武闘会参加〜トーナメント戦3日目・フリージア対総司令官〜
国王とルピナスの試合が終わり、次の試合はフリージア対総司令官である。
スズ「今回初出場のフリージア選手。見事な剣術でここまで勝ち進んできました。今回もフリージア選手の剣技に注目です!」
ラン「総司令官のライラック選手は、毎年国王様に敗れるも2位という不動の地位を獲得してきています。フリージア選手の片手剣とライラック選手の大剣、どちらが勝利を掴むのか!」
スズ「間も無く試合開始です。」
「やっとお前と武闘会で戦うことが出来たな。」
ライラックはフリージアに話しかけた。
「俺も総司令官とは本気でやり合いたいと思っていました。」
フリージアとライラックは互いに武器を構えた。
「……両者よろしいですね。……試合開始!」
ルーペが試合開始を告げ、手を振り下ろした。
「“雷電衣!」
フリージアは、雷属性を身に纏った。
「“火炎装!」
ライラックは、火属性を身に纏った。
両者がお互いに近づき合い、剣の応酬が繰り広げられた。
スズ「両者共に最初から全力だぁ! 速さのフリージア選手と力のライラック選手! 共に凄まじい剣技を放っている!」
ラン「一瞬の気の緩みも許しませんね!」
「“雷切”!」
フリージアが剣に雷属性を付与して攻撃した。
「“火炎切り”!」
ライラックも剣に火属性を付与して反撃した。
スズ「激しい雷と火の衝突です!」
ラン「どちらが優勢なのか判断がつきません!」
フリージアは雷属性の速さを活かしてライラックの周りを高速で駆け出した。
「そんなもの!“焔玉”!」
ライラックは10個の焔玉を作り出して、ライラックに放った。
スズ「フリージア選手、ライラック選手の周りを回って撹乱する作戦かぁ?」
ラン「ライラック選手は火の球を10個も同時に発動して、フリージア選手に攻撃を繰り出しました!」
フリージアはライラックの焔玉を全て回避し、ライラックに連続攻撃を繰り出した。
ライラックの大剣では、フリージアの剣の速さに追いつけず数回の攻撃を受けてしまった。
スズ「フリージア選手の連続攻撃が炸裂っ! ライラック選手防御が間に合わずダメージを受けた模様です!」
ラン「しかぁし、ライラック選手倒れず持ち堪えています!」
「……タフですね〜。」
フリージアは距離を取って一息ついた。
「はぁはぁはぁ。そう簡単にはやられん。」
ライラックは荒くなった呼吸を整えていた。
「……次で決めます。“雷轟”!」
フリージアは全ての魔力を剣に集めて、ライラック目掛けて振り下ろした。
「まだだ“烈火斬”!」
ライラックも全ての魔力を集めて、フリージア目掛けて振り下ろした。
スズ「両者大技を繰り出しました!凄まじいぶつかり合いだー!」
会場がもの凄い土煙に包まれ、土煙が晴れるとそこには……。
ラン「両者共に倒れています!」
審判は二人の状態を確認した。
ルーペ「先に立ち上がったものが勝者です。」
指が僅かに動き、徐々に意識が回復してきた。
「うっ!? ……俺は!?」
俺はふらつきながらも何とか立ち上がった。
スズ「立ち上がったぁー!」
ルーペ「勝者……フリージア選手!」
観客席「おぉーーーーーーー!」
フリージアは天を見上げた。
楽しい試合が出来たな。
フリージアはライラックに近づいてライラックに肩を貸して立たせた。
「ありがとうございました。」
フリージアはライラックにお礼を述べた。
「強くなったな。フリージア。」
ライラックはふらつきながらも自力で立った。
ラン「素晴らしい試合をした両者に会場中から拍手が巻き起こっています。」
観客席「すげぇぞフリージア!」
観客席「いい試合だっだぞ!」
二人は揃って会場を出て行った。
王国にて……。
サクラは元の姿で、フリージアの元へ来ていた。
「師匠! 総司令官に勝ったんですね。おめでとうございます。」
「ギリギリでしたけどね。」
フリージアは苦笑いしていた。
「師匠が強くて俺も鼻が高いですよ。」
サクラはフリージアに微笑んだ。
「いゃぁ〜俺も武闘会に早く出て師匠と戦いたいですよ。」
サクラは素振りの前をしてそう言った。
「……そうですね。俺が国王様に勝てば戦えますね」
フリージアはサラッと爆弾発言した。
「ホントですよ! 俺はどっちとも戦い……た……い。」
サクラは冷や汗を流していた。
フリージアはジト目でサクラを見ていた。
「……いつからバレてましたか?」
サクラは観念した様子でフリージアに答えた。
「ブロック戦からですよ。最初は剣筋が王子に似ていると感じましたね。後は王子の行動から皆でシャクヤク様を問い詰めた形です。」
フリージアは経緯を話してくれた。
「……誰が知っていますか?」
サクラはフリージアに誰にバレてしまったのかを確認した。
「俺と国王様と総司令官の3人です。国王様の命で他言はしてません。」
「……分かっていて、武闘会の参加を許してくれたんですね。」
サクラは国王に感謝した。
「師匠。明日の試合頑張って下さい!」
サクラはフリージアを応援した。
「国王様を応援した方が……。」
「父さんが強いのも誇らしですけど、師匠にも勝ってもらいたいので、どっちも応援します!」
サクラは笑顔でそう伝えた。
国王対フリージアの試合が刻々と迫っていた。




