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世界一のシルビア村 〜TKG〜

昨日は更新できず、申し訳ありませんでした(>人<;)

 メロヴィング王国でのゴタゴタも落ち着き、サクラ達は次の目的地であるグラナダ王国を目指している。


「グラナダ王国ってどんなとこなんスか?」

 リンドウは、グラナダ王国へ足を運んだことが無いため、グラナダ王国出身のカトレアに声を掛けていた。


「自然豊かな良いところよ。」

 カトレアは、故郷のシルビア村のことを思い浮かべながらリンドウへ答えた。


「なんだ、リンドウはグラナダ王国のことは知らないのか?」

 俺は数年前から世界的に有名な村となった、()()()()()のあるグラナダ王国のことを知らないリンドウに驚いた。


「知らないのはオイラだけッスか?」

 リンドウは、頭を掻きながら恥ずかしそうにしていた。


 世間に興味の無さそうなストックでさえ、知っていると答えていた。


「シルビア村は聞いたことないか?」

 サクラは、国名を知らないだけで、村のことは知ってるかも知れないと思い、リンドウに確認したのである。


「シルビア村って、数年前に数々の新商品や新しい農業、工業なんかを広めたって言う、あのシルビア村のことッスか?」

 リンドウは、グラナダ王国についてはよく知らないがシルビア村については知っていたようだ。


「そのシルビア村があるのが、グラナダ王国だ。」

 突如として、急速に成長したシルビア村の影響を受けて、グラナダ王国の国力は著しく成長を遂げたのだ。


「そうだったんスね。TKGはオイラの村では、神料理となったッスよ! TKG発祥の地であるシルビア村に行ってみたいッス!」

 リンドウは、興奮しながらTKGをリスペクトしていた。


「リンドウは、TKGの素晴らしさを感じたようだな。同士よ!」

 俺は、リンドウがTKGの偉大さを理解してくれたことが嬉しかった。


「あ〜TKGは良いわよね。」

「美味しいものね。」

 カトレアとアイリスも、長年の相棒であるTKGを気に入っていた。


「クロも好きです。」

「俺もあれは最強だと思うな。」

「私も時間の無い時は、あれね。」

 クローバー、ストック、アカンサスもお気に入りのようだ。


「「「TKG?」」」

 デイジー、ボタン、ウメの三人は、頭にはてなマークを浮かべている。


「ん? たまごかけご飯だぞ?」

 この三人は生粋の王族であり、城の料理人たちは王族に料理と呼んでいいのか疑問に思うTKGを出すことが出来なかったため、三人はTKGで伝わらなかったのである。


「あ〜あの、たまごをかけるだけの。……そんなに美味いものなのかな?」

 デイジーは、TKGに疑問を抱いている。


「……なんだと? かけるだけだと? 今すぐ喰わせてやる! 俺に掴まれ! シルビア村に転移する!」

 サクラはデイジーの言葉に怒りを覚え、全員を近くに集め、膨大な魔力を練り上げて、転移魔法を発動したのである。


 一瞬にして視界が切り替わり、サクラとアイリスとカトレアは見慣れた景色を見ていた。


「ぶーー!? カ、カトレア? こらサクラ君、前から言ってるだろう、いきなり現れないでくれと!」

 キャトレイ辺境伯は、食事中にいきなり目の前にサクラ達が現れたため、口の中のものを吐き出してしまった。


「只今戻りましたお父様。」

「キャトレイさんお久しぶりです。」

 カトレアとアイリスは、慣れた様子でキャトレイ辺境伯に挨拶をした。


「……キャトレイさん。」

 サクラは凄味のある声でキャトレイ辺境伯に詰め寄った。


「ん!? 何かな?」

 キャトレイ辺境伯は、サクラが一歩近付く度に一歩後退した。


「TKGだ!」

 サクラの目はギラギラ輝いていた。


「……は?」

 キャトレイ辺境伯は、一瞬サクラの言うことを理解出来なかった。


「このボケにTKGの素晴らしさを叩き込んでやる!」

 サクラは、人差し指をデイジーに突き付けた。


 サクラに言われるがままに、黄金の輝きを放つTKGが全員分用意されたのである。


「こ、これがTKGなのか? 本当に美味いんだろうか。熱処理していない卵を使うなんて、考えられない。」

 デイジーは疑問を口にしながらも、一口TKGを食した。


 てか、生卵を否定だと! 映画◯ッ◯ーには、生卵を飲むシーンがあるんだぞ! 俺もTKGは愛してるが、生卵は飲んだことないがな。


「な、なんだこれは!?」

 デイジーは雷に打たれたような衝撃を受けたのである。



「おおーー結構イケるアルね。」

「……美味。」

 ボタンとウメも一口目は、慎重に口に運んでいたが、美味さに気付いてからは、一気に食べ終えてしまっていた。


「こ、こんな美味い飯があったなんて!? 城の料理人達は、何をしていたんだ!」

 デイジーは、何故今まで城の料理人が作らなかったのか納得出来なかった。


 因みにだが、みんなは一般的なTKGをくちにしているが、俺のだけは違うのだ。


 俺のTKGには、ツナとかつお節も混ざっているのだ! 色々な組み合わせがあり、その分奥が深いのがTKGの凄いところなのだ。


 みんなでTKGを食べ終えてからは、世界一有名な村となったシルビア村の案内をすることになったのだった。





これからも宜しくお願いしますm(_ _)m

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