男と女の戦いNo.1 o(`ω´ )o
午前中に班のメンバーが決まり、談話室での武器等の話し合いを終え、寮の昼食を取って、午後の教室へ戻った。
午後イチで、午前中に決めた班のメンバーを用紙に書いて、ネモフィラ先生に提出した。
「よーーし。班は無事に決まったようだな。午前中話したように、午後はチームワークの向上の時間にしてやるから、話し合うなり、戦ってみるなり、好きにして良いぞ! 戦う場合は、念のため俺かネモフィラ先生が立ち会うからな!」
ハルジオン先生の説明を受け、俺達は戦闘訓練を行う旨を告げ、訓練場へ移動を開始した。
「じゃぁ、予定通り男女別でチームを組んでやり合おうか。」
俺の言葉に、男と女に別れた。
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「サクラ、ストック、リンドウが前衛で、クローバーが遊撃、僕が後衛でいいかな?」
デイジーが配置について指揮を執った。
「そうッスね。あっちは、アイリスさん、カトレアさん、アカンサスさんが前衛ッスかね?」
リンドウが女性チームの前衛を予想した。
「そうだね。ボタンさんとウメさんは、遊撃か後衛だろうね。」
リンドウの意見に、クローバーが付け足した。
「なら、俺がアイリス、ストックがアカンサス、リンドウがカトレアの相手でいいか?」
俺は、仮に予想通りの場合の、誰が誰を相手にするかの話をした。
「そうなるね。まぁ、あまり決め過ぎると、予想と違う時の対応が遅れるから臨機応変にやってみよう!」
デイジーの言葉に、俺達は頷き、各々武器を取り出した。
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「さて、前衛は、私とカトレア、アカンサスで、遊撃をボタンとウメにたのめるかな?」
アイリスは、直ぐに各人の配置について指示を出した。
「それで良いわよ。私は、リンドウとやった方が良いわね。」
カトレアがアイリスに参戦し、誰とやり合うか決めた。
「私も賛成。私は、ストックとやるわね。トンファーの方が動きが速そうだから、助っ人お願いね!」
アカンサスも賛成し、ボタンとウメに協力を求めた。
「分かったアル!」
「……はい。」
ボタンとウメも同意し、各々武器を取り出して、男性チームに向き直った。
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「試合、始め!」
立ち会うに来てくれた、ネモフィラ先生が試合開始の合図をした。
お互いに、予想通りの配置となり、サクラ対アイリス、ストック対アカンサス、リンドウ対カトレアがぶつかり合った。
「最初っから、飛ばしていくぜ! “点火 ”」
ストックは、火属性を身に纏い、アカンサスに反撃の隙を与えない怒涛の攻撃を繰り出した。
「このっ!“重力鎧”」
アカンサスは、ハンマーと自身の体重を軽くして、素早い身のこなしでストックの猛攻を回避していた。
「オラーー! ッ!?」
ストックは、攻撃の手を緩めることなく技を発動しようとしたところ、チャクラムが飛来して来たため、追撃に出れなかった。
「今だ! “重力によるッ!?」
アカンサスが、ストックの隙を突いて技を繰り出そうとしたところで、矢が飛来したため、急いで技の発動を止めて矢を回避した。
「そう簡単にやらせないよ! “雷矢”」
デイジーが矢を具現化し、更に雷属性を付与した矢をアカンサスへ放った。
「させないアル! “雷投”」
ボタンは、チャクラムに雷属性を付与して投げつけ、デイジーの矢を弾いた。
「やるね!」
デイジーがボタン達の連携を褒めた。
「もらった! 炎の猛威”」
援護射撃同士でやり合っている内に、アカンサスを追い詰め、遂にトドメの一撃を食らわせ、アカンサスを場外に吹き飛ばした。
「やったぜ! ん?うおぉーー!」
ストックは、アカンサスを倒して油断していた。
「……“水束縛”」
ウメは、ストックの油断したところを逃さず、水属性を付与した鎖で束縛し、そのまま場外に投げ飛ばした。
「……油断大敵です。」
ウメは、不敵な笑みを浮かべ、次の獲物を探していた。
「貴女もですよ。“風突撃”」
クローバーは、ウメの死角から不意をついて攻撃し、ウメを場外に吹き飛ばすことに成功した。
「きゃっ!?……私も人の事言えませんね。」
ウメはがっくりと肩を落としたのだった。
まだ続きますよ(o^^o)!




