カエル?なにそれ?賢いの?
かがく~の♪げんかいを♪こえて♪るるる~る~♪る~るる♪る~る~
「オス!ケンです」
「ども、作者です」
「女性人から出演を断られたので、俺たちが今回はやります!」
「ですね」
「では早速・・P.Nなっちゃんさんから」
「・・・」
『こんにちは。質問です。弟が最近冷たいんですが。いい方法ありませんか?』
「・・・あきらめる・・とか・・どうすかね?」
「いや、俺も・・コメントし・・・づ・・・」
「ん?作者さんどした・・」
後ろを振り向くケン・・・そこには・・・
・ザザザ・・ザザ・・・
ピンポンパンポーン♪しばらくおまちください・・・
・・・アンタの物はあたしの物、あたしの物は私のもの!・・・
「ネムルさん!」そう言いながら、ネムルさんに近寄って揺する・・
ケンが女王の攻撃を切った少し後、何か言い合って女王と共に消えてしまった。
私は、黒焦げのネムルさんが心配で駆け寄った。
・・・すると・・・
「・・・墨?・・・ぶどう?」・・・そう・・・
「ああ~、ばれましたね・・」そう言って、何事もなく立ち上がるネムルさん。
「え・?え・・・?」なんで?どうして?
「女王様から言われたでしょ。『合格』だって。一応試験のつもりだったんでしょうな」
ネムルさんは、手で墨を払いぶどう液を拭き始めた・・あー染みになるな・・・なんて言っている。
「つまり・・・ネムルさんは女王からの任務で、一芝居打ったと・・」
「なかなか、真に迫ってよかったでしょ。わはは」
・・すごい心配したのに・・・ガクッ・・・
「そう言えば、気が付いてましたな。ケンさんと言いましたか、彼は私の芝居と女王の演技を見破ってましたな」
「・・・そうなんですか?」そうなんだろうか・・私は、それどころでは無かったので分からない。
「言ってたでしょ『茶番』って、さすがですな。」感心したように言う。
「でも!私に攻撃したのは事実ですよ!」あれは本当に死ぬかと思った。
「あれも、ケンさんの到着に気が付いていて、ギリギリ本当に本気を出した場合のみ、間に合うように調整されて打たれたもの、なんですよ。」
・・・あれは・・・そう・・でも・・
「ケンさんを試したんでしょうな。でも、予想よりケンさんが速かった。そんなところでしょう」
なるほど。そういうこと・・なんだろうか?・・
「さ、それより妖怪大戦争を見に行きましょう。今頃、森の入り口でやってますよ」
そう、子供みたいにウキウキしながら、あたしを引っ張るネムルさん。
「わ、わかりました。行きますから・・・」そう言って後に続く。
森の入り口では・・・ケンが黒い何かに吸い込まれ・・すぐに出てくるところだった。
バリン!!ドサッ!
「う・・く・・」
ケンは苦しそうに呻きながら、女王を見据える。
「あらら・・ケンちゃん。これも破るのね、けど・・今ので体感時間で一ヶ月ってとこかしら?早く休まないと死ぬわよ♪」
ゴハッ!(吐血している)
「くそ!馬鹿姉が!何すんだ!」
スゥ・・と、女王の目が細まる・・・
「馬鹿?お姉ちゃんに向かって馬鹿・・とは・・再教育が必要なようね・・」
そう言いながら・・・手の平で次々と色とりどりの宝石の様な物を作り、宙に浮かべる・・
全部で10個程つくり、背後に回転させながら構える女王。
それを見ながらも、ケンは膝を付きながら息を整えていた・・・それでも・・
「再教育?はは!姉さんも冗談がうまいな!その自信、叩き潰してやんよ!」
そう言いながらケンは剣を捨て、拳に魔力を集め始める・・・
「なるほど・・・いい判断ね。でもね・・・」そう言う女王は・・・宝石を細かくチリになるまで小さくし・・・ケンを指差す・・
「あなたの手で掴めるモノは、限られてるのよ」そう言うと、七色に輝くチリがケンに向かう!
「はは!姉ちゃん!俺は何も、手で掴むなんてめんどくさい事はしないぜ!」
そう言うケンは、両手を腰の位置に持ってきて軽くジャンプし・・・地面に両の拳を叩きつける!
ドガン!ゴゴゴゴーン!
地面が隆起し、チリの全てを吹き飛ばしてそのまま大量の土砂が、女王に襲い掛かる。
「あら・・・」女王はそう言いながら、片手を前に差し出す・・・それだけで、女王の目の前にあった事象全てが・・・停止する!
「あらら、ケンちゃん。後で直すのが大変なのに・・・ね!」そう言いながら、そのまま左手を後ろに差し出すと・・・
キイン!
甲高い音と共にケンが剣を振り下ろしていた。
「ち!だよなぁ!姉さんにこんなの効くわけねぇ!」
バッバッバ! ザザ!
ケンがバク転で後退する・・しかし・・
「ふふ・・当然でしょ。この地においてあたしは、イーちゃんより強いのよ!」
サッと手をかざすと、ケンが後退した地面に穴が開く。
「うおおお!あぶね!」ケンは、間一髪穴をよける。
「ふふふ、ケンちゃん。さすがよね・・・そろそろ、反則するわよ!」
そう言う女王の体が、霧になって霧散する・・
「な!ずりーぞ!」そう言いながら、周りを確かめる。
「『正式な挑戦権』の無い者には、相応の手段を取って良い。そう言うことになってるの。ごめんね」
声が何所からとも無く聞こえてくる・・・
「そう・・、姉さんそういうことすんだ・・なら・・・死んでも文句言うなよ!!」
そう言った、ケンは両腕を胸の前で交差させ・・・何かをしている・・・
「ケンちゃん、悪あがきは良くないわよ?さ、気絶程度で許しましょう。」
女王の姿は見えない・・が、周囲の景色が・・魔力で歪み始める・・・
「さて、圧殺とかあんまり面白くないでしょうけど・・・ま、死なない程度に潰して上げます」
声と共に、ケンの周囲の色がドンドン濃くなっていく。
「おやすみなさいケンちゃん『ルフト・ヌル』」
ギュン!
急激に空気が凝縮され、ケンに迫る!
しかし、ケンは落ち着いたように、両手を前に差し出し・・・空気を掴んで・・引きちぎった!
「・・・・あーあらら・・・」
女王は呆然としていた。
そこに、ケンが迫り・・殴った!
バガン!ドガガガ!ドン!
ケンが拳を振りぬくと・・・森に一本の道ができていた。
「姉さん。魔力に頼りすぎ。『気』を使う俺には、あと一歩足ん無かったな」
そう言いながら・・・ゆっくり構えを解くケン・・
「そうでもないわよ?」
ケンのすぐ横から、女王が現れ・・・ケンを引っ掴むと・・・バチン!・・と
電撃を通して気絶させたのだった・・・
「ふう。面白かった。一撃食らうなんて、イーちゃんとやって以来ね!」
「せやの。ウチとなっちんじゃ、勝負つかへんしな」
・・・はっはっは・・・そう笑いあう『女王』と『女神』・・・
それを見ながら・・・私、選択肢を間違ったかしら・・・そう思わずにはいられなかった。
「いや~、面白かったですな!」ネムルさんは、いい歳してはしゃいでいた。
「あらネムル、休暇あげたでしょ?さっさと家に帰りなさい。奥さんにヨロシクね」
「了解しました。ネムル、これより帰宅いたします。」
「はい。さよなら」
そう言うと、ネムルさんはこちらに向き直り・・・
「コニーさん、これにて私は出番終了です。もし、また会うことがあればその時はよろしく」
と、握手を求めてきた。それを、握り返し・・
「はい。護衛ありがとうございました。私はこれからも、私の道を進んでいきます。また、どこかで」
「ええ。さようなら。またお会いしましょう」
そう言ってネムルさんは帰っていった。
「さて、ケンちゃんは・・・邪魔だから、宿に転移っと」
そう言って、女王が指を パチン と鳴らすと、ケンの体が スウッ 消えた。
こちらに向き直る、女王と女神。
「これから、あの子には多数の事をやってもらいます。あの子が、貴方を守れる程強ければいいのですけど・・・」
「せやな、どんなことがあるかわからへん・・・降りるなら今しかあらへんで、これ以降は認められん。あんたが死ぬか、ダーリンが死ぬか。二つに一つや」
「これが最後です。本当に、あの子と共に歩いていくつもりですか?」
女王は、さっきとはぜんぜん違い優しい目で私を見ていた。
女神は、いいのか?と目で聞いているようだった。
・・・だから私は・・・・
「もちおんでふ!!」・・・噛んでしまった・・・
それから、一頻り三人で笑いあい。これからのことを確認したのだった・・・
・・・ヒロイン、多すぎじゃね?作者よ・・・
朝、目が覚めるとそこは宿だった。
昨日は、姉さんにバリッされて・・・で?・・・ま、いいか。話はすんだしな・・カエロ・・
「おきた?ケン」
そういって、コニーが部屋に入ってきて・・・ウチのムスコに挨拶していた・・・
「きゃーーーーーーーーーーー!!!!」ダッシュで逃げていった。
「ダーリン元気やね」リーベが、おはよ と挨拶してくれたので おはよ と返す。
「まあ、元気じゃなったら問題だしな。」そう納得し、食事の取れるラウンジに行く。
「ケン!なんなのよ!」・・・そう言われても、朝の正常な反応だしな・・・
「すまん」と謝り、ご飯を食べる。
「食事が済んだら、帰るわよ」
「りょーかい」
「りょーかいや!」
「はい、わかりました」「ヒヒン」
・・・あれ?増えてるような・・・・
「てんことりまーす!」急に俺は人数確認がしたくなった・・・
「では、俺から順に・・・1」
「2」とコニー。
「3や」とリーベ。
「4です」「ヒヒン」とバルゴーと一角獣。
・・・・おかしい・・
そう悩んでいる俺を置いて、コニーがバルゴーに向いて一言・・・
「えっと・・どちらさん?」・・・すると・・
「申し送れました。私は『バルゴー』と申します。これは一角獣の『とうもろこし』です。リーベ様の護衛とケン殿の補佐を仰せつかりました。以後ヨロシク」
・・・え?・・・そう思いリーベを見ると・・
「あー。言い忘れとったわ。スマソスマソ」・・・スマソじゃねえよ!
「ではいきましょう。船に乗るのは初めてでしてな!!いや~楽しみだ!」「ヒヒン♪」
・・・俺のパートのはずなのに、食われてる俺・・・
「と、とりあえず帰りましょ」そう言ってコニーは自室に荷物を取りに行った。
「あ・・ああ」俺も行こうとしたが・・・・
「ケン殿!あれなんですか?!」とバルゴーがうるさくて、それどころでは無かった・・・
・・結局、かなりの時間を掛け、バルゴーに大人しくしているように伝え、ようやく帰路についたケンであった・・・
・・・あれ?俺のパート短くね?おい!作者・・どうなってんだ!!・・・
・・・ケンは黙って帰るのであった・・・
「いやいや・・おかし・・」
ブツン!!
あとがきです。
遅くなり申し訳ありません。
みっくみくにされてました・・・
さて次回!いよいよ大陸間対抗戦!準備にいそしむケン。しかし一方、キャラ被りの可能性がある者同士の壮絶な争いが始まっていた・・・
・・・次回!もんすたーにっき「家賃?なにそれ?勲章の事?」・・みっくみくにしてやんよ。