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2話だそうです

2話です。ご無沙汰しております。

忙しくないのにグダグダして投稿が遅れました。

文章が先に挙げた1話と違うと思うところがあるかもしれませんが、生暖かい目で読んでいただければ幸いです。


「んっ」

 

 朝学校で下駄箱を開けるとそうあるのが当然のように下駄箱から大量の手紙と何やら黒い物体が落ちてきた。

 手紙は、勿論、ラブレターの類ではない。今の流行は不幸の手紙だろ、と言わんばかりの怪しげな手紙ばかりだ。

 仮に手紙の文字が丸く柔らかい感じがする文字であっても待っているのは、ガラが悪そうな連中ばかり。


 暇なら暇でいいことなのだが、他人に迷惑かけることは他所でやってもらいたい。


 まあ、対象が俺でなければ誰でもいいというのが本音なのだけれど、こういうことを言うと表面優等生がいちゃもんをつけに来るので言えない。


 そう、俺が絡まれるのはガラの悪くその辺でたむろしていそうなやからだけではなく、成績優秀者に名を連ねる優等生も含まれる。

 しかも、彼らの中には生徒会の役員や何かの委員長らしき人までらしい。

 その分、学校の先生が代わりに仕事をしているのだろう。

 現に転校して1か月後くらいからこの状況が続いているのに学校側が何か対策をとった気配はないのだから。

 進学校と聞いていたがこの学校は下の方から数えた方が早いのかもしれない。


 転校する学校間違えたかなと思いながら、運動部でもないのにドラム官型の肩掛け鞄から内履きを取り出した。


 ちなみに、黒い物体はいままで通りなら何かが腐った物だった。黒カビ? で全体が見えなくなる除隊まで放置したのをわざわざ学校に持ってきて下駄箱に入れる努力をほかに向けてほしいものだ。 


「今日も飽きずに。」


 自然とあきれたような声でつぶやくと僕は上着のポケットから携帯電話を取り出してカメラを起動した。


 カシャ、カシャ、と時代遅れの音がするたびに、なんの音、と周りから聞こえてくるが気にしない。


 そもそもスマフォが主流の世の中で古いタイプの携帯電話を知らない環境でそれを使っているのだから気にするだけ無駄。

 

 スマフォが欲しくないといえばうそになる。けれど、自宅に持ち運び用のタブレット型と合わせパソコンが僕専用で2台ある現状ではスマフォは家族内で余分な産物として認識されている。


 実際、電話とメール機能しか使わないので家族がいうこともわかる。仮にアプリを使ったとしても物珍しさから最初は使うがそれ以降は使わない気がするのでその認識で間違ってない。


 そんなわけで今日も何かの時に役立つかもしれない証拠となる写真をデータとして残しておく。


 一通り写真を撮り終わるとメールで自宅に写真を送信。


 ゴミの山はその場に放置。学校いる先生が片づけるので問題ない。

 

 以前、片づけた時は山にならない程度のゴミが落ち、ばからしく思っていこう片づけるのをやめた。その時、学校側から苦情がなぜか僕に来たが、自費でいいから監視カメラ設置を提案したら進んで学校側で片づけを申し出てくれた。その代わり僕は大っぴらにこのことを公表できなくなった。僕がしなくても周りで見ている人から伝って話は外に漏れるような気がするのだがそのことはいいのだろう。まあ、僕が心配することではないが。

 


 さて、いまさらながらこうなった状況を説明しておこう。事の始まりは僕が転校してきた初日、今から3か月ほど前までさかのぼる。

 3か月も経てばテレビドラマが一つ完結する期間でもあるが、ドラマになるような物語ではない。


 元々、僕は月光陰学園という幼稚園から大学まで問題がなければいける受験いらずの素晴らしい制度がある学校に通っていた。

 ただ、この学校誰でもはいれるわけではない。受験しなければ入れないのだからそうなのだが。

 この学校、魔術を教える普通の学校にない科目がある。それが、原因で入試の成績が良くても魔術の素養がなければ入ることができない。

 普通とはかけ離れた内容を教わる普通ではない学校。そこに僕はいた。ついでに言うと、異世界からまよいこんだ人の血が混じっている僕はこの学校で多少のわがままを押し通せるほど校内身分は高い。

 けれど、僕を含め3人。2足歩行形自動人形の開発サークル活動中に何がどう反応したのかわからないが動力が暴走して部屋一つ吹き飛んだ。

 元々、2足歩行形なにそれ?そんなことしてないで自身の特性伸ばせ、とそれぞれの家が難色を示していたことがあり、家と学校の話し合いのもと1年間限定で学校を追い出され、出戻ったときは元の学年より1学年下。つまり、留年している状態から再開するのがペナルティとなった。そんなわけで転校した。

 

 いま思えば、学校が変わっても1年後には元に戻るのだから適当でいいか、という対応がまずかった。


 転校初日、社交辞令と言わんばかりの挨拶を前後両隣の人にした。

 その中の一人に絵にかいたような色白なかわいいと思える女の子がいた。

 聞くところによるとその子は、病名不明の病気で学校よりも病院に通うことが多いという子だった。どこかの漫画のヒロインと見間違えるようにイケメンな幼馴染までいる。

 だからといって。へえ、そうなんだ、しか感想が出ない。大変なんだね、とか、変われればいいのに、とか、大丈夫、と言ったところで実際に同じ苦労を体験したことがない以上、所詮は、上辺だけの言葉としか思えない。聞いた相手は同情しているかも疑わしく感じるかもしれない。それに本当に変わったとしても困る。それなら、深入りするような行動はひかえるべきだろう。

 けれど、それが彼女にとってとても新鮮に見えたのだろう。僕は彼女になつかれた。そして、それが周りから見てとてつもなく面白くないことであったようだ。

 そこからは絵にかいたようないじめと大差ない嫌がらせが、彼女が休みの日に限り始まる。


彼女に負担がかからないようにする配慮は持ち合わせているようだっだ。


他にわかった? ことは、彼女の病名不明の病気だが、僕には病気ではなく魔力が安定しない時の波のようなものと同じような気がする。実際、専用な道具を使って調べたわけではないので憶測の域を出ないが。


ということで対してドラマになるようなことはない。学校ある嫌がらせがドラマになりそうだが、証拠となる写真は撮っても今のところ使う気はないし、勇んで嫌がらせをしている連中と対峙するという面倒なこともしない。

 ほかに魔法・魔術の要素が物語になりそうなきもするが、ただ生まれてからいままで当然のようにあるそれを物語の要素に思えない。これがほかの世界とこの世界の二つの世界を知る人なら違うのかもしれないが、あいにく僕はこの世界しか知らない。


 世界は一つのようで一つではない。


 世界は存在を認識できないだけで隣り合う世界もあるし、時間軸? や選択の違う? 同じ世界がいくつもある。この世界にまよいこんだ、俗にいう異世界人と呼ばれる人もいるし、隣り合う世界から来た同一人もいる。 

 異世界人には世界の説明をした後、残るかどうか決めてもらうが、元の世界に帰るのはかなり少ないらしい。

 同一人は、会ったらいる世界の人物に迷い込んできた人物が吸収されるらしい。吸収というより統合という方が正しいと何かの本で読んだ気がするが、出会ったことがない僕としてはいまのところ違いが辞書的な意味合いの違いしか分からない。

 この吸収、世界がシステムとして定めたものの一つ、もしくは世界を管理している管理者や世間一般に神と呼ばれている存在が、世界を運営するために規則として作ったものと聞いたことがある。

 そして、消えた人はよっぽどのことがない限りほかの人の記憶にそれまでの存在が残らない。仮に残ったとしてもほかの人が知らない中で一人だけ知っているのだから、幽霊でも見たと周りから思われることもあるらしい。

 ドッペルゲンガーを見た瞬間、見た人は死ぬと聞いた覚えがあるが、これがもとになってそういう話になったのかもしれない。


 そんなことを考えながら教室のドアを開けて、僕と彼女だけがいない教室に足を踏み入れると教室内が目の開けられないほどの光に包まれた。

読んでくださりありがとうございます。

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