魔物を殲滅せよ!
魔物達との戦闘です!
魔物達の進軍は速く、既に肉眼で魔物を捉えられるようになった。
魔物の種類は、ゴブリン種とオーガ種しか見えなかった。
これだけ広大な土地を持つ、学校を攻めて来たんだ。
しかし、所々にゴブリンの上位種やオーガの上位種が混じっており、部隊を指揮していた。
ゴブリン種にも色々あり、ゴブリンソルジャーなどがゴブリンの上位種であり、更にハイゴブリン、ボスゴブリン、キングゴブリンと強さが変わってくる。
オークも同様である。
また、キングの名を冠する個体に至っては、Sランクの力を有している。
これだけの数がいるのだから、キングもいる筈だ。
遂に、敵との距離が100メートルを切った。
「最初に敵数を減らすんだ! 魔法を撃ちまくれ!」
ハルジオン先生の怒声を合図に、俺達は一斉に魔法を放った。
俺達側から、色取り取りの魔法が魔物達へ到達し、轟音を上げた。
ゴブリンやオークは魔法を放つ程の力は無い為、突撃するもどんどん数を減らしていた。
ゴブリンやオークの多くが、俺達に辿り着くことなく屍と化してた。
また、ゴブリンやオークの上位種達は、下位主の屍を乗り越えて進軍して攻めて来た。
上位種達は魔法で応戦し、遂に目と鼻の先に敵を捉える距離に到達した。
俺達はアイリスの戦闘曲による士気の向上と、魔法の一斉射撃により多くの敵を仕留めたことから、上手く接近戦を開始することが出来た。
「一人で飛び出さず、連携して行くぞ! “雷形態”」
俺は雷属性を纏い、みんなもそれぞれ魔法衣を発動して応戦した。
最初に押し寄せて来た、ゴブリンソルジャーやハイオークは、それ程苦戦せずに倒すことが出来た。
俺達以外の班は、若干相手の数に梃子摺っていたが、殆ど負傷無く戦えていた。
「今のところ、苦戦はしてないね。」
アイリスは俺と会話しながらも、盾で敵の槍を逸らし、直ぐに間合いを詰めてゴブリンソルジャーの首を切り落とした。
「後ろに控えてるボスクラスが厄介だな。“雷突き”」
俺もアイリスに答えながら、ハイオークを仕留めた。
「……二人とも余裕アルね。」
ボタンは、ストックとリンドウと連携を上手く取り、ハイゴブリンを仕留めた。
「ふぅ〜。数が多いね。“矢の豪雨”」
デイジーは、弓を斜め上に向けて矢を放ち、放った矢は大量の矢となり、敵軍に降り注いだ。
「はぁーー! “炎断”」
カトレアの炎の薙刀で、ハイゴブリンが縦に真っ二つとなった。
「危ない!“巨大な盾”」
クローバーは、ウメの横に走り込み盾を巨大化させてハイオークの攻撃を受け止めた。
「“爆発する鎖” ありがとうございます、」
ウメは、クローバーが抑えてくれている隙に鎖を巻き付けて爆発させ、ハイオークを仕留めた。
辺りを見回すと、他のチームは苦戦はしていたがハイゴブリンやハイオークと、何とか戦えていた。
そして、魔物が攻めて来ていた方角に目を向けると、キングゴブリンとキングオークが一体ずつ、ボスゴブリンとボスオークが二体ずつ残っていた。
「……オロチ、キングオークを頼む。俺はキングゴブリンを殺る。他のみんなで、ボスゴブリンとボスオークの相手を頼めるか? 他のチームには余力は無さそうだ。」
俺の提案に、みんなは頷いて答えた。
「後少しだ! 気合い入れろーー!」
俺の号令にみんな気合いを入れ直して、敵へと向かって行った。
強力な魔物とのバトルは次回です!
本日朝から、別作品も投稿開始しました。
読んで貰えると嬉しいですm(_ _)m
 




