秘密の修行〜特殊属性変化・スキル魔法付与〜
サクラは自身のスキルが判明してから自室でずっと練習していたことがある。
「…なかなか変化の属性と魔法付与のスキルが覚えられないな。」
サクラは自身のスキルである、限界突破により新たな属性とスキルを身に付けようと考えていた。
それは、特殊属性の変化とスキルの魔法付与である。
サクラには、この二つを身に付けたい理由があった。
「武闘会まで後3ヶ月しか猶予がないのに…」
そう、サクラは武闘会までにこの二つを身に付けたかったのだ。
「変化の属性だけじゃ途中で解ける可能性が高いから、変化の魔法付与した物を身に付ければ、俺とバレずに武闘会に出られると思ったのに…」
サクラは以前武闘会の話を聞いてから、密かに参加しようと計画していた。
子供だから参加は無理と心の何処かで思っている部分があったが、自分のスキルから可能性を見出し、再び武闘会参加の闘志を燃やしていた。
「…はぁ〜。前に師匠から変化の属性は、ネペンテスに施しているような大きさの変化は割と簡単と聞いていたが、全身の変装は難易度が上がるらしいんだよな〜。」
俺は溜息を吐いていた。
それでもサクラはめげずに武闘会参加を目標に1ヶ月自室にて練習を繰り返した。
「……で、できたぁー!」
今のサクラの見た目は、桜色の短髪に黄色の瞳は同じだが、顔付きや体格が16歳くらいに変わっていた。
「やっと上手くいったぞ!」
俺は喜びのあまりガッツポーズをしていた。
「魔法付与の方は2週間でクリア出来たけど、変化は時間が掛かったな。…後は準備しておいた勾玉のネックレスに変身の魔法付与をすれば完成だな。髪色と瞳もこのままじゃバレるから変えないとな。」
サクラは、勾玉ネックレスをテーブルの上に置き、魔法付与を発動し、変身の魔法を付与した。
「完成だ。これで武闘会に出られる。」
武闘会までの残り2ヶ月は、少しでも強くなれるように修行に励んだ。
暫く先の話で、ネペンテスと共に解説入りますが、ネペンテスと勾玉には、魔石が使われており、魔石に魔力が蓄積できる為、サクラは勾玉に変身魔法を付与したかったのです。
↑後付して、すいませんでした。




