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剣術の師〜出会い③〜

 俺とフリージアは木刀を持って向かい合っていた。


 お互いに上衣は鎧を身に付けている。


「それではこれよりサクラ王子とフリージア軍隊長の模擬戦を開始する!両者用意はよいか?」

 総司令官自ら審判を務めてくれるようだ。


 模擬戦が始まる前に聞いた話しだが、フリージア軍隊長は、剣の腕なら総司令官を上回る実力の持ち主だそうだ。


 遠征等の都合で武闘会に参加出来ていないだけなんだとか……。


「「はい!」」


 お互いに相手を見据えた。


「はじめ!」

 総司令官が開始の合図をした。


「“火球(ファイヤーボール)”!」

 俺は挨拶がわりに、フリージアに火魔法を放った。


 覚えて間もない頃と違って今の俺のファイヤーボールはバレーボール程の大きさがある。


 フリージアはファイヤーボールを体捌きで避け、ゆっくり近づいて来た。


「そんな魔法は当たりませんよ。」


「只の挨拶だよ!」

 俺は一気にフリージアに詰め寄り、木刀を横一線した。


 フリージアは俺の木刀を受け止め、そのまま自身の木刀を俺の木刀に沿って滑らせて来た。


 俺はバックステップで何とかフリージアの木刀を躱した。


「危ねぇー。」

 俺は冷や汗を掻いていた。


「……3歳児とは思えない動きですね。」

 フリージアも俺の動きから警戒を強めた。


「まだまだこんなもんじゃないよ!」

 俺はフリージアに対して、再度近づき今度は袈裟斬りした。


 フリージアは俺の木刀を見切りバックステップで避けた。


「!?」

 フリージアの着ていた鎧にキズが付いていた。


「完璧に避けた筈ですが?」

 フリージアが不思議そうにしている。


「風魔法で剣のリーチをほんの少し伸ばしました。」

 俺はしたり顔でフリージアに言い放った。


「成る程。大したものです。そろそろこちらからも攻めさせてもらいます。」

 そう言うと、フリージアは木刀を腰脇に据え、一気に俺に詰め寄り木刀を突き出してきた。


「ぐぁっ!」

 俺はフリージアの余りの速さに反応出来ずに吹っ飛ばされた。


「まだ立てますか。」


 俺はフラフラしながら何とか立ち上がった。


「かなり効きましたよ。」


「まだやりますか?」

 フリージアは、もう模擬戦に満足してしている表情だが俺はまだまだ満足いっていない。


「勿論! こうなったら、奥の手を使わせて貰います。余り長く持たないから一瞬ですけどね。」

 俺はそう言うと魔力を練り出した。


「“雷形態(サンダーフォーム)”」

 俺は全身に雷魔法を纏った。


 俺は木刀を腰脇に据えて、一気にフリージアに駆け出した。


 雷により強化された体は、普段の数倍以上の力を発揮していた。


「"雷突き(サンダートラスト)”!」

 俺の一撃がフリージアに当たる直前、フリージアは体を横に捌いて俺の一撃を躱した。


「素晴らしい速さだが、直線的ですね。」

 フリージアは俺の攻撃を躱すと同時に木刀を上から下に振り落とした。


「かはっ!」

 俺は地面に叩き落とされた。


「勝者フリージア!」

 総司令官がフリージアの勝利を宣言した声が遠く聞こえた。



師匠になる人に勝てる訳ないですね。

サクラ、頑張って強くなるんだぞ!

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