俺、再開。
大1章
2・俺、再開。
「キーンコンカンコーン」
色々あったが、とりあえず学校初日をクリア出来た。ん?出来たよな?ん・・まぁオッケーだ!
トントン
肩を触られた。居たのは櫨木だ。
「英二君、一緒帰る?」
「おう、いいぜ。帰りに家でも寄るか?」
「え?いいの?やった!!!」
何とも可愛い反応をしてきやがる。
これが、リアル男の娘というものか。
ふーむ。なかなかにグッジョブだ。
「なぁ櫨木、お前ってオタクなのか?」
俺は確かめるように聞いた。
「んー、オタクってわけでは無いけど
ラノベとかアニメは大好きだよ!
まぁ、それを世間一般的にオタクって言うんだけどね。」
頭を掻きながら照れ臭そうに話す櫨木。
きゅん。 かわよ
「そーゆう英二君もオタクでしょー?
ずっと学校でもラノベ読んでたし。」
「貴様は勘違いを1つ犯した。あれは読んでいたのでは無い。イチャついていたんだ。」
「・・・??・・・」
櫨木は一瞬動きが止まった。だがしかし、
「まさか、貴様あの伝説の・・」
すぐに対応してきやがっただと!コイツやりおるわ!
「ふっ、よく分かったな。そう!俺こそが
あの伝説の英雄王イ」
ベチョ
「おい〜、めちゃくちゃイイ所だったんだぞ!っっ冷た!何だよこれ!」
触ってみると、冷たい感触。ベトベト感。
アイスクリームだ。
「あ・・ププ、まぁゴメン・・・ふふふ、気にするな。」
笑いを堪えながら適当に謝ってくる。
振り返って文句を言ってやろうとすると
そこに立っていたのは金髪男。
ピアスは開けていて、ガタイもそこそこイイ。髪も長い。まぁイケメンだ。
「ねぇ〜、早く帰ろ〜よぉ〜」
しかも女連れだ。 死ねリア充。
「いやーホントすまねーな。
ん・・・?お前英二か?」
カズ ト
「えっ、お前・・和人」
「マジか!英二!いつの間にもどってきたんだ。連絡くらい寄越せよな!!」
コイツは幼なじみの和人。小学生の時から何かと俺に絡んで来て勝とうとしてくる。
まぁ学力、スポーツ、女 全て俺がボコボコにしてやったがな。 ハッハッハ
多分、俺が居ない学校なら1番を取れていただろう。普通にハイスペックの人間なんだがな。
1つ問題があるなら、
ただ、バカだ。 黙っていれば大抵の女は
落ちるだろう。
ホントのバカだ。
「いや、お前がこっちにいるなんて思ってなかったから!」
「あ〜、お前がいない中学の時にコッチに
親の転勤で来る事になったんだよ。」
「知り合い?」
少し、俺に隠れながら言う櫨木。
・・コク・・・
「おい、その間は何だよ」
「櫨木、コイツはバカだ。影響されるなよ」
「分かった!」
「ちょ、おい」
ん?ちょっと待てよ。
「和人、その女は・・・?」
俺は不思議に思った。
(ま・・・まさか!!!!)
コイツに彼女が出来るわけがない。そう信じたい。
「あ〜彼女、中学から付き合ってんだ」
なぬ!!!!!!!!
俺はビックリした。こんな馬鹿に彼女が出来るわけがない。何故だ、何故だ。
アオイ
「ど〜も〜、和人の彼女の葵です!」
しかも名前が可愛い!
「内緒でも握られてる?黒歴史とか!?」
「なわけねーだろ、普通に付き合ってんだよ。」
このモテ過ぎる俺でも未だに彼女いない歴=年齢の俺でも出来たことの無い彼女とやらをコイツは作りやがっている。
(クソばばぁめ)
俺は全ての元凶の母を呪った。
「ねぇねぇ和人。和人にもこんなオタクっぽい友達いたんだね。」
葵は素直だった。初対面の俺にオタクと
言ってきた。
(おいおい・・学校でも初対面では言ってこなかったぞ・・・)
「多分コイツ、小学生の時に言ってた事やってんだよ笑笑」
笑う和人。俺は殴る所だった。
「なぁ、英二 お前本当にオタク生活送るのか?」
俺は小学生の時にコイツにだけは
高校になったらオタク生活を送るって事を言ってしまったいた。まさか、覚えているなんてな。
俺は少し嬉しかった。付き合いは小学生の時だけだったけど覚えててくれている事に。
「英二君はさ!高校生になるまではどんな子だったの?」
問う櫨木。
「ぉぃ、英二 お前言ってないのか?」
耳元で聞いてくる和人。
「まぁ言う事じゃないしな」
「立ち話はなんだし、おれんちくるか?」
「そうだな、行くか」
俺たちは和人の家へと向かった。
「着いたぞー」
「広!!!!」
初めてのやつは驚くだろう。俺も小学生の時はびっくりしたな。都会の街にはあまりない
庭の広い家 ざっとテニスコート位はあるだろう。昔はよくここで和人と遊んでいたな
「なぁ、英二〜ココでは普通でいいんじゃないか?ずっとそれだと疲れるだろ?」
「え?どーゆー事?」
問いただす櫨木。それに便乗し葵も言ってくる。
「普通って?」
それもそうだろう。この格好をみていきなり
普通って言われると疑問に思うだろう。
あまり公にする事でもないんだが・・
「まぁそれもそうだな」
「葵!コイツに惚れるなよ!絶対な!」
「何言ってるの?惚れるわけ・・」
俺はメガネを外し髪をゴムでまとめる。ネクタイを緩めだらしない格好をする。 あぁ、楽でいいなぁ〜。
『!!!!!?誰!??』
ビックリしている櫨木。葵は目が飛び出るくらいビックリしている。
「お前やっぱカッコいいな笑笑」
和人が言ってくる。やはり俺はカッコいいらしい。一つ問題があるとしたらコイツらが学校でこの事をバラさないか問題だ。
櫨木は大丈夫だと思うのだが、葵は少し念を押しとかないといけないな。
ドンッ
「葵。この事は学校では内緒だからな?」
俺は葵に壁ドンで言い迫った。
「は・・・はぁい」
葵は照れながら承諾した。
俺は生まれてから一度家族以外の人にお願い事を断られた事がない。生まれて一度もだ。
コレがイケメンの特権ってやつだ。
ハッハー羨ましいだろーーーー!?
「ちょおい!!英二!やめろよ!」
和人は何度も俺に好きな子を取られてきた。
確かめちゃくちゃめんどくさいんだよな。
「はいはい、わかってますよ」
適当に返事でもしておくか・・
「おい!葵!!」
めちゃくちゃな顔をしながら葵に言っている。滑稽だな ハハッ
「櫨木、コレからも普通に接してくれるか?」
俺は少しオドオドしながら聞く。
俺は幼少期からとマトモな友達と言うと、和人ただ1人くらいだ。俺は嫌われるような事は
していないのだが、この外見の為、俺に関わってくる人は媚を売ってくる。そんな関わり方をされたら誰でも嫌になってくるだろう。
そんな中、和人は俺に普通に接してくれた。
怒ってくれた。楽しく遊んでくれた。女を取られたら嫉妬もしてきた。 まぁなんだかんだ良い奴なんだ。
・・・たまに出てくる馬鹿には腹立つがな・・ ってか、別褒めてねーし。
「当たり前じゃん!英二君は僕の友達さ!」
あーあーこーゆう感情もあるんだなぁと俺は思った。ちっとだけ泣きそう。ちっとな?ちっと。
「ありがとな!櫨木!」
俺はコイツは守ろうと決めた。必ずな!
まさかこの決断が転機になるとはな・・
書いてみた感じです。つまらないかもしれませんが
読んでみてください。