アイリスは何の訓練?
想像力が大事ですよーー!
サクラがシャクヤクやフリージアに稽古をつけてもらっている一方で、アイリスもシャクヤクの部屋で訓練してもらっていた。
何故アイリスが訓練しているかと言うと、アイリスは自分を助けてくれたサクラの力になりたいと思い、訓練を開始したのである。
「……どうですか?」
アイリスは不安そうな顔で、シャクヤクを見上げていた。
「……悪くないですね。もう少し強くして貰えますか?包み込むような感じで。」
シャクヤクは、気持ち良さげな表現を浮かべている。
「……これでどうですか?」
アイリスは、首を傾げながら尋ねた。
「……気持ちいいですね。疲れが取れます。」
シャクヤクは、目を閉じて蕩けそうな顔をしていた。
「本当ですか? 良かったぁ!」
アイリスは、嬉しくなり飛び跳ねた。
「アイリスがこれを始めて半年経ちますが、かなり上達しましたね!」
シャクヤクは、アイリスの頭を優しく撫でた。
「えへへ〜。頑張りましたから! シャクヤク様のおかげです。」
アイリスは、胸の前で両拳を作って可愛くガッツポーズをした。
「次は、前回練習したやつをやりますか?」
シャクヤクは。アイリスならもっと出来ると思い提案してみた。
「やります! やらせて下さい!」
アイリスは、元気よく返事をした。
「じゃぁ、まずは肩の力を抜いてリラックスしてね。」
シャクヤクは、アイリスの両肩に手を置いた。
「は、はい!」
アイリスは、肩の力を抜いて目を閉じた。
「……優しく、包み込むようなイメージだよ。」
バタン!
勢いよく部屋の扉が開かれた。
一方シャクヤク部屋の外では…侍従の若い女性三名が聞き耳を立てていた。
女A「私達でもシャクヤク様と二人きりになれない
のに、アイリスは何でなの!」
女B「前に問い詰めたら、訓練って誤魔化してたわ
よ。」
女A「そんな訳ないでしょ! 小さいからってぇ可
愛がってもらってぇ〜。キィー!」
女C「本当に訓練してるんじゃないの?」
女A B「「何の訓練よ!!」」
女C「そりゃ〜シャクヤク様は筆頭魔法使いですか
ら……魔法?」
女A「確かめてやる!」
女B「私のシャクヤク様を取ろうなんてあの小
娘〜!」
女C「……。」
女A「……何が悪くないのよ! 何を強くするの
よ!」
女B「気持ちいい!? 疲れが取れる!?」
女A B「「何が上達したのよ!!」」
女C「……シャクヤク様のおかげ?」
女A B「「何をやるのよ〜!!」」
女A B「「何を優しく包みむの〜!?」」
女A B「「……もうダメ!! 開ける。シャクヤク様
を守るのよ!!」」
女C「流れ的には、アイリスを守るんじゃ……。」
女A Bは扉をノックもせずに開けた。
バタン!
女A B「「このこむす………め??」」
アイリスは両手をシャクヤクにかざしていた。
アイリスの手からは暖かい光が溢れていた。
女A B「……。」
女C「お邪魔しました。」
女Cは二人にお辞儀して。硬直していた女A Bを引きずりながら部屋から出て扉を閉めた。
女C「……やれやれ。」
この後、女A Bは侍従長に長い説教を受けたのだった。
「……何だったのかな? 今の?」
シャクヤクはアイリスに視線を向けた。
「……分かりません。」
アイリスも首を傾げた。
「とりあえず光魔法の基本はだいぶ良くなったね。」
「私は、雷と光と特殊属性持ちでしたから。」
「この調子で頑張って。さっきの疲れを取る魔法と傷を治す魔法は基本だからね。」
「はい!」
アイリスも日々成長していた。
皆様の想像力は、何を想像して読めたのでしょうか?
作者としては、アイリスが頑張って回復魔法を訓練しているように書いたつもりですよ。




