剣術の師〜出会い②〜
師匠に剣術の指導者を依頼した翌日、師匠と共に訓練場に来ていた。
「総司令官から、サクラ王子を訓練場に連れてくるよう言われたんだが、もう指導者が決まったのかな?」
師匠は首を傾げながら俺に話しかけて来た。
「訓練場に呼ぶくらいだから決まったんじゃないですか?」
俺は師匠を見上げながら答えた。
すると、ガタイのいい50歳くらいの赤髪短髪の厳つい顔したおじさんが近づいて来た。
「総司令官。言われた通り、サクラ王子を連れて来ましたよ。」
このおじさんが総司令官。
「ああ、やっと来たか。」
「サクラ王子の指導者が決まりましたか?」
「……一人立候補した者がいるんだが…サクラ王子の実力を先に見たいとの要望があってな…」
総司令官は気まずそうに話し出した。
「……成る程。指導するなら、今の王子を見ておきたいと……王子どうされますか?」
師匠が俺に確認して来た。
俺は剣術を習うためにはやるしかないと思った。
「分かりました。何をすればいいですか?」
「その者とここで戦ってもらいます。」
総司令官はそう言うと訓練場の隅に立っていた者に声を掛けた。
「フリージア軍隊長! 話が着いたぞ!」
総司令官にフリージアと言われた者は、黄色の短髪に黄色の瞳をした細身の美青年だった。
「俺は相手が王子でも子供でも剣を教えるならば容赦しません。宜しいですか?」
フリージアは真剣な表情でそう言った。
「勿論! 王子だから、子供だからと手を抜かれたら困る!」
俺はフリージアを見上げてそう言い切った。
「……分かりました。既に話は聞いていると思いますが王子の実力を知りたいので手合わせ願います。」
「魔法はどうしますか? 剣のみの試合ですか?」
「王子の実力を見たいので、魔法を使っても構いません。武器は木刀でやりましょう。」
「分かりました。」
こうして俺の初模擬戦が行われた。
フリージア→1月10日他数日の誕生花
花言葉は、黄色が無邪気、白があどけなさ、赤ぎ純潔、紫が憧れです。
戦闘シーンがどの程度書けるだろうか......。




