誘拐された!?③
ヒロイン現る?
俺を誘拐した奴らを何とかしたいが、いくら考えてもいい案は浮かばず、ついに運命の時が訪れた。
コンッコンッ!
ドアが開き、禿げオヤジと醜悪な顔にデブった体の男が入ってきた。
「この糞餓鬼がそうだ。」
と禿げオヤジが蔑んだ目で俺を見下ろした。
「……どれどれ。なかなか赤子は手に入らんからな。品は上々ですな。属性無しなのが残念ですが今後も良きお付き合いを致したいので、高く買い取らせて頂きます。」
デブが禿げオヤジと握手を交わした。
「では、早速品を馬車の荷台の檻に入れてください。」
デブに促され、見張りの男が俺を担いで馬車の荷台にある檻に放り込んだ。
「……あばよ。お前のお陰で俺は成り上がれる。」
捨て台詞を吐いて、檻に鍵を掛け、荷台が外から見えないようにされた。
「畜生!」
俺は外に漏れないくらいの声を発した。
「……貴方も捕まったの?」
俺は声のする方に振り向いた。
暗くて分かりにくいが、所々埃やほつれが見られるが質の良さそうな服を着ていて、長いストレートの金髪でパッチリ目の6歳くらいの可愛らしい女の子がいた。
まだ2歳にもなってない子供が普通に会話していいものかと悩んだが、黙っていても仕方がない。
「……そうだよ。誘拐されたみたい。君も?」
俺が普通に答えたことに少し驚いていた。
「……森に一人でいたの。なんで森に居たか覚えてないけど、そこで捕まってここに入れられちゃった。これから奴隷として売られちゃうのかな?」
女の子は目に涙を流して俯いてしまった。
「“風”」
俺は自分を縛る縄を魔法で切断し、女の子の涙を拭ってあげた。
「……大丈夫だよ! 俺が君を守る!」
「って、こんな子供に言われても信じられないよね!?」
俺が慌てていると
「貴方面白い子ね。」
笑われてしまった。
その時の女の子の笑顔は凄い可愛いかった。
「……そ、そんなに笑わないでもいいだろ!」
「ありがとう。元気が出たわ。……そういえば貴方さっき縄を切る時に魔法を使っていなかった?」
「魔法を使ったよ。まだまだ大したことは出来ないけどね。」
俺の言葉に女の子は目をキラキラさせていた。
「……こんな小さいうちから魔法が使えるなんて凄いのね。」
俺は頬っぺたを掻きつつ
「……まぁね。毎日修行しているから。」
と答えた。
「……でも、この檻からは。」
とまた落ち込んでしまった。
「俺に考えがある!」
誘拐された仲間が出来ました!
アイリス→4月17日の誕生花
花言葉は、恋のメッセージ、吉報




