冒険者登録完了!
冒険者登録するのに少し横槍があったが、無事に登録することが出来た。
「こちらが冒険者登録の証のギルドカードです。」
受付嬢が3人にギルドカードを手渡した。
ギルドカードには、3人とも名前とランクがFと書かれていた。
「では、ギルドカードについて説明しますね。ギルドカードには、名前とランクが記載されています。ランクはFからSSSまであります。現在SSSはいません。最高でSSの方が2名になります。ランクを上げるには、ギルドの依頼をこなしていけば上がります。基本的に自分のランクと依頼のランクが同一か、パーティーで依頼を受ける場合は、一番上のギルドランクが高い人と同じ依頼ランクが受けられます。一般的にはCランクから一人前と言われています。先程のオオバコという冒険者は、Cランクなのですが素行が悪くて。」
受付嬢がギルドランクの説明をしてくれた。
「分かりました。依頼はどこで確認出来ますか?」
「そこにクエストボードがあるので確認して下さい。指名依頼がある場合は、受付で伝えるようになっています。」
受付嬢の説明を聞き、俺達はクエストボードの前に移動した。
Fランク依頼
1 草むしりの手伝い
期間 1日
内容 庭の雑草が無くなるまで
報酬 8000コイン
人数 制限なし
2 ペットの散歩と遊び相手
期間 1日
内容 うちのチビちゃんが満足するまで
報酬 1万コイン
人数 制限なし
3 薬草の採取
期間 なし
内容 魔力回復の薬草採取
報酬 5000コイン
人数 制限なし
4 宿屋の手伝い
期間 1日 至急
内容 手が足りない! 誰でもいいから来て!
報酬 8000コイン
人数 制限なし
うわぁ〜お手伝いの依頼ばっかりだな。
討伐系を確認したらDランクからだった。
「魔物の討伐とかじゃないんですね。」
俺達は受付に戻り受付嬢に聞いてみた。
「こういう雑用もやらないと新人はお金も手に入らないから、装備を整えられないんですよ。因みに人数制限なしの依頼は、3人で受けてもいいけど報酬は、掲載されている額しか出ないからね。」
受付嬢は苦笑いしながら答えた。
「それは分かるんですけどね? 因みにDに上がるにはどのくらいかかりますか?」
俺は、魔物と戦い強くなりたいと考えていたので、雑用系に時間が取られる訳にはいかないと思った。
「FからEになるには、Fを3件クリアが必要です。EからDには、Eを5件クリアが必要になります。」
「……成る程。」
俺達はどの依頼を受けるか話し合うことにした。
「どうするか? ……俺的には薬草の採取をやろうと思うんだけど。カトレアはキャトレイ辺境伯様に確認取らないで外に出ても平気なのか?」
俺は依頼の中でも今後の役に立つであろう薬草採取をやろうと考えていたが、カトレアを連れ回して大丈夫なのか心配だった。
「……一応、一言父上に言わないとかしらね。外に出ない、薬草採取以外がいいかしら。」
カトレアも父親を気にして、外での依頼を渋った。
「なら、何か希望はある?」
俺は、どれでもいいかなと思い、2人に聞いてみることにした。
「宿屋の手伝いはどうかな? 至急って書いてあって、困ってるみたいだし。」
「私もそれでいいと思うわ。」
アイリスの意見にカトレアが同意した。
「決まりだな! この宿屋の手伝いの依頼を3人で受けます。」
「分かりました。宿屋はシルビア村には3件あります。北側の宿屋の場所は分かりますか?」
「私が分かるわ。」
こうして、カトレアの案内により、俺達の初クエストに向かった。




