表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
217/241

旗取りゲーム〜やられたら、やり返す〜

タンジー大将による黒の世界。


視界を奪われた場所で、サクラ達は一体どうするのか?

 タンジー大将が黒の世界を発動した瞬間、タンジー大将部隊は、暗闇でも視界を確保出来るよう闇魔法を目に発動し、視界が急に奪われて、隙だらけになっているであろうサクラ達へと襲い掛かった。


 タンジー大将を含む部隊員達は、隙が生まれると思っていたのだが、サクラ達は隙を生じさせる事なく、応戦したのである。


「何だと!? こいつら見えてるのか!」


「見えてりゃこっちのもんだ!」

 サクラは神眼を発動し、攻撃して来た相手をしっかりと眼で捉えてカウンターの一撃を叩き込む。


 アイリスは音属性で相手の音を拾って攻撃を回避し、

 カトレア、ストック、アカンサスの三人は、集まって炎のドームを展開して、敵を近付けさせない。


 ボタンとウメとクローバーは、デイジーを囲むように防御魔法を展開。


 先程、この黒の世界で大打撃を受けたデイジーは、打開策を考えていたのだ。


「さっきと同じ手は喰らわない! “光の世界(ルーチェモンド)”!」

 デイジーは、予め魔法発動の準備をしていた為、時間を掛けずに魔法を発動したのである。


「対策済みか!? だが“麻痺短剣(ナルコマヒェリ)!」

 タンジー大将は、サクラが黒の世界を解除出来ると油断した一瞬の隙を見て、短剣に麻痺属性を付与して斬り裂いたのである。


「がぁ!?」


「君が一番厄介だろうからね。潰させて貰うよ!」

 タンジー大将はサクラを危険視しており、ここでサクラを倒すつもりで追撃に出た。


 サクラに短剣が直撃するとタンジー大将が確信した瞬間、甲高い音が鳴り響く。


「馬鹿な!?」

 タンジー大将は、サクラに防がれるとは思っても見なかったのだ。


「やりますねタンジー大将。速すぎてくらっちゃいました、よっと!」

 サクラは、タンジー大将の短剣を草薙剣で思いっ切り弾き飛ばして距離を置いた。


「……麻痺が効いていない?」


「状態異常は効かないんでね。」

 タンジー大将はサクラの動きから、麻痺が効いていないことを悟った。


「やっぱり君は厄介だね。」


「褒め言葉として受け取るよ。それとタンジー大将の相手は俺じゃないですよ。」

 サクラの言葉が言い終わると共に、デイジー、ボタン、クローバー、ストックがサクラよりも前に出て来たのである。


「リベンジさせてもらいます。」


「覚悟するアル。」


「旗は返して貰います。」


「俺の力を見せてやる!」

 デイジー、ボタン、クローバー、ストックは、本陣を任されたにも関わらず、タンジー大将に完敗してしまったので、今度こそ勝つと気合十分だった。


「大将は任せたぞ。周りは任せろ。」

 サクラは、デイジー達にタンジー大将を任せて、周りの殲滅に向かった。




「みんな絶対勝つよ! “戦闘(バタイユ)(シャンソン)”」

 アイリスの音属性により、サクラ達は士気と戦力を高める。


 サクラ達チームは、敵一人に二人で戦闘を行うことを事前に指示しており、優位に戦闘を進めて行く。


 また、サクラとカトレア、アイリスとリンドウ、ウメとアカンサスの二人一組となって、敵を次々と討ち取って行った。



「いや〜これは厳しいね。でも簡単には負けないよ。」

 タンジー大将は短剣を片手に、素早い身のこなしでデイジー達に近付き、接近戦へ持ち込もうとする。


「させません!」

 クローバーがタイタンの縦で短剣を受け止めるのだが。


 タンジー大将の短剣は、クローバーの顔や腹などの上半分を攻撃し、クローバーが縦で顔の前を防ぐと、直ぐに太ももなどを切りつけて、確実にダメージを与えていた。


「いつまで保つかな? “黒風の連撃(メランアネモス)”」

 タンジー大将は、短剣に風と闇属性を纏い、短剣と威力と速度を更に加速して行く。


「速い!? “小さな二枚の盾(プチドゥブクリエ)” これならどうだ!」

 クローバーは盾一枚では防ぎきれないと判断し、変化属性と分身属性を発動して、小回りがし易く、死角の減る小さい盾を二つ作り出し、左右の手に盾を持って

 タンジー大将の連撃に対処した。


「大した防御力だ! “双短剣の嵐(ツインテュエッラ)” 」

 タンジー大将は、更に一本短剣を増やし、左右の手に短剣を持って、更に高速で攻撃を繰り出したのである。


 クローバーは、回避が間に合わなくなり、タンジー大将の双短剣の嵐により、吹き飛ばされてしまう。


「まず一人! 次は君だ!」

 タンジー大将は次の標的として、デイジーに目を付けて駆け出していた。


 デイジーが弓で攻撃を仕掛けるが、タンジー大将は矢を躱したり、短剣で弾いて速度を落とすことなく突撃してくる。


「俺を忘れんなよ!」

 ストックが間に入り、タンジー大将との戦闘に突入し、二人は超接近戦を繰り広げた。


 互いに接近戦を得意としており、中々決定打が入らなかったのだが、ストックが岩山に足を取られてしまい、その隙を逃さずにタンジー大将に攻め込まれ、吹き飛ばされてしまった。


 そして、再びタンジー大将の短剣がデイジーへと向けられたのだった。







次回は、

二人の力

です(*≧∀≦*)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ