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それぞれの戦いNo.6

今回は、女性陣達の戦いです(`・ω・´)

 サクラがキングゴブリン、男性陣がボスゴブリン、オロチがキングオークと戦いを開始した頃、アイリス達はボスオークと向かい合っていた。


 ボスオークは、Aランクの実力があることから、決して楽な相手ではない。


 ボスオークの武器は、一体がノコギリな様なギザギザした剣とラウンドシールドであり、もう一体は長槍を装備していた。


「私とウメちゃんで盾剣を相手にするから、カトレア、ボタン、アカンサスの3人でもう一体の長槍をお願い!」

 アイリスはボスオークから目を離さず、瞬時に戦闘の指示を出した。


「「「「了解!」」」」

 4人はアイリスの指示に答え、直ぐ様戦い易い配置についた。


「オンナダ! ……チイサイノハコロス。オオキイノハ、オモチカエリダ!」

 盾剣のボスオークは、アイリスとウメの身長なのか、ある一部を見てなのか、片言を発した。


 ゴブリン種、オーク種共に人間の女を襲うなど、性欲が強く、その繁殖力は魔物の中でもトップクラスであり、更にオーク種の方がより人間の女を好む傾向にあるため、Aランクのボスオークは片言だが言葉が話せるのだ。


「……殺す。ズタズタにしてやる。」

 ウメはボスオークの言葉に、眼に殺意を宿し、(黄竜)からミシミシと音がする程握り締めた。


「やれるもんならやってみなさい! “雷光(エクレール)(アルミュール)”!」

 アイリスは雷光を身に纏い、盾剣のボスオークに駆け出した。


「オナジタテケンツカイ。ウンメイ!」

 ボスオークは体に風を纏い、アイリスの閃光の様に素早い攻撃に対応し、アイリスとの出会いに運命を感じていた。


「運命なんか無いわよ! この豚!」

 アイリスは攻撃や防御を繰り返しながら、言い返した。


「テレテルノカ?」

 ボスオークは、攻撃の手を緩めず、次々と攻撃を繰り出していた。


「なぁ!? キモい……きゃ!」

 アイリスは、ボスオークの言葉が生理的に受け付けられず、寒気を感じて動きが鈍ってしまい、風を纏った攻撃を喰らってしまった。


 ボスオークの攻撃により、アイリスの胸当てが破壊された。


「ナンダト!? コノオオキサハ! ムネアテナドツケオッテ! カワイソウデアロウ!」

 ボスオークは、胸当てが破壊したことにより露わとなった、アイリスの巨大な胸に驚愕し、胸当てをして隠していたことが胸に失礼であると非難した。


「〜〜この変態!」

 アイリスは、ボスオークの発言に顔を赤らめて、盾を胸の前に構えて、ボスオークの視線をガードした。


「ヨクミエナイ。 カクスナ!」

 ボスオークは、アイリス目掛けて突進して来た。


「“炎の鎖(フォヤンリエン)”! 焼き豚にしてやる!」

 ウメは、ボスオークの背後から炎の鎖を鞭の様に振るった。


 アイリスの胸にばかり気を取られていたボスオークは、ウメのことを完全に失念していたため、ウメの炎の鎖で背中を打たれた。


「ブヒー! アツイブヒー!」

 ボスオークは、背中を打たれてバランスを崩し、ヘッドスライディングの様に倒れ込んだ。


「ありがとうウメちゃん!」

 アイリスは、ウメにお礼を言って精神を落ち着かせた。


「コノヒンニュウメ! ジャマダ!」

 ボスオークは立ち上がると、ウメに目線を向けて突撃した。


「……貧乳だと。“束縛(シュウフ)”」

 ウメはボスオークの言葉に再び怒りのボルテージが上がり、締め付けを強めた。


「……死ね。」

 ウメはどんどん魔力を上乗せして束縛を強くさせた。


「ブヒーブヒー! シヌ。ヤメテ! ユルシテ!」

 ボスオークは、体を鎖で締め付けられて身動きが取れず、命乞いした。


「これで終わり。爆発する鎖(バオチャーリエン)“!」

 ウメはボスオークを締め上げていた、鎖を爆発させた。


「……人は胸が全てじゃない。」

 ウメは勝利を確信していた。


 爆発により土煙が立ち込めていた。


「ムネノナイヤツノマケオシミ!」

 ボスオークはピンピンして、更にウメを馬鹿にした。


「全然喰らってない?」

 ウメは自分の攻撃によるダメージを確認出来ず、不思議に思った。


 ボスオークは、ウメにギザギザの剣を投げつけた、

 ウメは、鎖でギザギザの剣を払ったが、ボスオークの盾による突撃をまともに喰らってしまい、吹き飛ばされた。


「テツゾクセイ。オレノカラダガンジョウ!」

 ボスオークは、自身の特殊属性である鉄で、ウメの爆発の鎖を防いだのだ。


「オワリダ。」

 ボスオークは、剣を拾ってウメに近付き始めた。


「“重力大砲(グラヴィテカノン)”!」

 アイリスは、ボスオークがウメの方へ気を取られているうちに、側面から大量の魔力を消費して重力大砲を放った。


「ブヒ? ブヒィー!?」

 油断していたボスオークは、アイリスの攻撃を直に受けて、倒れ伏して動かなくなった。


「貴方となんか運命を感じないわね。私には既に運命の人がいるのよ。」

 アイリスは、倒したボスオークにはもう聞こえないだろうが声を掛けた。


 アイリスは、キングゴブリンと戦うサクラへ一瞬目を向け、直ぐにウメの治療に駆け出した。

本日も閲覧ありがとうございました(o^^o)

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