武闘会終了〜表彰式〜
リュウオウは決勝戦の勝利を受け、倒れているヤマトへ近づいた。
「……大丈夫か?」
リュウオウはサクラへ手を伸ばし立たせた。
「ありがとう。」
サクラはリュウオウの手を取り、立ち上がるもフラつき再び倒れそうになった。
「おっと! 肩貸してやる。」
リュウオウはサクラを支えるとそのまま肩を貸して立たせた。
「サクラは強いな! 流石俺の息子だ!」
リュウオウはサクラに聞こえる声で話しかけた。
「……父さん。父さんは強いね。……俺も父さんみたいになれるかな?」
サクラはリュウオウを見つめた。
「なれるさ! お前はまだまだ子供なんだぞ! これからだよ!」
リュウオウは笑いながら答えた。
「ありがとう。父さん。」
サクラも達成感のある表情を浮かべて前を向いた。
スズ「素晴らしい決勝戦でした。」
ラン「観客席からはもの凄い拍手が巻き起こっています!」
スズ「これより表彰式に移りたいと思います。」
表彰台には、サクラとフリージアが立っていた。
ラン「武闘会第3位フリージア選手!」
リュウオウがフリージアの前に立ち、銅で作られた短剣を手渡した。
短剣の柄の部分には、武闘会名と順位、選手名が刻印され剣先や刃の部分は丸みを帯びている。
「おめでとう。」
リュウオウは手を差し出し、フリージアと握手をした。
観客席「軍隊長おめでとうございます!」
観客席から応援していた部下たちが雄叫びを上げた。
スズ「武闘会第2位ヤマト選手!」
リュウオウはヤマトの前に立ち、銀で作られた短剣を手渡した。
「おめでとう。」
リュウオウは同じく握手を交わした。
ファン「ヤマトく〜ん! おめでとう! こっち向いて〜。」
リュウオウは自らも表彰台に登った。
ラン「武闘会第1位リュウオウ選手!」
「あなた。おめでとう。」
王妃様の横に総司令官が控える形でリュウオウの前に立ち、金で作られた短剣を手渡した。
観客席「いいぞ〜! 倭国万歳!」
スズ「これにて表彰式を終わります!」
ラン「続きまして……。」
こうして、サクラの初めての武闘会参加が幕を閉じた。




