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お風呂でドタバタNo.2

昨日は仕事がバタバタで執筆出来なくて、すみませんでした。

今回は、長めのお風呂タイムです。

 サクラ達は、脱衣場で各自が選んだ水着に着替えた。


 男性陣は、ストック以外は各自が気に入った色の海パンを穿いている。


 ストックはただ一人、ブーメランパンツを履いている。


「なぁサクラ。あの水着って売れるのか? なんか卑猥じゃないか?」

 デイジーは、ストックのブーメランパンツ姿を見て、ブーメランパンツの必要性を尋ねた。


「う〜ん。俺は穿かないけど、アレは競泳用で、水の抵抗が少なく済むから、早く泳ぎたい時には需要があるんだよ。ただ、アレを穿いて混浴温泉に入る勇気は俺には無いな。」

 デイジーに質問に答えながら、俺自身、恥ずかしくてブーメランパンツは穿けないと思った。


「なんだ〜二人して俺のカッコイイ姿に見惚れていたのか? いや〜このブーメランパンツを考えたサクラは天才だな!」

 ストックは、モッコリしたブーメランパンツ姿で笑みを浮かべながら仁王立ちして、ブーメランパンツをかなり気に入ったようである。


「……アレは無いッス。」

「あの水着を使用しての混浴は、禁止にしてもらおう。」

 リンドウとクローバーも、ストックのブーメランパンツ姿に否定的だった。



 一応俺が店開きした、水着の中からアイリス達女性陣が選んだ物を紹介しよう。


 アイリスは白色無地の三角ビキニを選び、カトレアは、黒色無地の三角ビキニを選んだ。

 アイリス、カトレア共にスタイルが良く、周囲に与える破壊力は抜群だ! てか、他の男に見せたく無いな。

 アイリスの白色の水着は、清楚な雰囲気を更に際立たせているし、カトレアの黒色の水着は、セクシーさが増して見える。


 オロチは、黒色のワンピースを選んだ。

 意外と可愛い系が好きだったのなワンピースを選んでいたが、アイリス、カトレア同様スタイルが良いので周りの目を集めるだろう。


 ボタンは、黄色系のビキニにパレオを選んだ。

 爽やかさがあり、お洒落な感じに見える。

 露出は多く無いが、男から好印象の者を選んでいた。

 ただ、温泉にパレオ? と思わなくも無かったが。


 ウメは、白ベースの水玉ビキニとミニスカートを選んだ。

 この水着は、小柄なウメを更に可愛く見せることだろう。

 更に、選んだミニスカートは着脱可能な物だ。

 このスタイルは、自分の彼女なら見たいけど他の男には見せたく無いと言う願望を叶える夢のスタイルだろう。


 アカンサスは、薄い色のビーチデニムを選んだ。

 アカンサスは、みんなみたいに身体に自信が無いと言って、露出が控えめな水着を選んだ。

 しかし、アカンサスの選んだビーチデニムは……透ける仕様になっている。

 一応伝えておこうと思ったら、伝える間も無く立ち去ってしまい、伝えられなかった。



 サクラ達男性陣とアイリス達女性陣の着替えが終わり、お互いに更衣室から浴場へと出た。


「おおーー! みんな凄く似合ってるね。」

 女性陣の水着姿は、とても似合っていて、大衆浴場が工事中だったことに感謝した。


「皆さん素敵ですね。」

「これはヤバイッス。」

「目のやり場に困ります。」

 デイジーはスマートに対応し、リンドウとクローバーは、女性陣の魅力的な姿に緊張している。


「うおぉーー! 生きててよかったーー! 女神のような美しさ!」

 ストックはアイリス達の姿に興奮して、ガッツポーズをしながら、天に向かって叫んだ。

 ストックのブーメランパンツが、更に膨らんだような気がしたが、見なかったことにしよう。


「「「「「うわぁ、ないわぁ。」」」」」

 アイリス達は、ストックがブーメランパンツなのを見て、流石にその選択は無いだろうと引いていた。


「嘘ぉ!? このブーメランパンツの良さが分からないですとぉ!」

 ストックは、女性陣への理解を得ようと試みるが、女性陣の理解は得られなかった。


「良さは分からんが、良いんじゃないか? 俺様は気にしないぞ。」

 オロチは他の女性陣と違って、ストックの姿を見ても引いたりしなかった。

 まぁ、オロチは人間じゃないから人間の感覚とはズレていても不思議じゃないがな。


「流石オロチの姉御! 分かる人には分かるんだぜ!」

 勝ち誇った顔のストックを無視して、俺達は身体を洗い始め、順次温泉へと浸かった。


 俺の近くには、アイリスとカトレアが浸かっていた。


「何かやたらと視線を感じるね。」

「そうですわね。」

 混浴温泉なだけあって、多くの人が出入りしており、多くの男性は、アイリスとカトレアの魅力的な身体へと目を奪われていた。


「二人が魅力的だからだよ。」

 サクラが本心を口にしたら、アイリスとカトレアは、頬を赤く染めながら、サクラを挟むように移動してくっ付いた。


「サクラにそう言われると照れるよ。」

「恥ずかしいわね。」

 アイリスとカトレアに挟まれたサクラは、理性を保つのに必死で、ゆっくりと温泉を満喫することは出来なかった。



 一方その頃、デイジー、リンドウ、クローバーとウメとボタンは、集まって温泉に浸かっていた。


「クロは、こんな気持ちいい温泉に毎日浸かっていたアルか? 羨ましいアル。」

 ボタンは、温泉を満喫しながらクローバーへ話しかけた。


「殆ど毎日浸かってましたね。久しぶりに浸かれて

 満足です。」

 クローバーは足を伸ばして、プカプカと温泉に浮かんでいた。


「デイジーは、誰の水着が一番好みだったアルか?」

 ボタンは、デイジーの水着の好みを聞き出そうとした。


「そうですね。ボタンの水着が僕としては一番好みかな。」

 デイジーは、ボタンの格好が一番好みであると答えた。


「ふ〜ん。なら、こっちはどうアルか?」

 ボタンは、パレオの部分を外して、上下ともビキニ姿となり、デイジーに見せ付けた。


「んっ!?……ちょっと僕には刺激的過ぎるかな。」

 デイジーは、耳を真っ赤にしてボタンから視線を逸らし、その様子を見ていたボタンは満足顔をして、その後もデイジーの好みなどを質問責めにしていた。



「温泉気持ちいいッスね。」

 リンドウは、ウメに話しかける話題を考えていたが、あまり気の利いたことを言える程、女性経験が無いため、無難な話題を振った。


「……そうね。」

 ウメもコミュ力が高く無いので、あまり会話が続かない。


「ウ、ウメちゃんの選んだ水着、似合ってるッスね。」

 リンドウは緊張しながらも、ウメの選んだ水着がウメに合っていると褒めた。


「……子供っぽいってこと?」

 ウメは、リンドウに目を向けて真意を確かめようとしていた。


「ち、違うッスよ!? 可愛いって意味ッスよ! あっ!」

 リンドウはウメに勘違いされたと思い、思っていたことを口走った。


「……。」

 ウメは顔を赤くして、自分を可愛いと言われて、照れてしまい返事を出来なかった。


 その後、リンドウとウメは温泉に浸かりながら、ゆっくりと会話を続けた。



 最後のグループは、ブーメランストックと、オロチとアカンサスである。

 温泉中はストックのことは、ブーメランストックと呼称しよう。

 三人は、白濁の湯に浸かっていた。


「いや〜オロチの姉御のワンピース姿もいいですね!」

 ブーメランストックは、オロチのワンピース姿を絶賛した。


「ん? 手に取って見たが、この水着ってやつは、ヒラヒラして邪魔だな。脱ぐか。」

 オロチは、ワンピースを温泉に浸かりながら脱ぎ始めた。


「ちょ、ちょっと!?」

 アカンサスは、手で顔を隠すが指の隙間からオロチを見ていた。


「な、何ですとぉーー!?」

 ブーメランストックは、目を見開き、オロチがワンピースを脱ぐ姿を凝視し、見逃さないようにしていた。


 オロチは、両肩の生地をズラして下ろし、足元から脱ぎ取ったワンピースを、温泉の外へと出した。


「あ〜。この方が楽だな。」

 オロチは、両腕を温泉の縁の石に乗せて、伸びをしていた。


「ま、まさか全裸!?」

「いや〜。オロチ姉駄目ですって!」

 ブーメランストックは興奮して鼻血を流しており、アカンサスもオロチに注意した。


「ん? あっちにある温泉も気持ち良さそうだな! 俺様はあっちの湯に浸かって来る。」

 そう言ってオロチは、ワンピースを脱いだままなのに、白濁の湯から上がったのである。


「うおぉぉーーお? あれ?」

「ぁぁーーだめぇ〜え?」

 ブーメランストックとアカンサスは驚きの声を上げた。


「何だ? 全裸な訳無いだろ。」

 オロチはワンピースの中に着ていた、紫色のビキニ姿を晒して、別の温泉に浸かりに行ってしまった。


「あ〜、ビックリした。……だが、紫ビキニのオロチの姉御も色気ムンムンだな。」

 ブーメランストックは、先程目に焼き付けたオロチのビキニ姿に興奮していた。


「……変態。」

 アカンサスは、呆れた顔でブーメランストックを眺めていた。


「アカンサスもオロチの姉御を見習って、アレくらい露出したらどうだ。まぁアカンサスのスタイルじゃぁオロチの姉御には及ばないだろうけどな〜。」

 ブーメランストックは、アカンサスのビーチデニムの露出の少なさと、アカンサスのスタイルをオロチと比べて馬鹿にした。


「余計なお世話だ変態!」

 アカンサスはそう言って、ブーメランストックと違う温泉に入るために、ブーメランストックに背中を向けて、白濁の湯から上がった。


「な!?」

 ブーメランストックは、アカンサスのビーチデニムが透けていることに気付き、いきなりのことに興奮してしまった。


「何よ? どこ見てる、の、よ、ってえーー!?」

 アカンサスは、ブーメランストックの目線である自身の下半身へと目を向けるとビーチデニムが透けて、中に穿いていた黒色のビキニが透けて見えていた。


 アカンサスは透けて見えないようなに、再び白濁の湯に浸かった。


 ブーメランストックは、今回の件がきっかけとなり、アカンサスのことを度々気にするようになったのだった。


 こうして、ドタバタの混浴温泉タイムは終わりを迎えた。

次回は、クローバーがメインの話になる予定です。

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