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旗取りゲーム〜次の一手〜

眠いながら打ってたので、誤字脱字あったらごめんなさい(^◇^;)

 盾剣を構え雷光を身に纏うアイリスと、槍を構え水属性を身に纏う中将が向かい合っていた。


「先程は取り逃がしましたが、今度は逃がしません!」


「負ける訳には行かない!」

 アイリスと中将は、互いに地面を蹴り、一気に相手に近付く。


 先に攻撃を仕掛けたのは、リーチのある槍を使っている中将だ。


「喰らえ! “水流槍(ロイ・ロンヒ)”!」

 中将は、槍に水属性を付与した一撃をアイリスに放ったのである。


「 “岩盾(ロックブクリエ)”!」

 アイリスはマルスの盾に土属性を付与して強度を高め、中将の水流槍を弾き、空かさず反対の手に持っているアレスの剣に雷属性を付与した。


「ハァーー! “雷斬り(トネールスラッシュ) ”!」


「“水壁(ネロトイコス)”!」

 中将は、アイリスの雷斬りが当たる直前に、水壁を展開し、斬撃を防いだ。


 中将が槍で突けば、アイリスは盾で弾いて剣で応戦し、アイリスが剣で攻撃すれば、中将は魔法と槍を駆使して捌いていた。


「当たれぇ! “氷柱(クルスタロ)”!」

 中将が槍を地面に突き刺し、地面から次々と先端の尖った氷柱が突き出て、アイリスを襲った。


「ふっ! “炎の光線(フラム・レイヨン)”」

 アイリスはアルスの剣に火属性と光属性を付与し、屈んだ状態で横一線を放った。


 アイリスの放った炎の光線は、中将の放った氷柱を根本から切り落として見せたのだ。



 その後も一進一退の攻防が繰り広げられたが、アイリスが遂に必殺技を放つことを決めた。


「終わりよ! “虹の一撃(アルカンシエル)”!」

 アイリスはアルスの剣に、火、風、雷、光属性の4属性を混合した一撃を放つ。


 この技はアイリスが考えている必殺技の一つであり、最終的には7属性を混合して放つ予定であるが、今のところ最高でも5属性までしか出来ていなかった。


 それでも、4属性を混合したアイリスの一撃の威力は凄まじく、地面を抉りながら中将へと突き進んだ。


 中将はアイリスの放った虹の一撃の回避を諦め、全力で水の壁を展開する。


 辺り一帯に、大量の水飛沫が降り注ぎ、アイリスの目の前には、中将が横たわっていた。


「ふぅ〜。」

 アイリスは、一息ついて呼吸を整えながらリンドウとブルースター大将の戦っている方へと目を向けたのだった。




 アイリスが中将と戦闘を開始したころ、リンドウとブルースター大将の戦いも始まったのである。


「君が相手か。“嵐の鎧(スィエラパノプリア)”!」

 ブルースターは、水属性と風属性を身体に纏い、リンドウに鋭い突きを放つ。


「“旋風陣(せんぷくじん)”! どうッスか!」

 リンドウも同じく水属性と風属性を身体に纏い、更に天逆鉾に風属性を付与して横に薙ぎ払い、ブルースター大将の突きを弾き返した。


「中々やるな! だが、これならどうだ! “氷風突き(クリュスタッロス)!」

 ブルースター大将は、直ぐに態勢を立て直し、水と風属性を槍に付与して何度も鋭い突きをリンドウへと放つ。



「くぅ!? 負けないッス! “疾風怒濤(しっぷうどとう)”!」

 リンドウはブルースター大将の攻撃をギリギリで躱しながら、風と水属性による必殺技の突きをお返しした。


 うねり逆巻く大波と風矛先から放たれ、ブルースター大将を押し流す。


「チッ!? 」

 ブルースター大将は、槍を地面に突き刺して押し流されるのを阻止した。


「今度はこっちの番だよ! “大嵐(テュエッラ)”」

 ブルースター大将は、自身の大技である水、風、雷の三属性を槍に付与しての槍による攻撃を繰り出したのである。


 振り回される槍からは、迸る雷と吹き荒れる風と水が轟音を立て、リンドウへと迫った。


 リンドウは大技を放った後であり、相手の大技に反応が遅れてしまい、天逆鉾で何とか防ごうとするも、あまりの威力に岩山へと吹き飛ばされたのだった。


「がはっ!?」

 リンドウはズルズルと岩山から滑り落ち、口から血を流しており、直ぐに立ち上がることが出来なかった。


「よくやったよ。だが、これで終わりにしてやる!」

 ブルースター大将が投擲の構えに入る。


「……畜生ッス。」

 リンドウは、自分で大将と戦いたいと言いながらも負けてしまった自分を情けなく憤りを覚えた。


「……“拘束する鎖(シュウフ・リエン)”」


「何だ!?」

 誰の目にもリンドウの負けと思われた時、ブルースター大将の身体に鎖が巻き付き、動きを封じたのである。


「リンドウはやらせない!」


「なっ!?」

 ウメのあまりの迫力に、ブルースター大将は冷や汗を流した。


「……ウメ。」


「早く立ちなさい! 貴方はまだやれる筈よ! 1人でダメなら私が支える!」

 ウメの力強い言葉に、リンドウは力を貰い歯を食いしばって立ち上がったのである。


「2人なら私に勝てるとでも? ミノア王国軍大将の力を甘く見るなよ!」

 ブルースター大将は、魔法衣を更に強化して無理やり鎖を振り解いた。


「ウメ助かったッス! ……一緒に戦ってくれるッスか?」


「ええ。私達の力を見せてあげましょう。」

 リンドウとウメは武器を構えて、ブルースター大将を見据えた。



「私の最大の技で倒してやろう! “青い星キュアノス・アステール”」

 ブルースター大将は自身最大の技である青い星を放つ。


 腰溜めから勢いよく突かれた槍の矛先から、水、風、雷、光の四属性により発動された青い星型の魔法が放たれた。


「「“水龍雷尾(すいりゅうらいお)”!!」」

 リンドウが天逆鉾を投擲し、ウメの(黄龍)が天逆鉾に巻き付き、ブルースター大将の青い星へと突き進む。


 リンドウとウメは手を繋ぎ、互いの魔力を合わせるように高め始める。


 遂にブルースター大将の青い星と、リンドウとウメの合体技である水龍雷尾が激突し、一瞬の拮抗の末、ブルースター大将の青い星は消滅し、水龍雷尾はそのままブルースター大将を通り越してしまった。


「私の最大の技を破るとは大したものだ。だが、勝つのは私だ!」

 ブルースター大将は、青い星が破られても直ぐ様リンドウへと駆け出していたのである。


 ブルースター大将の槍がリンドウに刺さる直前、それは起こった。



 グサッ! バリバリバリバリ!

 破られたと思われた水龍雷尾は、まだ破られていなかったのである。


 水龍の頭は破られたが、まだ雷の尾が残っていたのである。


「グフッ!? 見事、だ。」

 こうして、ブルースター大将が倒れ、拠点にあった旗を全て回収したのだった。


ブルースターは、星型の青い花を咲かせます(*^▽^*)

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