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倭国滅亡〜滅亡の予感〜

 シャクヤク師匠とサイネリアさんが結婚してから更に月日は流れた。


 現在の俺は6歳になった。


 初めて武闘会に参加したのは3歳だったが、4歳の時はブロック戦に父さんと被り3歳の頃より善戦したけど負けてしまった。

 5歳の武闘会は、当日に魔物の大群の襲って来てしまい、国にかなりの被害が出たため復興の為中止となった。



「……今日は朝から嫌な予感がするんだよな。」

 サクラはベッドから起きるなり嫌な胸騒ぎがしていた。


 コンコン!


 サクラの部屋の扉が開かれアイリスが入ってきた。


「……おはようございますサクラ王子。……顔色が良くありませんが体調が優れませんか?」

 アイリスがサクラを見ると青い顔をしていたため心配になった。


「ん〜朝から嫌な胸騒ぎするんだよね。去年の魔物の大群が来た時よりも凄くやな感じなんだ。」

 サクラは去年の魔物の大群襲来時も朝から嫌な胸騒ぎがしていたのだ。


「……サクラ王子の嫌な予感は当たりますから心配ですね。国王様にご相談なさいますか?」

 アイリスは不安そうな顔をしながら、国王への相談を勧めた。


「……そうだね。勘違いならいいけど。何か起こってからじゃ遅いからね。」

 サクラはアイリスの意見を聞いて国王へ相談することにした。



 王の間にて、サクラは朝から感じている嫌な胸騒ぎの件を伝えた。


「……ぅ〜ん。特に何の兆候も報告は上がって来ていないが…サクラの予感は当たるからな。……ライラックに国警戒を厳重にするよう伝えておこう。」

 国王は、特に報告で気になる案件はなかったが、サクラの予感を信じて警戒を強めることを決めた。


「ありがとう父さん。……気のせいならいいんだけど……。」

 サクラは国王へお礼を言うも、顔は暗いままだった。

 ……なんなんだこの感覚は……父さんが警戒を強めてくれると言ったが全然胸騒ぎが治らない。


「……サクラ大丈夫よ。今日は私と一緒に居ましょう。」

 王妃はサクラにそう言うと優しく抱きしめた。


「……ありがとう母さん。」

 サクラは王妃に抱き締められ、少しだけ落ち着くことができた。



 サクラとアイリスと王妃は、城の裏手にある神社に来ていた。


「神様に平和でありますようにってお願いしましょう。」

 王妃の言葉を受けて、サクラとアイリスは神社に来ていた。


「……そうだね。困った時の神頼みって言うし。」

 サクラは本当に神様にこの胸騒ぎをなんとかしてもらいたいと思っていた。


「……困った時の神頼み?」

 アイリスは首を傾げ王妃を見たが、王妃も首を傾げていた。


 この世界には無いことわざだったのかな。

 俺はそれ程神様を信仰していた訳じゃないからな。

「……言いませんか。気にしないで下さい。」


 アイリスと王妃はお互いを見合ったが特に追求はなかった。


 3人で拝殿前でお祈りをした。


 《スサノオ神様、草薙剣を頂いてからは1年に1回しかお参りしてませんが、困っています。助けて下さい。朝から嫌な胸騒ぎするんです。何も起きませんように。》

 サクラは手を合わせ、心の中でスサノオ神にお願いをした。


 するとサクラの頭に声が響いて来た。


 《…お主か。我も嫌な気配を感じていたところだ。……残念だが、今の我にはお主らを救う力は無い。我ら神々は魔神を封じ込めるために力の殆どを使ってしまった。お主に授けた草薙剣も我の残りの力の一部に過ぎん。》


 《神様も感じていると言うことは間違い無いんですね。……何が起こるのかは分かるんでしょうか?》


 《そこまでは我にも分からん。気をつけることだ。》


 そこで神様からの言葉は聞こえなくなってしまった。


「サクラは熱心にお祈りしたのね。」

 王妃がサクラに微笑んでいた。


「……母さん実は……。」

 サクラはスサノオ神の言葉を伝えようとした。


「竜だ! 竜が攻めて来たぞ!」

 兵の1人が慌てた様子で走って来て叫び声を上げた。


「そんな! 竜はかなり強力な魔物よ! ……方角は!?」

 王妃は伝えに来た兵に問いかけた。


「そ、それが……竜5匹が王都の東西南北の4箇所から同時です。北からは2匹確認されています。既に王都にはかなりの被害が出ています。」

 兵は慌てながらも王妃に答えた。


「竜が同時に5匹も!? 1匹でも厄介だと言うのに……。」

 王妃が言うように、竜は個体差があれどギルドでの討伐ランクはSランクであり、冒険者を除けば倭国でSランクの実力があるのは国王、シャクヤクのみである。

 総司令官ライラック、軍隊長フリージアでもAランクの実力しかない。


 また、倭国内のギルドには現在Sランク以上の実力者は出払っていた。


「……サクラ、アイリス大丈夫よ。お父さんの所へ行きましょう。」

 王妃は2人を安心させるために抱き寄せた。


「王妃様、国王様の下まで護衛致します。」

 竜の襲撃を伝えに来た兵が先導する形で神社から出ようとした。


 その時、辺りは暗くなり、サクラ達は上を見上げたのだった。



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