スキルの使い方 わかった気がする
なんか書けるぞ!
最初だけ、わかってるそんなこと
いけるとこまで3日くらいで投稿。
毎日じゃないのは、すぐに終わるのが見えてるから。
今回はゆっくりと書いてくつもりです。
スキルを説明すると、鍵を渡された。
メイドのハスミンがそこに書かれた数字(と思われるもの)を見て歩き出したのでそれに着いていく。
ハスミンが止まったのは鍵に書かれたものと同じものが扉に刻まれた所だった。
「鍵をお預かりしてもよろしいですか?」
振り向いてそう聞いてくる。
しかし、鍵は自分で管理したい。
数回外国に行く機会があったので、習慣でそうしているのだ。
「えっと、自分で管理するのは駄目かな?」
同年代っぽいので、なるべく普通に話しかけた。
わかりました、といった彼女は下がってくれた。
物分りがいいし、こちらを立ててくれるのは非常にうれしくも感じるのだが、それ以上に違和感が大きい。
「普通にしゃべるのは……、無理かな?」
「そうせよと言うので、あれば」
「それじゃ、お願いします」
「ふふ、おかしな人ですね。スミタニ様は」
やっと、笑顔になりそう言ってくれた。
さっきの能面よりこちらのほうがやはり話やすい。
「えっと、様も出来れば……」
「それは、難しいですね。これが妥協点かと」
「お願いできないかな?」
本当に、マジで話しづらいのだ。
俺はイケメンリア充君(名前を覚えてない)のようにはできない。
普通に話す分には問題ないが、やはり初対面だと緊張するし、同じ年頃からヘンに敬われるのも、むず痒くなる。
「うっ、……その顔は反則です」
「え、どんな顔?」
「も、もう、そこは聞いてないフリをしてくれるのが紳士ですよ、シヅル」
「ご、ごめん。改めて、これからよろしくハスミン」
食事時まで少々時間が空くので、部屋でハスミンが入れた紅茶を飲みながら、ゆっくりとしていると、扉をノックする音がした。
「はーい」
椅子は広いし、紅茶は美味しい。ハスミンとの会話も楽しく、満喫していた。
返事も、緩くなってしまったのはその所為だし、仕方ないと言える。
「あ、私が行きますね」
ハスミンは、俺の立ち上がりかけた身体を、肩を軽く押すことで止め、走ることなく急いで扉に向かった。
扉を開く音がして―
「ひ、姫様!?」
ハスミンの声に、すぐさま扉へと顔を向ける。
そこには、召喚された時に会った王女様がいた。
「少し、お時間いただけますか?」
はかなく、笑う彼女の笑みを見て、緊張で首を立てに振る事しか出来ず、それで了承の意を伝えた。
王女は、俺に目礼しその場に立ったまま、動かない?
俺が怪訝に思っていると、そのまま話始めた。
「ええと、先ほどのスキルの話なのですが」
「あ、ちょ、その前に座りません?」
「よろしいのですか?」
「ええ、よろしいです。ついでに、ここにあった物ですがお菓子もどうぞ。それと、ハスミンの紅茶も美味しいですよ」
「ふふ、ありがとうございます。もう、仲がよろしいのですね」
「え、あ、まあ、そうですね?」
そんなこんな、慌てているうちにハスミンが紅茶を入れてくれた。
ついでに俺のお代わりもだ。
「あ、ハスミンありがとう」
「はい」
それだけ言って、彼女は下がっていった。
先ほどまでとの違いに、内心首をかしげ、思い当たった。
ああ、王女様がいるからか。
「それで、先ほどのスキルのお話なのですが」
「ああ、どうぞ」
「現在、戦闘向きでないスキルの持ち主が勇者様方71人中8人。その中でも使い道がないと判断されたのが2人です」
詩鶴は気づいてしまった。
あ、俺のことですね。
もう一人いるみたいだけど、ご愁傷様です。
「でも、絶対使い道があると思うんです!」
「は?いや、自分で見ても、使い道が良くわからんものなんですけど?」
「あきらめては駄目です!先にもう一人の方にもお伺いして申しましたが、スキルはその人のステータスです。お二人ともユニークという、他に持つものがいないスキルなのです。だから、そう悲観しないでください。きっと見つかりますから」
目が、凄い訴えかけてくる。
うん、どこか気が晴れて、救われた気がする。
自分でも、もう武術ごり押しでいいかなぁ、異世界特典が無かったと考えればいいよね。
とか考えてたので、この世界の人に言われて出来るような気がしてきた。
「ありがとうございます。そうですね、王女様の言うとおり少し頑張ろうと思います。使い方わかってませんけど」
少し、おどけながらそう言うと、王女が頬を膨らませていた。
「王女様なんて、他人行儀な呼び方嫌です」
「いや、嫌ですって言われても……、アイリス様?」
「アイリスでいいですよ」
「……あー、もうわかりました。アイリス、ありがとう」
「あ、は、ひぁい!そ、それでは失礼します!」
そう言うと、すぐに出て行ってしまった。
あ、あれ……。もしかして、怒った?
やばくね?王女だよ、この国の上にいる人だよ。
おつった?あ、もう異世界ライフ終了ですか?
短かったです。おつかれさまでーす。
「ふふ、シヅルも罪作りね」
罪作り……、そうですよね。
もう重罪ですよねぇ。
死刑ですよねぇ。
もちろん、その後の晩餐では何もなく、その後も起きるはずも無かった。
しかし、詩鶴は悶々と一週間を過ごした。
この一週間、悶々としながら午前中を座学、午後を訓練といった日常を続けていた。
そこでわかったことは、スキルのレベルが上がらない。
まあ異世界特典の方が、未だに使い道がわかんなくて、レベルが上げれない。
伸びるのは、武器スキルと呼ばれる、武器を持ったときにそれを扱うのに必要なスキル、(たとえば剣術などのスキル)と、最近始めた魔法だけだ。
増えたのは、CPなる意味不明なもの。
現在58CPある。
久しぶりにステータスを見るとあらびっくり、他の人には無い数値が!?となった。
3日後、ステータスを凝視しながら過ごし、CPの増え方がわかった。
訓練などの修練、こちらはその質と量で増え方はばらつきがあった。
お手伝いなどの奉仕行為、これは多分だが相手の満足度とその達成の困難さで増えていると思われる。
そして、肝心の異世界特典の『Change』、全く変動なし。Level 1(1/100)のままだ。
このレベルの右側にあるカッコ内の数字は、どうやら熟練度らしい。
これが、最大値……つまり右のほうにある数値に達するとレベルアップするみたいだ。
その日の夜、ステータスを弄りながら考える。
確認の意味もこめて再度スキルの詳細を見る。
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level 1 : 取引所
取引所を使える
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取引所って何?
どこにあるの?脳内?異世界?心の中?
マジで見つからないよ。
取引所、取引所と考えていると段々と眠くなり、遂に意識が途切れた。
気づくと、あたり一面真っ白な世界にいた。
あ、もしかしてと思いながらもあたりを見回す。
何も無い。どうしたものかと思っていると。
ステータスのように、ウィンドウが現れた。
そこにはこう書かれていた。
『取引所』
「やっと、見つけた。苦節約十日、やっとのことです!!」
適当に実況するほど気持ちが高ぶっていた。
これで、レベルが上がらない、「安定さん」や「無価値ジョージ」やらのあだ名を卒業できるぜ!
などと、今適当に自分で決めたあだ名を卒業する。
ウィンドウの「Enter」を押すと、あたり一面に広がらず簡素な画面になった。
ふむ、売りは「存在するモノを限りなくあなたに」らしい。
画面では、種類ごとに分けられ、さらに検索機能つきである。
「女性の下着っと」
分類の衣服に入り、その中にある下着、そして女性を選ぶと名前がずらりと並ぶ。
適当に一つ名前をクリック、ウィンドウの上にさらにウィンドウが現れ、そこにはえっちぃ女性下着が映っていた。
「って、何やってんだ俺」
右上にあるバツ印を押し画像のウィンドウを消し、戻るボタンを2回押しトップ画面に戻った。
次に、能力に入り、スキルを選択。
スキルがずらりと並ぶ。
まあ、やはりどれもレベルは1だった。
そして、高い。
「と、とてもリッチです」
現在保有CPは94。
スキルは流し見たところ、5桁が普通。
たまに3桁を見つけると、名前が「虫魔法」。
これは、虫を操るとか言う……と、詳細を見ると。
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level 1 : ミミズ
ミミズになれる。
土を元気に!
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と書かれていた。
……いらなくね?ミミズ食われるじゃん。
嫌だよ、鳥とかにつつかれるのも、土の中に住む生物に食べられるのも。
他にもあった。
「クリーン」というスキルだ。
名前の通り、綺麗にする。それも綺麗さっぱりと言った感じだ。
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level 1 : ライフクリーン
脳内のお掃除!
今まで溜めたものを
一気にクリーン!!
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普通に記憶消去だよ!?
レベル上げが大変だね!
などと、遊んだ後無難に久しぶりに食べたいチーズバーガーにした。
なんとCP3!?
まあ、食料品が安いと言うことがわかった。
そろそろ出たいと思うと、ベッドに寝てる状態で目が覚めた。
時間は早朝、このことからあの中でも時間が経過することがわかった。
そして、手にはあのチーズバーガーが。
とても美味しかったです。