スキル判明!?
俺は3歳6ヶ月になった。
今まで放ったらかしになっていたが、俺のスキルはいつ判るんだろうか。
「師匠〜。スキル眼持ってる人ってまだ帰って来ないんですか?」
いい加減どんなスキルがあるのか気になってきた。
「……ぅーん。まだ掛かるんじゃないかな。」
俺はガックリと肩を落とした。
「……スキル眼持ちに依頼出すとかは?」
俺は試しに聞いてみた。
「……まぁそんなに焦らなくても王子がもう少し大きくなって学校に行けば判るんですから。」
倭国の王族は代々自国の学校に通うことになっているので、俺も6歳になったら学校に通うことになるそうだ。
「……そんなに待てない!」
俺は駄々をこねていた。
ふと、俺は疑問に思ったことを師匠に聞いてみた。
「スキル眼とかってどう使うんですか?」
師匠は記憶を思い出すように腕を組んだ。
「……私も眼のスキルは持っていないので聞いた話ですが、属性眼なら属性を見ようと目を凝らすと見えてくるようですよ。スキル発動時は眼が光ると言ってましたね。属性眼は属性が見えるので分かりやすいですが、スキル眼はスキル名が分かるだけなので効果までは分からないですね。」
「成る程。」
今までやったことがなかったと思い、師匠から聞いた通り、師匠のスキルを見ようと眼を凝らして見た。
俺はしばらく集中して師匠を見ていたところ、
「見えた!?」
「……何が見えた……王子!その眼は?」
シャクヤクはサクラの眼を見て驚愕していた。
サクラの瞳が光を放っていた。
「……師匠めっちゃスキル持ってるじゃないですか!」
俺は師匠のスキルが複数あることに驚いていた。
「……本当に見えるようになったんですか?」
「はい。……これって、鏡で自分を見たらスキル見えますかね?」
俺は自分のスキルが見たいので、師匠に聞いてみた。
「……聞いたことはないですが、試してみましょう。」
師匠はそう言うと、部屋にある姿見の鏡前まで俺を誘導した。
「……見えました。なんて言っていいのか。ビックリしてます。」
サクラが見た、自身のスキルは、
先天スキル『王気(小)』『神眼(低)』『超成長』『限界突破』
後天スキル『剣才』『魔才』
特別スキル『隠蔽』『異世界翻訳』
と判明した。
「……どうでしたか?」
師匠が俺に結果を聞いてきたので、俺は自身のスキルを師匠に話した。
一応、特別スキルの『隠蔽』と『異世界翻訳』は伏せておいた。
「何ですかそのスキルは!?スキルの内容が気になりますね。」
師匠は俺の話を聞いて興奮しっぱなしだ。
「……師匠。さっきスキル眼はスキル名だけで効果は分からないって言ってましたよね?」
「そうですよ。それが何か?」
「……スキルの効果が分かります。」
「なんだって!?」
スキル情報
『王気(小)』
王の素質あるもの。カリスマ性。
体力上昇(小)、魔力上昇(小)、物理・魔法攻撃上昇(小)、俊敏上昇(小)
物理・魔法・状態異常耐性(小)、呪い耐性(小)
『神眼(低)』
全てを見通す眼。
現在は、属性及びスキル(内容)が見える。
『超成長』
成長が早く、能力の上昇が高い。
スキルの進化が早い。
先天スキルも進化出来る。
『限界突破』
修練によりスキル及び属性(基本・特殊)が身につく。
成長に限界が無い。
『剣才』
剣の才能がある。
剣使用時、物理(小)、俊敏上昇(小)
『魔才』
魔法の才能がある。
魔力上昇(小)、魔法攻撃上昇(小)
『隠蔽』
属性、スキルを他人から見えなくすることが可能。
『異世界翻訳』
この世界の言葉が読み書き出来る。
「……成る程。王子は限界突破のスキルによって、属性が増えたんだね。」
師匠は俺のスキルを聞いて、俺の属性が増えた謎が判明し、納得していた。
「……もっと早く試してれば、見れたかも知れないですね。……6歳まで待たずに済みましたけど。」
俺は苦笑いしていた。
「まぁ王子が気にしていたスキルも判明したことだし
、今日の修行を開始しよう。」
「そうですね。お願いします。」
俺は今日も師匠と魔法の修行に明け暮れた。




