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4話なのです。

こんにちは。もしくは、こんばんは。

何とか書き終えたので投稿します。

言葉がうまく出てこなくぶったぎった様なところがあるかと思いますがご了承ください。

読みづらいかと思いますが、よろしくお願いいたします。


「';!@$%^&?.」


 腹の痛みを感じ津と今まで聞いたことのない言葉が耳に届いた。


 頭と腹に圧力を感じる。きっと、誰かが抑えつけているのだろう。いや、もしかしたら、足で踏まれているのかもしれない。だって、頭をつかまれている感じがしないのだから。

 右頬からはひんやりした感じがするので地面は舗装されている可能性があるが、腹に受けた衝撃と踏まれているだろう感覚のせいで、目の焦点が定まっていないので確認することはできなかった。


「!@#$#$%%^\/'\」


 2、3度目の同じ声色での問いかけが終わった後ようやく目のピントが定まり、可能な限り目を動かし情報を得ようとするが、アニメや海外のファンタジー映画に出てくるようなドレスを着た女性、女性といっても女の子という印象を受けないだけなのでもしかしたら歳は意外と近いのかもしれない、が視界に入った。


 女性はため息を漏らすと、近くにいたこれまた映画の中から飛び出てきたような肩掛けの灰色マントを身に着け腰に剣を備え、白を基調にし青い糸で袖口や襟、胸元に刺繍がしてある、きっと正装なのだろう、服を着た男性に声をかけ、二人で何語かわからないが話始めた。

 そして、女性は男性から離れると男性が、僕の上に視線を送った。


 頭と腹にかかっていた圧が消える。その代わり、右、左、それぞれの腕を別々に捕まえられ引きずるように立たされた。


 ネットのオカルト記事で捕獲された宇宙人の絵を見たことある。

 言葉が通じない異世界人。さながら僕は意図せず体現してしまった。

 自分自身の状況がおかしく吹き出しそうになるが、それをこらえてようやく動くようになった首を動かし視野を広げる。


 まず目に入ったのは先ほど声をかけたであろう女性。ついで、彼女のイケメンな幼馴染。あとは、目くばせした男性に、年配のどことなく女性に似た男性だった。


 年配の男性が目くばせした男性に声をかけ何か言った後、男性は剣を鞘ごと持ち僕に近づいた。そして、僕は、あこれダメなやつだ、と直感で感じるが両腕を固定されているので逃げることもできず成り行きに任せるように鞘の先端で男性に力強く突かれ痛みのあまり意識を手放した。

 意識を手放す直前に見た彼女のイケメンな幼馴染の顔は笑っているようだった。



「いっ、うっぁ」

 目を覚ますと同時に感じた痛みのせいでよくわからないうめき声を出し、僕はあおむけに転がり背中を反対にそらすように転がった。

「#”#$%&’&%」

「$#”%&’!###$」

「#”&’&%$」


「何言ってるかわかんねえよ。」

 遠ざかる足音を聞きながら言葉が自然と漏れた。声を出せる程度には回復したが経って動けるようになっていない。

 昔、跳び箱で着地を失敗し背中を打ったことがあるがその時は5分から10分程度で回復したような気がするが、それそりも痛みを感じている。

 これは10分以上かかるな。

 浅い呼吸を何度も繰り返しながらそんなことを考えていた。

 こんな扱いをするなら初めから呼ぶなよ、とか、なんで僕がなんの能力をもらっていないことを知っているのか、とか、クラスメイトか自称女神か、それとも別の何かかは知らない誰かが能力もらってないのを知っていてそいつがばらした、とかいろいろと考えることがあるはずななのに。

 元々一時的な転校でクラスの関係性なんてどうでもよいというのもあるのだが、僕は僕が思っている以上に今の状況をどうでもよいと感じているようだ。

 いや、そうではない。これから彼らを置き去りにし、僕一人だけ帰ろうとしているのだから、考えないようにしているのが正解だろう。もしくは、僕が何ももらえなかったことをばらしてこんなところに追いやった原因は彼らにあると思うことで自身の罪悪感を少しでも減らそうとしている。

 魔術師という種族は身内にやさしく他者に関心が薄く自己中心的な人が多い。例にもれず僕もその傾向がある。けれど、ここまで大規模な誘拐事件で罪悪感がわかないというほど腐ってはいない。だから、何でもいいから言い訳。特に僕を陥れようとするものが必要なんだ。

 

 この世界の人がどんな説明を彼らにしたのかわからないが、魔術を使え、魔法を知識として持つ僕は一人帰る手段があることを知っている。

 世界が一つではないことを知る僕らにとって世界を越えた時の保険。

 ただし、保険料が決まっていない上に何を保険料として取られるかわからないという欠陥保険といっても過言ではない、なんとも判断に困る。

 まあ、それでも、備えあればなんとやらの諺の通り保険料を予測して準備するのがほとんどだが。

 

 深呼吸を数回繰り返しようやく立ちあがりゆっくりと歩ける程度まで回復したころ、改めて自分がいる部屋を確認したが、牢屋としか言いようがない場所だった。


「自問自答しても所詮は自己満足か。僕が置き去りにするのは変わらないし、彼らが絶対に戻ってこれないというわけではいんだし。」

 

 最後に、はぁ~、と深く息を吐き、ベルトに付けている懐中時計を取り出した。そして、懐中時計の蓋を開け外枠から内側に渦を描く様にゆっくりと魔力を流していく。

 

 内側のすべてに魔力が行き渡り、手のひらサイズの懐中時計の10倍以上の大きさの魔法陣が展開した。


 自身の魔力のみで何の対価も必要としないで発動できる空間の跳躍。

 どこかわからないが、異世界の血が入っている僕が使える唯一の魔法。


「対価は死なない程度に血を渡せば何とかなるかな。もしダメだったらその時考えるか。」


 言い終わるのと同じか、それよりも少し前に魔法陣からあふれ出した光は牢屋の中全体を包み込んだ。

読んでくださりありがとうございます。


ちなみに、主人公が起きる前にあった出来事として、

異世界召喚後異世界の姫の説明→イケメンな幼馴染が主人公だけチートをもらってないことを暴露

→クラスの不良によりけられ強制的に主人公が起こされる。→チートなしを隠すため城の最下層にある牢に期限なしの幽閉

といった感じです。

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