

 「さて、次はあそこですね」

 そう言ってレイが指差す先は・・・谷?だった・・・

 「わーすごーい!」

 カラーが下を見て驚いている。

 「これはすごいなー!下が見えへん」

 ・・・おかしなことを言われたような・・

 「これはすごいですね。・・落した物の音が返ってきません、落ちたら死にますね」「ヒヒン」

 アンタらおかしい!!何でそんなに冷静&楽しそうなんだ!!

 「ここはですね。普通のジャンプでは届かない危険があります。向こう岸を見てください」

 遥か彼方に『向こう岸』が、かろうじて見える・・気がする。

 「あー・・・これは届かないかもね~」のんびりと言うカラー。

 「せやな~。ちとキツイかもしれへん」おなじくのんびりとリーベ。

 「とうもろこし、行けそう?」「ヒヒン♪(訳:余裕っす)」

 「ですので、あの位置にロープを下げておきました」

 ・・・見ると確かに、かなり先のほうにロープが見える・・・切れそうなやつが・・・

 例によって・・・

 「おさき~♪」

 「先いくで~」

 そう言って、飛行コンビが飛んでいく。

 「さ、久しぶりに天を掛けようか!」「ヒヒン!」

 そう言うエルフと馬は、助走もなしに・・・ジャンプした!・・・

 遥か彼方まで飛び上がり、問題なく向こう側に着地していた・・・

 ・・・ぶ・・物理法則・・無視・・・イカロ○辺りが見たら卒倒しそうな光景だ。

 「さあ、お嬢様。ここは私にお掴まりください」

 「ええええ!・・大丈夫?」

 「はい、問題ありません。ロープまで飛べば、すぐですから」

 そう言って笑顔を見せるメイドさん。

 「・・・・・・・・・・・・お願いします」

 レイにギュっと掴まる!

 「では・・いきますよ!」

 そう言うレイは・・・助走なしでロープまで飛んだ!!

 落下しながらロープに手を伸ばす!掴んだ!!

 ブチッ!

 !!!!!!・・・ああ、オワタ・・・

 そんな私の目の前で、冷静に別の手でさらに上を掴むレイ。

 ギュン!・・・スタ。

 難なく向こう側到着・・・・死んだと思った。

 「ふう、危なかったですね」

 「・・・・そう・・ね」

 顔面蒼白の私・・・これ・・ピクニックよね・・・

 「今回は早かったね~」

 「せやな!やればできるやん!」

 笑いあう二人・・・帰りたい・・・

 

 「さて次ですが・・」

 まだあんの!おかしいよ!帰りたいよ!

 「あの『沢』を登ります」

 そう指差すレイ・・沢?どこにあんの?崖じゃん。

 「おーあれはきつそうな『沢』だねぇ」

 「せやな、あんなに表面がピカピカやときついかもしれへん」

 「あれくらいなら大丈夫だよね」「ヒヒン」

 ・・・『沢』?崖の間違いでしょ・・・

 私の目の前には水が滴り落ちる崖があった。角度は・・まず左手を真上に、右手を真横にして、その中間まで右手を上げる。そして、さらにその「右手と左手の中間まで右手を寄せよう!

 そうして左手を下ろせば・・・目の前の角度が体験できるよ♪

 ・・・無理・・・

 「さ、渡りましょうか・・・」

 登ろうの間違いだって!!!

 「おっさき~」

 「さきいくな~」

 「では行きますね」「ヒヒン」パカラパカラ

 「さ、お嬢様お手を・・・」

 そう言われ手を差し出す・・・

 「さあ、歩きましょう」

 そう言われて歩き出すが・・・ものすごく滑る・・・

 「お嬢様。運動不足ですよ」

 そうたしなめられるが・・・人には不可能だと思うよ・・・

 

 息も絶え絶えに、何度も転びながら何とか渡りきる。

 「山頂まだ~?」

 「もうすぐと違うか?」

 そう言う二人にレイが・・

 「もうすぐですよ。次の場所を越えれば、山頂です」

 ああ・・・ようやく山頂デスネ・・・

 「最後はあの場所を通過します」

 そう言って指差した場所は・・・

 「・・・・本当にあんなとこ通るの?」

 「はい」

 溶岩が流れる川があり、その近くに・・・龍達が巣を作っている・・・

 「この『龍の巣』を渡れば山頂になります」

 ハイ!龍の巣入りました!そのままですね。

 「・・・本気でココを通るの?」

 つい、そう尋ねてしまう・・・

 「ハイ、今からだとココを以外に山頂を目指せるルートがありません」

 ですよね~・・・

 「コニー姉、大丈夫だってば!いざとなってもレイ姉が守ってくれるよ!」

 「せやで!ここはおとこを見せるときや!!」

 「とうもろこし、逃げる時はお願いね」「ヒヒン」

 「さあ!さっさと通ってしまいましょう。溶岩に気をつけて、龍達は何もしなければ襲ってはきませんよ」

 レイがそう言うと・・・

 「ハーイ!」

 「さっさと行ってしまおう」

 飛行チームが、本当にさっさと行く。

 「行こう」「ヒヒン」

 エルフと馬もそれに続いた。

 「さあ、私たちも行きましょう。ここは比較的安全な場所ですので、大丈夫ですよ」

 ・・・どこと比較したのだろうか・・・

 そんなわけでさっさと渡る。

 歩いている最中、特に龍達が何かしてくることはなく、こちらを気に留めることもなかった。

 向こうからしてみれば、小さい物の存在なんてどうでもいいのかもしれない。

 ・・・しかし途中、龍の卵の傍でカラーが寝ようとしているのには、正直ビビッてしまった・・・

 

 そんなこんなで無事通過し、ついに山頂にたどり着いた。

 「ふぅ・・ようやく着いたね!」

 「せやな・・・ピクニックって感じやったし、十分楽しめたわ」

 ・・・この子達は・・大物なのだろう。私とは感覚が違う・・・

 「楽しかったですね、とうもろこし」「ヒヒン」

 山頂から下を見つつ腰を下ろす。

 「ふぅ~。疲れた・・・」

 ようやく息がつけた。

 「少し遅くなりましたが、お昼にしましょう」

 レイがそう言うと、みんな大喜びで座りレイのお弁当を囲んだ。

 ・・・チチチ・・・鳥が飛んでいる・・・のどかだ・・

 「たまには、こういうのもいいね」

 「はい。私もカラーに言われるまでは、気づくことができなかったものです」

 「えへん!あたし偉いんだよ!」

 色々あったが、この景色とみんながいればそれが全てなのではないか・・・そう思った午後のひと時だった・・・

 

 

 レイが・・・さあ帰りましょう・・・と言うまでは・・・

 

あとがきです

いかがだったでしょうか。

本当はみんなの自己紹介話の予定でしたが、いつの間にかこんな話になっていました。ごめんなさい。次は、本編です。いま少しおまちください・・・

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ