表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/241

属性無し

 俺が生まれて数日後、俺の前には両親と高齢の男性が立っていた。


  この頃には、少し目が見えるようになって来ていた。

  ……俺の両親って凄い美男美女だな。


 今日はなんでも、俺の属性を見るんだとか?

 どうやって見るんだろう? 何が見えるんだろう?などと考えていたところ、高齢男性が話し始めた。


「それでは、ワシの属性眼でサクラ王子の魔法の適性属性を確認するぞい。」

 高齢男性が、俺に近づいて来た。


「よろしく頼むぞウツギ。」

 王様が高齢男性にそう答えた。


 属性眼ってので、俺の属性が分かるのか。

 王子だし、いろんな属性を持ってるはずだ。


「では、始めますじゃ。」

 ウツギさんの両目が黄色に光って見える。


「……これは! ………なんと申してよいか。」

 ウツギさんの表情が曇っているように見える。


 思ってたより良くなかったのかな?


「どうしたと言うのだウツギ。サクラの属性はどうなんだ?」

 王様が結果を聞き出そうとしている。


「サクラ王子の属性ですか……何の属性もありませんのじゃ」

 弱々しく言葉を発した。


「そんな!」

 王妃が驚きの声を上げた。


「ウツギよ。見間違いではないのか? そんな……俺とキクの子が属性無しなんて……。」

 国王様がウツギさんに確認している。


 俺には属性が無いようだ。


 凄い属性とかがあるのかと期待していたが残念だ。

 まぁ属性なんてなくても何とか生きていけるだろう!行ける……よね?


「この世界には数多の属性があるが……一つも持っていないなんて……。」

 国王様が呟いた。


 マジですか? この世界にはいっぱい属性があって、複数持ってる人もいるのか? もしかして、人生負け組からスタートなの? ……でも、俺には神様からもらった前の世界の知識があるからやって行けるだろう! 落ち込んでいられないな!


「属性眼でも分からない可能性は……。」

 王妃がウツギさんに質問した。


「わしの属性眼で、今までに属性が判明しなかったことはありませんのじゃ。ただ、わしの属性眼で見れないこともあるかも知れませんのじゃ。」

 ウツギさんは王妃に答えた。


 ウツギさんのこの言い方だと、まだ可能性はあるかも知れないのか? とりあえず、俺はこの世界で生きて行く為にこの身体を鍛えようと気持ちを新たにした。


 ……そして俺は気付いた……生まれて数日では話すことも、歩くことも出来ないから体も鍛えられないということに!

 歩けるまではこのままなのか!


 いや、赤ちゃん時代の鍛え方と言えば《ハイハイ》だ!


 めちゃくちゃハイハイして鍛えてやるぜ!


うちの子も小さい頃は、ハイハイいっぱいしてましたね。

最近歩いてますが......まさか、転生者だったのか!?


ウツギ→空木 6月4日の誕生花

花言葉は秘密です。←秘密ですからね!?

隠してるわけじゃないです!秘密なんですよ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ