表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
腐メイドの天使ほのぼの観察記  作者: かえねこ
5/8

File.5 天使の膝小僧


 シオン様が歩けるようになってから、片時も目を離せなくなりました。


 出来るだけシオン様がお散歩なさるときは誰かが手を繋いでいるのですが、時折何かを見つけては手を放して走っていこうとなさいます。


 すると、まだ満足に走れないシオン様は躓いてこけてしまいます。


「あっ!」

 今日もまた、私の手を振り払って走り出しました。


 が、数メートル先でトテン・・・


「ふ、え~~~~ん」

 大泣きをされてしまいました。


「シ、シオン様~。お怪我はございませんか?」

 私は慌ててシオン様を立ち上がらせて怪我をされていないか確かめます。


 あ、可愛らしい膝が擦りむいています。


 私は少し治癒魔法が使えますので、怪我を治そうと(本当は舐めて差し上げたい~)手を翳そうとしました。


「シオン!」

 シオン様の二人目の兄君、セージ様が駆けつけてこられました。


「ああ、シオン怪我はない? あ、膝が・・・」

 セージ様は膝のケガに目を止められました。


 すぐさまシオン様を座らせると、擦りむいた膝を舐め始めました。

 それから、膝に手を当てて治癒魔法を使われました。


 セージ様。最初から治癒魔法を使われたほうが早かったのでは・・・


 でも、御馳走さまです。


 しかしセージ様、いつの間に治癒魔法を使えるようになったのでしょう?

 スオウ様も三歳から魔法を使えるようになったとは聞いていましたが、セージ様まで。

 流石はサークレイド辺境伯家のご子息です。普通は五歳でもまだ早いぐらいです。


 これはシオン様にも期待できますね。



 それにしても・・・

 ああ~~ 羨ましい。私も舐めたかった!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ