神様からの贈り物
リンドウの武器をグングニルから天逆鉾に変更させて頂きました(>人<;)
リンドウとカトレアの試合が終わったが、まだ他の試合会場が終わっていないため、次の試合が始まるまで、俺はルームメイトと話をしていた。
アイリス、カトレア、アカンサスは、ボタンとウメの所へ行っていた。
「みんなお疲れ!」
俺はみんなへ労いの言葉を掛けた。
俺の言葉に各々返事を返し、俺達は雑談を始めた。
「デイジーは、弓を使うんだね。」
「確かに弓を使う人は、オイラの周りじゃ猟師さんくらいだったッス。」
「魔法があるから、遠距離武器は不人気だからな。」
「クロは武器として弓は、ありだと思うけど。」
俺の言葉に、リンドウ、ストック、クローバーが続いた。
「僕は、短剣も少しは使えるんだけど、後ろからの指揮や後方からの攻撃を考えて、弓にしたんだよ。魔力が切れても遠距離攻撃出来るしね。」
デイジーが俺達の言葉に答えた。
……成る程。デイジーは指揮官タイプなのかな?部隊の指揮するとこを見てみたいな。
「……一つ気になったんだけど、デイジーとリンドウの武器からは、俺の草薙剣と同じ気配みたいなのを感じたんだけど、特別な武器なのか?」
俺は、デイジーとリンドウが試合中に使った武器のことを質問した。
「オイラの村には、イザナギ様って言う神様が祀られているッス。オイラが小さい頃、強くなりたいって思う出来事があったッス。それから、オイラはイザナギ様の神社で修行してたッス。そしたら、ある時イザナギ様の声が聞こえたッス。その時に、天逆鉾を授かったッス。」
……俺が草薙剣を授かった時と同じ様に、神様から授かった物だったのか。
「僕と似ているね。僕も他国での魔人襲撃の話を聞いて、強さを求めていた時に、オプス神殿でオプス様から、クロノスの弓を授かった。」
……デイジーも同じか。
「成る程ね。俺も草薙剣は、スサノオ神から授かった物なんだ。……神様から魔神復活を止めるための贈り物なのかな。」
「羨ましい! 俺も神様からトンファーの武器をもらいたいぜ! 今度帰ったら、プリトヴィー様が祀られてる寺院に行かなきゃだな!」
ストックが俺達の話を聞いて興奮していた。
……ストックは、「神様トンファーくれ〜」とかお願いしそうだな。
「神様から贈られた武器か〜。クロももっと頑丈な盾が欲しいな。……レイア様にお祈りしてみようかな。」
クローバーも目を輝かせていた。
「まぁ、神様にお願いして必ず貰える保証は無いけどね。神様の声が聞こえること自体が珍しいみたいだし。」
俺の言葉に、ストックとクローバーはテンションを下げることなく、やってみなきゃ分からないと前向きに答えた。
「それより、やっぱり新入生代表の力は大したもんスね。」
リンドウが、俺に視線を向けて言葉を発した。
「小さい頃から鍛えてたから、それなりにはね。みんなも他のクラスメイトより、かなり強いと思うけど?」
周り者は、魔法を発動しても大した威力も無く、付与も雑だし、魔法の同時発動も殆どの者が出来ていない。
それに比べて、みんなは魔法もかなり使えているし、武術も他のクラスメイトより優れている。
「僕は王子として、恥じないように鍛えて来たからね。」
「俺も生きていくためには、強くなるしか無かったからな」
「クロは、小さい頃から親に鍛えられたので。」
「オイラは、さっき話したように強くなりたいと思って鍛えて来たからッス。」
デイジー、ストック、クローバー、リンドウと答えた。
皆、過去を思い出していたのか、苦笑いしていた。
「……みんなとなら、もっと強くなれる気がする。これからもよろしくな。」
俺の言葉に、みんなが笑顔で応えた。




