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それぞれの戦いNo.5

細かく区切らせていただきます!

 オロチの服は、上下とも切り裂かれたが体には擦り傷一つ付いていなかった。


 しかし、オロチが身に纏っていた衣服は、所々が破かれ、オロチのきめ細やかな肌が露出されていた。


「何だこれは? 攻撃なのか? 俺様の一張羅に何しやがる!」

 オロチはダメージがないことを不思議に感じたが、自身のお気に入りの服を破かれて憤慨した。


「ブヒーー!」

 更にキングオークは、追撃して来た。


「ウザい! 呑み込まれろ! “大洪水(だいこうずい)”」

 オロチは、キングオークが近付く前に大量の水でキングオークを押し流した。


「ブヒヒ!? 俺様は一体? な、何と破廉恥な格好!? 俺様を誘っているんだな!?」

 キングオークは大洪水を喰らい、頭が冷えたのか理性を取り戻したが、オロチの欲情を刺激する見た目に、目がハートになっていた。


「貴様がやったんだろうが! この豚野郎! “水刃(すいは)”!」

 オロチは、水の刃をいくつも作り出して、キングオーク目掛けて放った。


「そんなもの喰らうか! ……チラ! ブヒー!?」

 始めのうちは、三又の鉾を巧みに操り、攻撃を防いでいたキングオークだったが、オロチの格好に気を取られ、次々と水刃が直撃した。


「……何でこんな馬鹿がSランクなんだよ。」

 オロチはキングオークの馬鹿さ加減に呆れたことと、自分の攻撃を当てたことで油断してしまった。


「チャーース!」

 キングオークは、一瞬でオロチを抱き締めた。


「なに!? この、離せ! ん、何を? 匂いを嗅ぐな変態!? 離れ〜ろ〜! 首筋を舐めるな〜!」

 キングオークは、オロチが油断したのをいいことに体を抱き締め、オロチの匂いを嗅いだり、舌で舐め回した。


「ブヒーブヒー! ハァハァハァァハァァ! この匂い! この肌の味! 胸の弾力! パーフェクトだブヒー!」

 キングオークは、戦いそっちのけで欲望に身を任せていた。


「……コロス。」

 オロチは、額に青筋を浮かべ、()()を解除した。


「サイコウブヒー! この舌に感じる()()()()舌、ざわ、り? な、な、ななんなんだブヒー!?……ブヒィ?」

 オロチの体に満足していたキングオークだったが、オロチが人化を解除したため、人肌から蛇肌に変わり、巨大な八岐大蛇にキングオークが抱きついている状況となった。

 困惑したキングオークは、頭にハテナを浮かべてキョトンとしていた。


 八岐大蛇は、首に纏わり付いていたキングオークを、尾を操って、地面にはたき落した。


「いつまでも俺様に纏わり付いてんじゃねぇ! “絶対零度(ぜったいれいど)”」

 八岐大蛇の8つの口から放たれた、絶対零度によりキングオークは氷付き、粉々に砕け散った。


「雑魚の分際で俺様に触れた罰だ。」

 オロチは、ボスオークと未だ戦闘中のアイリス達へと目を向けたのだった。

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