契約?なにそれ?目的語?
そんなわけで!前書きで次回予告!
次回!もんすたーにっき「約束?なにそれ?姉弟喧嘩?」で・・・サービス!サービス!
・・・私は・・・私は!・・・
女王との話し合いの後、危険だから・・と、護衛の人をつけられ、宿まで戻るコニー・・
女王と話した後、ずっと部屋で放心していたところを、護衛と名乗った人に引きずられる様に部屋を出、何所をどうやって歩いたかも分からないまま・・宿の部屋にたどり着いた。
宿で出された食事も、砂のような味しかしなく・・有機的に、ただ時間を過ごして行った・・
・・・外はいい天気だ・・・
「父さん・・・」知らず声が出た・・・
このままでは、ケンは私の下から居なくなってしまうだろう・・・
私が目指したのは、父さんとレイのような関係・・父さんと、それを囲む彼らモンスター達との関係だ・・
実際、私はすぐにそういったモノになれるとは思っていない・・・けど、それを目指したい・・と。そのような関係を築き上げて行きたい。そう思いながら、モンスター調教師を目指し続けた・・・しかし・・・
・・・貴方には任せられない・・・
「私には・・か・・」
ケンは女王の弟だと言う・・・ならば、彼も神王たる力を持っているはずだ。生まれた直後で、あの強さは納得と言うものだろう。
ならば、それに相応しい者の下へ行くのが適性とも思える・・・でも・・
でも、あたしは・・・あたしは!!・・
・・・コンコン・・ノック音が聞こえた。
「失礼します。食事をお持ちしました・・」
「あ、はい。」そう言ってドアの開ける。
・・・ガチャッ・・・
ドアの向こうから現れたのは、護衛として付けられた『虎人』のモンスター『ネムル』さんだ。
・・・虎人・・・
ヒトガタのトラのモンスター。武器を操り、人の何倍もの力で敵を叩くファイター。特に素早さと防御に優れており、護衛任務や、盾兵として主に用いられる。ランク6以上の調教師でも扱える、以外に便利なモンスター。
「お食事です。」そう言って、ネムルさんは、テーブルにトレイを置くと、部屋を出て行こうとする。
「あ!・・あの・・」
「?なんでしょうか・・・」なかなかに怖い顔だ・・・
「あの!この町って治安が悪いんですか?」
そう・・・護衛を付けられた事を意外に思ったのだ。この町は、人が多いのに、昼夜問わず。とても平和な町だった。一日中、窓の外を見ていたので活気が、あるとてもいい町に見えたのだ。
「・・・そうですね・・・」少し考え込むようなネムルさん・・・
「いいでしょう。お話しましょう。あなたは昨日から、ずっと塞ぎ込んでおられるように見えました。それを解消できるようなら、お役に立ちましょう。」
そう言って、人のいい笑みを浮かべた。
「ありがとうございます。それで・・・」
「ああ・・待ってください。順を追って説明しましょう・・まず・・この町は治安が悪いか?・・・でしたね」
「はい。そうです、さっきも言いましたが、とても良い所に思えたものですから・・」
「そうですね。結論から申しますと、とても治安がいい、ですね。」
「では、なぜ護衛が必要なんですか?私の監視役・・ ですか?」
「いえいえ、とんでもない・・・」そういうと、なぜか上を見上げて、様子を伺うネムルさん。
「・・・続けます、護衛・・・と言うのも貴方を、女王様から守るため・・なのですよ」
「え?・・・どういうことですか?」
「私は、あの城に居るモンスター達の中でも結構な腕前だと自負しています・・・しかし・・」そこで一度区切って・・続ける・・
「しかし・・あの方には・・女王様には、まったく勝てる気も・・・戦うことすら思いつきません」
「それは・・・どういうことですか?」
「そのままの意味です・・・私では近づくことすら危ういでしょう・・・」
「・・・」
「しかし、ですね。そんな私でも、女王様の一撃を、貴方の変わりに受けることくらいはできる・・・そういう意味で、私は『護衛』として貴方についています。女王様が、戯れにあなたを殺さないように・・・一撃失敗すれば、正気に戻ってくださるでしょう。聡明な方ですからね・・」
「で・・でも、ここはお城からだいぶ離れています。そんなにいつも居なくても、大丈夫なんじゃ・・・」
「いいえ・・・先ほどの治安の話ですが・・この大陸を女王様が、統治されているのはご存知ですね。」
「ええ」それは、周知の事実・・・各大陸を最終的に治めているのは各『神王』なのだ。
「普通、神王は、俗世に意見をする事はあまりしません。それぞれの国が法を定め、それを守って人々は生活をしています・・この大陸・・もはや一つの国家ですね。この国では完全に、女王様が『法』なのです・・」
・・・それは・・・いいのだろうか・・
「もちろん、基準はあります。ごく当たり前のことを守っていれば、何も起こることはありません・・ですが・・」
「・・・なんですか?」
「一度、窃盗や強盗、人の尊厳、生き物の尊厳を悪し様にする行為をすると、その場で制裁が加えられます。」
「え?・・・その場で・・ですか?」信じられない・・
「見てもいない事を、信じられないのは無理もありません。しかし、事実なのです・・つまり・・」・・・続ける・・・
「つまり、女王様は常にこの大陸で起こる事のすべてを『見て』いらっしゃいます」
・・・それは・・神・・と言うのではないだろうか・・
「生物には、それぞれ気持ちがあり、なぜそうなったのか理由があります。犯罪の行為によりますが、その制裁も状況に応じて適正な罰が選ばれています。ですので、現在この国に住む者で、不満を持つ者はとても少ないのです」
・・それはそうだろう、他の大陸や国では、犯罪行為など日常茶飯事だ。
「当然、他の神王達は、干渉すべきではない。等の意見を出すのですが・・・女王様は、他の神王よりも数段強いので、結果、反映されることはありません」
「どれくらい強いんですか?」
「そうですね・・伝承によると、女神様が女王様を神王に推挙された時、他の4神はこぞって反対されたそうです。そこで女神様が、戦って決めるようにとおっしゃられ、戦いが始まったそうですが・・・」
「・・・」
「それは、おおよそ戦闘と呼べるものではなく、一方的なものだったとあります。
4神が一斉に攻撃しても、まったくダメージを与えられず、それどころか自身のエネルギーに変換して、反撃したそうです・・・
なす術もなく、圧倒的な力で4神を退けた女王様は、自分で他の4つの大陸から大地を削り取り、今の中央大陸をお創りになったと言います。
そして、その地に女神様はお住まいになり、今のような形をとった。と、されています」
・・・・なにそれ・・・4体の神王より強いって・・・何歳よ。いったい・・
「そういうわけで、この地は平穏ですが、貴方は無事に帰れるかどうか分からない。ということですね」そう言って、笑顔を見せるネムルさん・・
「まあ、伝承なんて当てにならんもんですが、女王様が常にこの大陸を見ていることは、事実です。お気をつけください」
「・・・はい。ありがとうございました・・・」
では・・・と言って、部屋を出るネムルさん。
そんな人に・・あたしは・・・挑戦しようとしている。
言われっぱなしは癪に障る!あたしは!!
・・・絶対に認めてさせてみせる!!・・・
・・・白い髪、女性感溢れる姿、なによりその母性!嗚呼・・女神様・・・
草原抜け、ついに・・『神域』に足を踏み入れる。
見た目は普通の森だ・・・小動物の影もちらほら見える・・・というか監視されてる気がする・・
「方向は・・あってる・・かな」
草原から入ってすぐの所に、一本の道があった。まるで、誘うように用意してあった道を歩き続ける・・
しばらくすると・・・あまり大きくない、歩いて一周できそうな、泉が現れた・・・
「お、泉だ・・」そうつぶやいて、ほとりに腰を下ろす・・・
手で水をすくい、飲む・・うまい・・
少し飲んでいると、背後に気配がする・・
「こんにちは~」間の抜けたような声・・振り向くと・・・
・・そう・・『女神』がそこにいた・・・
呆然となる俺・・白くふっくらとした髪、豊穣としか表現できない胸、まるで稲の様に細い腰、脚はすらりとし健康的・・なにより、羽衣一枚しか纏っていない!!・・・
「あ~の~」間延びした声に・・ハッ!となる
「こんにちは、お嬢さん。美しいですね。是非!俺の嫁になっていただけませんか?」
・・・言い切ってから気づく・・・やっちまった!!・・
「ん~・・いいですよ~・・」にっこりと笑う女神様・・
「ああ、まぁそうですよね。だめですよ・・・今なんと?」
「いいですよ~。結婚しましょう♪ダーリン」
・・・嫁!確保完了!!!みっしょんこんぷり~~と!!・・
・・・ああ、俺の旅はここで終わるのか・・・長かった・・・
思えば童貞の日々も、この人と会うために布石だったに違いない!そう!それが世界の真理だ!!そう思う俺に・・
「真理ではないですね~」そう返す女神様・・・
「えっと・・心読まれてます?」・・・どうなんですか~?・・
「ええ!読んでます~」そう返された・・・
「ん~・・あ!そうだ。自己紹介を・・おれは・・」そう言いかける俺に・・
「知ってますよ~。ナミちゃんの弟君なんですよね~。思った通り、可愛いですね~」
そう言いながら、スリスリしてくる女神・・・
「あの~、確認なんですが・・『女神様』・・ですよね?」
「は~い!女神の『イデア』と言います。よろしくね♪ダーリン」
・・・結婚は決定か?!・・うれしいが・・・
「ん~。残念ですが、決定ではないですね~。条件があるのですよ~」
「条件?」「はい~」と残念そうにする女神様。
「あのですね~。ここに来ていただいたのは、そもそも帰るための条件をお話しする為だったのですよ~。しかしですね~、結婚となると、そのはーどるも上がってしまうのですよ~」
「ん~と、順番に説明しても貰えますか?まず、結婚条件から!!」・・・当然だ!
「はーいダーリン♪。えっとね、『英雄』になってもらいます。」
「・・・え?」・・・30童貞男・・英雄になる!・・・聞いてて笑えるな・・
「ん~とね。称号として、そういうものがあるの。そのためには、お姉さんを倒せば良いんです~」
・・・へー・・・無理・・・
「無理じゃないよ~。ダーリンならできるよ~。でもね、今すぐは無理かな?他の4人の神王を倒して、『正式な挑戦権』を持たないと、まず勝てないかな?」
・・・そんなものあってもなくてもおなじ・・よ?・・
「ダーリン・・あたしと結婚したくないの?」・・うるうるしてる・・・その姿は犬のク○ちゃんを連想させた・・
「いや!楽勝だよ!そんなのすぐにできるさ!」そう言うと、パッと笑顔になって。
「そうだよね!うんうん。そう言ってくれと思ってたよ~」・・・俺馬鹿・・
「そっか。頑張ってみるよ・・それで、帰る条件の方は?」
「それはね~。わたしと結婚するか、『世界のゆがみ』を消してくれればおっけ~なの~」
「『ゆがみ』?」なにそれ?
「最近、多くなってきちゃって~。わたしだけじゃ対処しきれなくて困っての~。けどけど、ダーリンが来てくれたから、もう安心だね」そう言いながら笑顔で擦り寄ってくる。
「え、えっと・・その『ゆがみ』って、どうやって消せばいいの?」
「えっとね・・えい!」
・・ポン!・・「やほー」・・そう言って出てきたのは、女神様の・・子供?・・
「この子は、あたしの分身。このこと一緒にいれば、見つけられるよ。対処もその時教えてくれるよ」・・・俺の手のひらで「よろっちね!」と言っている・・
「とりあえず、文字数が多くなりすぎちゃったから、説明はココまでね」
・・・よく分からんが、大人の事情のようだ・・
「じゃ!最後に!さーびす~」
そう言って、女神様が手をかざすと・・・城の映像が流れた・・・
!!!「コニー!!」そこには・・・・
「急いだほうがいいよ~」そう言って女神様は・・泉に消えた・・
俺は全力で城に戻る・・・
・・・間に合え!!・・・そう、一心に信じて・・・
あとがきです。
毎日一話書いてます。アホですね。楽しんでください!それでは!