武闘会参加〜第1ブロック実況席②〜
サクラがアベリアと対戦する前の実況席。
スズ「アイビー選手は次々と立ち向かって来る選手を撃破している。アイビー選手を倒せる猛者はこのブロックにはいないのかぁ〜。」
ラン「アイビー選手の槍と風魔法は見事ですね。」
スズ「おおっと!? ここで、我らがヤマト選手に立ち向かっているのは、昨年の一回戦突破者である大剣使いのアベリア選手だー!」
ラン「またしてもヤマト選手は強敵と当たりましたね。」
スズ「頑張ってヤマト選手ぅ〜!」
観客席ファンクラブ「きゃ〜。ヤマトく〜ん! 頑張ってぇ。」
ラン「コホン! 両者武器を構えましたね。」
スズ「ヤマトくん避けて!」
ラン「…アベリア選手の凄まじい一撃でしたが、ヤマト選手見事に防ぎ切りました!」
スズ「私のヤマトくんに何するのよ!」
ファン「私のヤマトくんになんてことを! 呪ってやる!」
ラン「スズちゃん。貴方が退場する?」
スズ「ランちゃん!? 怖いよ! 目が本気だよ! ごめんなさい! ちゃんとやります!」
ラン「どうやらヤマト選手は見破ったようです。アベリア選手は風魔法により、振り下ろしの瞬間に剣を加速させたそうです!」
スズ「姑息な手を……見事な一撃でしたが、それでもヤマト選手素晴らしい対応でした。」
ラン「ヤマト選手がアベリア選手と距離があるのに剣を横一閃しました。」
スズ「おぉ〜と! ヤマト選手が風の刃を飛ばしたようだ。」
ラン「アベリア選手は大剣で防ぎ切りました。」
ファン「ヤマトくんの攻撃を防ぐなんて? ……私も攻められたい。」
スズ「チッ! ヤマト選手空かさずアベリア選手に接近! アベリア選手が吹っ飛ばされました!」
ラン「アベリア選手そのまま場外にへ転落!」
スズ「ヤマト選手またしても、昨年の一回戦突破者を倒しました! 凄すぎます! 結婚して!」
ファン「ヤマトくんかっこよすぎる!」
ラン「スズちゃん懲りないね。」
スズ「果たして次にヤマト選手の餌食になるのは誰だ〜!」
ラン「隅の方では、3名の選手が連携して他の選手を撃破していますね。」
スズ「見事な連携ですね。」
ランは再び受付嬢達から情報を仕入れに向かい、直ぐに情報を得られた。
ラン「連携している3名は、なんと三兄弟で同じブロックに入った、トラデス選手、カンティア選手、モンタナ選手です。」
スズ「3人で他の選手全てを倒して、3人で二回戦を目指しているようですね。」
ラン「同じブロックだからこそ出来ることですね。」
スズ「……てことは、ヤマト選手は3対1で戦うことに!? 誰か三兄弟を仕留めなさい!」
ラン「公平に実況しなさい。」
ランはスズの頭をハリセンで引っ叩いた。
スズ「ごめんなさい。」
第1ブロックの試合も間もなく中盤戦を迎えた。




