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7  第1王妃の死の真相に母上の親族を調べる!!

7 果たしてトモルシードは、第1王妃の死の真相を解き明かして、実兄の第1王子ルシファード兄上を助けられるのか!?

ソフィーシア様からの情報で判明した事実を元に、俺は母上の死について疑問が浮かんだ。


当時の母上の側近を探し出し話を聴くべく、行動し見つけ出しその側近の家を訪問した。


母上の死について、話を聞き出す為に


「第1王妃の次男のトモルシードだが、母上の話を聞きに来た!」


と相手に伝えれば


「こんな所に迄お越しいただかなくとも、お呼び出し頂ければ直ぐに参上致しましたのに………」


と戸惑いを浮かべながら、家に招き入れてくれた。


「城内に呼べば、誰に勘ぐられるか分からないし、

君も色々な理由で城内には、来たがらないと判断した。」


と相手への配慮から家にまで訪れた事を語れば


「御配慮、有り難うございます。

それでは、私に一体何を聞くおつもりですか?

トモルシード王子?」


そこでこの家のメイドが客室に紅茶を運んで来た。


俺は、メイドが紅茶を入れ終わり退室するまで待ってから


「第1王妃の病状と死因に付いてと

第1王妃の家系の事に付いて話を聞きたい!」


元母上の側近は、不承不承語り始めた。


「第1王妃は、トモルシード王子を産んだ半年後から体調が悪くなられました。


その後寝たきりに迄その症状は、悪化して回復魔法や城内の医官にも当時の医療行為を、行いましたが?


病の回復は不可能でした。」


この世界の回復魔法のレベルは、前の世界の医療行為を遥かに上回る。

俺は、思考加速で考慮する。


回復魔法で、なんの成果も無い事なんて果たしてあり得るのか?


俺のトモルシード少年の記憶によれば、

確か遺伝性疾患で第1王妃は俺が3歳になる前に、

長い闘病生活の果てに病死している。


遺伝性疾患が本当の理由で有るならば、

第1王妃の家系を調べてみる必要性がある。


「第1王妃の家系に付いて、側近であった貴君は知り得た立場であろう?

詳しく聞かせて欲しい。」


と問えば!


「確かイタリ王国の王族の末席で、王妃の父上はイタリ王国の宰相の職に付いて居たと聞かせて下さった。


記憶が有りますし、


ルシファード第1王子の誕生とトモルシード第4王子の誕生の時には、


イタリ王国から御祝いの品と手紙が、届いて第1王妃が誠にお喜びなされていたと、

側近だった私の記憶に有ります……」


俺の祖父は、イタリ王国の宰相で王族の家系であったのか?


これは、俺自身が実際に祖父から話を聞き出す事柄だなぁ


明日に伺うと、連絡を入れるておくべき事案だ。


「思い出したくない過去を聴いて、悪かったな!


お前達側近や配下達には、何の責任もないよ。

明らかにする事が出切れば、お前達を復権させる。」


と言い残して、側近だった者の家を後にし自室に低位瞬間移動魔法で戻り、

緊急時用の手紙を書き上げ


イタリ王国の祖父の宰相へ魔法の鷹に手紙を託した。


明日の昼食後に訪ねたい。

緊急の相談がある。


と言う内容で、時間を取って欲しいとアポイントを取った。


そして、スペイ王国の図書館で人を殺す方法が魔法学にあるのか?


を調べ尽くせば、呪術という今回の死因に関係していそうな魔法を、発見した。


少しばかり夕食の時間に遅れたが、

ソフィーシア様は昼食後に話した内容に俺がショックを受けて居るらしい。


と遅刻に対し何も責めなかった。


夕食後は、何時も通りにダンジョンに低位瞬間移動魔法で地下2階層へと向かい!

魔石とインゴットと地下2階の中盤から金塊も魔物を倒した後に出現しだした。


金塊も収納魔法に入れながら明日に備えて、早めに自室にに低位瞬間移動魔法で戻った。


翌朝、毎日のルーティンであるトレーニングをしてから、朝食会に訪れ食後に、

ソフィーシア様とルシーシアにお願い事する。


「本日の昼食後から、自分は他国へと向かいます。


今から、城内の図書館で呪術系の魔法書を探しますが、自分1人では図書館にある総ての呪術系の魔法書を探し出す事は、恐らく無理でしょう。


そこで御二人の配下達に昼過ぎからで良いので、

出来るだけ多くの呪術系の本を探させて欲しいのですが??」


と頼み込み

ダメ元で聴いてみた。


「第1王妃の亡くなられた事に付いて、関係が何かしらあるのですか?

トモルシードさん!」


相変わらず直感力が鋭いなぁと思いながら


「まだ、ハッキリとした事実がある理由ではありませんが、

その証拠探しの為にイタリ王国へと自ら参ります。」


俺が自ら行動すると宣言すれば


「私くしとルシーシアの配下達に命じておきます!

気をつけて下さいませ。


他国には、トモルシードさんの味方は居ない事を、

肝に銘じて行動するの

ですよ。」


と合意と忠告を受けて朝食会の後、王国図書館へ向かった。


王国図書館の所蔵書は、数十万書は閲覧可能なのだが、

その中から呪術系の魔法書を探すとなると………

図書館で働いている司書に問うしか方法は無かった。


昼前までに何とか5冊の関連本を借りられて、自室へと運び、

昼食後に低位瞬間移動魔法でイタリ王国へと出発した。


イタリ王国の首都の上空から、城の前に浮遊魔法で降り立ち門の守衛に声をかけた。 


「私は、スペイ王国の第4王子のトモルシードです。


祖父に会いに来ました。宰相にお取次ぎ願いします!!」


と守衛に話せば

 

「お話は伺っておりましたが…まさかお一人でのご訪問だとは、思っておりませんでした。

では、関係者を呼んで参ります。

暫しお待ち下さい。」


と俺に敬礼をして持ち場を離れていった。


すると、直ぐに身なり的には公族で在ろうと思われる若者と言っても、

成人はしていそうな人物が


「ここから、叔父上の部屋迄は、私が御案内致しますので御安心を」


と言ってきた。

俺の祖父でもある宰相の事を叔父上と申した。


と言うのであれば、俺の親戚にあたる人物では無いのか?等と思考していれば 


「こちらの部屋でお待ちですよ。」


軽くノックをしてから


「叔父上様!スペイ王国の第4王子トモルシード様が

いらっしゃいました。

入りますよ。」


扉を開きながら


「どうぞ。トモルシード様。」


と招き入れてくれた。

そこには、大きな執務室に堂々と椅子に座った。


逞しい体格をした老齢な人物が居た。


「ソナタがワシの孫の、スペイ王国第4王子のトモルシードで在るのか?」

 

イキナリの問に、少しばかり間を開け


「貴方が御爺様ですか?

お初にお目にかかります。

私がお手紙を差し上げた

トモルシードです。」


すると、鋭い眼光で


「まぁそこに座りなさい。

おい、ティセットを用意しなさい!」


と俺を案内してきた彼に命じて、自分も俺の前に座った。


目の前に紅茶と茶菓子が用意されて

案内してきた彼が下がろうと


「それでは私はこれで失礼しますょ叔父上!」


と気を利かせた処で


「貴様も親族の1人だ!

一緒にトモルシード王子の話とやらを聴きなさい。」


半強制的に、俺の隣に座らされていた。


初めて合う母上の血縁者に何から話せば良いか思考加速で考えた。

すると


「娘である王子の母が亡くなってから、

もう何年の月日が経ったのであろうか?」


祖父は、祖父なりに悲しんでいたのだろう。


「自分が3歳に成る少し前と聞いていますから、

もう9年前と思いますょ御爺様。」


と言ったら


「そうか!そんなに経ったのか?

処でもう一人の孫は元気に暮らしているのか?」


祖父の方からルシファード兄上の話が出たので


「その事で大事な質問があります。

現在ルシファード兄上は、母上と同じ症状で病に侵されて居ます。」


と状況を説明してから………


「回復魔法も治療も効かない状態でスペイ王国では、遺伝性疾患と判断されています。


母上以外の御爺様の親族で徐々に死亡した方はいらっしゃいますか!?」


本音を暴露した。


「イヤそんな死に方をした者など居ないぞ!

お前の家族の方はどうだ?」


と俺の隣の彼に問えば


「そんな奇妙な話は、全く知りません。」


俺は、思考加速でやはり何者かの手によって母上も

ルシファード兄上も計画的に殺そうと狙われたのだと…


「ワシの娘も孫のルシファード第1王子も計画的に殺そうとされたのか?」


御爺様が額に青筋浮かべながら立ち上がり、

やるせない気持ちからか執務机をド~ンと音が響く強烈なパンチで叩き割った。


叔父上!

と親族の彼が祖父を宥めるがその怒りは、止められない。


「御爺様!まだルシファード第1王子は、助け出せるかも知れません!!

協力して頂けませんか?」


と大声で俺は叫んだ!


「何かトモルシード王子には、助け出す手段でもあるのか!?」


と俺に詰め寄ってきた祖父に


「イタリ王国にある呪術系の魔法書を読ませて下さいませ!」


と懇願すれば


「幾らワシの孫でも王様の許可無しに勝手に王国の図書館には入れられないが………


ワシ自身が本を探し呪術系の魔法書とやらを

書き写した書物をトモルシード王子に

贈る事ならば、

協力出来そうだ!」


そう話は決まった。


「また、必ず会おうぞ

ワシの孫よ!!」


と言い残し祖父は、図書館へ走っていった。


後に残された親族に当たる彼は、城の門まで俺を送り終えると


「ルシファード第1王子は、私の親族でもあられます。

私も図書館で必ず調べて見せますので、

助けてあげて下さい。」


と言い残し城内に戻ったのを確認して、

俺は低位瞬間移動魔法でスペイ王国の自室に帰還した。


そして王国図書館から借りた呪術系の魔法書の5冊を読み込み、

魔法陣の種類を全て記憶した時には、もう夕食会の時間に近かった。


少々足速にルシーシアの部屋に着けば、


「トモルシード兄様!

私と母上の配下達が呪術系の魔法書を5冊も探し出しましたわ!」


と小さな胸を張り自慢して来た。

俺は、ソフィーシア様とルシーシアに頭を下げて


「有り難う存じます。

これで何とか目処が経ったと思いますし、

イタリ王国の宰相である祖父にも協力して貰えそうです。」


俺は、急いで夕食を済ませて5冊の呪術系の魔法書をお借りして、自室へと戻り新たな本を全て記憶した。


明日は、朝食後にルシファード第1王子に逢いに行かなければと決意してダンジョンには行かず眠った。


朝食後、王国図書館から借りた呪術系の魔法書総てを返却し、その足で第1王子ルシファード兄上の部屋を訪ねた。


「トモルシードだ!

ルシファード兄上に

合わせてくれ!」


と兄上の側近に言えば


「面会謝絶です。どなたも入室させるなどのご命令です。」


と拒絶されたが


「ルシファード兄上を治せるかも知れないんだぞ!

自分には決して移らないと伝えて来い!!」


と王子の権力で怒鳴った。


数分後ルシファード兄上の執事が


「トモルシード第4王子様、どうぞ部屋の中にお入り下さい。」


と兄上の執事は俺を招き入れ寝室へと向かい

 

「弟君のトモルシード第4王子様がいらっしゃいました。寝室へと入りますが宜しいですね。」


とルシファード兄上に、伺いをたてれば、か細い声で


「弟トモルシードの入室を許可する。」


と聴こえて執事が寝室のドアを開けた。


大きなキングベッドの中には、見るからに痩せ衰えた兄上が俺を見上げていた。


「助けに来ましたょルシファード兄上。


と声をかければ


「もう私は、永く生きられないだろう。

母上の元へ参る。」


と真っ青な顔色で俺に対して言うが……

そんな事はさせない。


俺は、兄上の執事に命令した。


「護衛達を全員連れて来い!このベットを部屋の奥まで運び出せ!?」


執事は、護衛達に説明してキングサイズのベッドを俺の指示通り移動させた。


俺は、兄上の配下達を全員呼んでベッドの下にあったカーペットを剥がして見せた。


案の定カーペットの下には、魔法陣があった。

 

「これは一体何なのですか?トモルシード王子?」


とルシファード兄上の配下達がざわめき始めた。


「これは、呪術の魔法陣だよ。

この魔法陣で母上は殺害された!

同じ方法で今回は、ルシファード兄上が狙われたのだ。」


俺は、マジマジと魔法陣を見詰めたが、この魔法陣には改良した痕跡があった。


俺は、ルシファード兄上の傍まで行きこう囁いた。


「ルシファード兄上この呪術は、厄介な代物です。

兄上の身体全ては、今の俺では治せません!


上半身か下半身と右側か左側このどちらかなら治せますよ。

今、御決断を!」



苦渋の決断である。

かすれる声で


「トモルシードよ先程今は?

と申したな!それならば、後々ならば完璧に治せるのか?」


と不安そうに俺に問う。


「必ずとは言えませんが、

自分がフラン学園都市で研究すれば、

可能性は高いと判断しました。」


ルシファード兄上は迷いながらも


「ならば上半身を、自由にしてくれ!!」


と配下達の前で、俺に頼んだ。


俺は、配下達にルシファード兄上が狙われているから、警備だけは疎かにするなと厳命し、


収納魔法から魔石を取り出しその場で大きな筆に錬成した。


魔法陣の10冊の記憶から、この魔法陣の消して良い所を筆に、自分自身の魔力を流し魔法陣を少しばかり消した。


これで魔法陣自体の呪いは、発動出来ないだろう。


ルシファード兄上に、ポーションを飲ませ回復魔法で上半身を呪いから開放した。


先程までの顔色の悪さが無くなり、自由になった両手を何度も握ったり開いたりして居た。


これで、一先ず命の危機は脱した。


喜ぶルシファード兄上と配下達に向かって 


「残念ながら、この中の誰かが敵をこの寝室に知らなかっただろうが

招き入れた者が居るらしい。」


配下達を俺は観察した。

1番動揺したのは、忠臣な執事であった。


俺は、素早くルシファード兄上と交渉する。


「ご存知無いかも知れませんが、自分には配下が居ませんので、

本日の褒美としてそこにいる執事を引取りたいと思います。」


ルシファード兄上は、驚きながら


「セバースを寄越せと言うのか?」


俺を睨みながらそう呟いた。


「勘違いしないで頂きたいですょ。

敵は、まだ判明して居ないのです。


兄上が信頼する執事が居れば、自分とルシファード兄上は何時でも連係できるという利点の観点からの提案です。」


さっき迄の殺伐とした空気感が無くなり


「成程。トモルシードの意見が正しいな!

セバースよトモルシードとの連絡経路として、トモルシードの執事に成ってくれるか?!」


セバースは、ホッとした様に


「承りました。

ルシファード王子様。」


とその場に片膝をつき一礼してから、俺の後ろについた。


の後で、いくつかの注意事項をルシファード兄上の配下達にして執事のセバースを連れ自室に戻った。


セバースは、俺の自室に入るなり


「何なんですか?この部屋は………」


とおののいていたが


「生活しやすい様に、改築してあるんだよ。

それよりも、部外者をルシファード兄上の寝室に入れたのは、君だろう?」


ストレートに、問えば


「お見通して、おいででしたか。

私がルシファード王子が留守の間にギルザルシー第2王子の執事と関係者を確かに招き入れました。


まさかそれが原因でルシファード王子の体調が悪くなられたとは、思いもしませんでした。」


項垂れるセバースに


「その事実に気がついたのなら、今度は君もしくは

君の家族が敵に狙われる可能性が有るんだよ!」


セバースの目が信じられないと、物語っている。


「君は、惟一敵の正体に気がついた人物になる。

何故なら俺がルシファード兄上が死ぬ前に、魔法陣を発見したからさ。


それにしても、第2王子のギルザルシーが計画を企てたとは、考えにくいんだがなぁ?」


俺の考察を聴いていたセバースが


「私の家族迄もが危険な目に遭うのでしょうか?

トモルシード様?」


ソレは直ぐではないが一応説明してやろう。


「今すぐ、逃げなさいとは言って無いよ。

ルシファード兄上に呪術の魔法陣を仕掛けた者が、予定していた日を過ぎても兄上が生き残っている事実に気が付いてからが、


問題だけどその前に君の家族は、俺が責任を持って安全な場所にて暮らしてもらうから!」


セバースが、安心した様に頷いていた。


しかし、これからが大問題なのだった。






身内の政変を防ぎ、冒険者へとなる為に自由を勝ち取れるのか!?

他国の自分の親族に始めての接触。

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