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カトレアとも買い物へ

 アイリスと買い物に行ってから数日が経過し、キャトレイさんとカトレアが帰ってきた。


「じーー。」

 カトレアは、遠くにいるアイリスをじっと見つめていた。


「どうかしたの?」

 俺はカトレアの行動が不思議だったので声を掛けた。


「アイリスって、あんな可愛い服持っていたかしら?」

 今、アイリスは俺がプレゼントしたワンピースを来ていた。

 ……成る程ね。

 それでアイリスを見てた訳か。


「あの服なら俺がプレゼントしたやつだよ。」

 やっぱりアイリスに凄い似合ってるなぁ。


「えっ!? そうなの?」

 カトレアが驚いていた。


「どうかしたの?」

 俺とカトレアにアイリスが近づいて来た。



「カトレアがアイリスの服が可愛いってさ。」

 カトレアは、何か考え込んでいたようで、反応が無かった為、俺がアイリスに返事をした。


「ありがとう。……カトレアどうかしたの?」

 カトレアの反応がないのことをアイリスが不思議に思い、声を掛けた。


「……。」

 カトレアは無言で俺を見て来た。


「?」

 カトレアに無言で見つめられるも理解出来ず、俺は首を傾げてアイリスに目で助けを求めた。


「あ〜サクラ。今日は、カトレアと買い物にでも行ったらどうかな?」

 アイリスが、いきなりカトレアと買い物へ行くように言ってきた。


 ……何で?


 俺が理解していないと感じたのか、アイリスは笑顔なんだが無言の圧力を加えて来た。


 ……こ、怖い!


「そ、そうだな! カトレア!一緒に買い物行くか!」

 俺はアイリスの圧力に屈して慌ててそう言い、カトレアの手を取って商店街に向かった。


「……全く。女心が分からないんだから。」

 アイリスはそう言いながら、二人を見送った。


「いきなり連れ出しちゃったけど、大丈夫だった?」

 商店街に二人で歩いている途中で、カトレアに声を掛けた。


「……大丈夫よ。」

 取り敢えず、怒ってないみたいで良かった。


「……アイリス姉さんには服をプレゼントしたけど、カトレアは何か欲しい物とかある?」

 カトレアは、色んな洋服持ってるから、服以外かな?


「……髪留めが欲しい。」

 カトレアは頬を赤く染めながら、ボソッと答えた。


「了解! 髪留めって洋服屋さんにあるかな?」

 俺は、前の世界分を含めて、生まれてこの方髪留めなんて買ったことがないから、何処で売られているかも知らない。


「……洋服屋さんにも売ってるわ。」

 カトレアからの返事を聞いて、この間訪れた、チャイニーズハットへ向かった。



「いっらっしゃ〜い。あらぁアイリスちゃんの弟くんにカトレアちゃんじゃなぁい。」

 カロミアさんが俺達に声を掛けて来た。


「今日はカトレアの髪留めを探しに来ました。」

 俺は、カロミアさんに買いたいものを伝えた。


「あらぁアイリスちゃんだけじゃなくて、カトレアちゃんにもプレゼントしてあげるなんて、……イケナイ子ねぇ。」

 カロミアさんが俺にウインクをして来た。

 ……う、気持ち悪い。


「カトレアには、お世話になっていますからね。……カトレアは、どんな髪留めがいいの?」

 カロミアさんに簡単に返事をして、カトレアにどんな髪留めが欲しいのか聞いてみた。


「ん〜。リボンがいいかしら。」

 カトレアは、そう言うと白地に水色で花柄が刺繍されたリボンを手に取って、髪に当ててみた。


「……凄い清楚な感じになるね。」

 リボン一つで、こんなに雰囲気が変わるなんて驚いた。


「こっちのはどう?」

 俺は、淡い黄色のリボンを手に取ってカトレアに渡した。


「……どうかしら?」

 カトレアが恥ずかしそうに、俺が手渡したリボンを髪に当てた。


「おおーー! 今度は可愛らしい雰囲気になったよ!」

 これもいいな!


 俺の言葉を聞いたカトレアは、いい笑顔になっていた。


「こっちのリボンも付けてみて〜。」

 カロミアさんが、黒地に小さい宝石がいくつも付いているリボンをカトレアに手渡した。


「どうかしら?」

 黒は地味かなって思ったけど、大人っぽい雰囲気になったな。


「それもいいね。大人っぽく見えるよ。」

 俺の言葉にカトレアは機嫌を良くしていた。


「……どれにしようかしら? 悩むわね。」

 カトレアが三つのリボンを並べて悩んでいた。


「悩むことないよ! カロミアさん。三つとも下さい!」

 俺は、即決で三つ共購入することに決めた。


「……三つもいいの?」

 カトレアが心配そうな、それでいて嬉しそうな顔をしていた。


「三つ共似合ってたし、三つ共雰囲気が違うから、使い分け出来るでしょ。」

 俺はカロミアさんにリボン代を支払った。


「こういうことが出来る子はモテるわよ〜!」

 カロミアさんが、なんか言っていたが、聞き流して俺達は店を出た。


「……ありがとね!サクラ!」

 カトレアが俺の方に顔を向けてお礼を言ってきた。


「カトレアが気に入ってくれて良かったよ。」

 俺は、カトレアに笑顔で返事をした。


 家に帰った後に、早速カトレアは、サクラが選んだ淡い黄色のリボンを着けたのだった。

サクラは順調に、亡き父のような女誑しに成長しています。

後2話程で、2章完結です。

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