始まりと・・・
プロローグ
「クックック。」
昼下がりの公園にて高らかな悪魔の様な笑い声がこだまする。
「さぁ、パラレルの私よ・・・我がノイズを聞き取れ!」
その声に反応するように、彼女の周りで遊んでいた子供たちは逃げるように帰っていく。
「ふっ、ワールドに洗脳されし幼き者共は帰還したか・・・。」
そろそろお気づきであろう、そう彼女は高校生にして〝中二病〟をこじらせたのだ!
「あヂィィィ。」
くそう、今日は、やけに暑かったな。
「我がレフトアイに秘められし、陽炎鬼眼よ!ゲート発動ビジョンザワールド!」
「うわぁ・・・。」
学校帰りに見たくないもの見てしまった・・・。
やっぱりいるよなぁ、中二病。
大抵の人が一度は通るであろう中二病、たった今公園前に通りかかった青年も例外ではない。
「あの中二病の着ている制服って・・・うちの高校じゃないか。」
高校生活3か月半。こんな奴がうちの高校にいたなんてな。
「にしてもあの中二病、何やってんだ?」
今青年の目に映る光景は、モデルガン片手に叫びながら暴れている中二病だ。
「うおおおおお!どりゃぁぁぁぁぁぁ!」
あれって、妄想バトル?絶対そうとしか考えられない。
痛いなぁ、見ているだけで痛すぎる・・・俺も中学の時はあんなんだったのか。
「何やつ!」
「えっ。」
やばい見ていたのがバレた。
「貴様、我が見えているのか?」
「・・・は?」
何を言われると思えば、流石現役中二病様、発言もぶっ飛んでいらっしゃる。
「貴様、我が問いに答えよ。我が見るのか?」
これは、答えないとめんどくさい、答えても答えなくても、めんどくさい・・・最悪。
「えーと、はい・・・見えてます。」
見たくなかったけど。
「貴様とは覇動が合うと思う。」
あーはいはいそうですか。これ以上状況が悪化する前に帰ろう。
「貴様、名を名乗れ。」
「・・・ハァー、遠藤 蓮。」
「我は陽炎鬼眼の使い手にして平行線を覗く者!メア!この平行線での名は、神崎 優華。」
よしこのタイミング。
「そうか、それではこれにて失礼させていただきます。」
むう、どうしてこうなった。
なんという偶然だろう、帰りの電車も降りる駅までも同じなんて・・・厄日だ。
「おい、お前家何処だよ送って行ってやるからよ。」
「クックック、それには、及ばない。」
こいつめんどくせぇ!
「そうか、なら仕方ない。もう夜遅いが・・・。」
「一緒に帰ろう!!」
くっ、マジでめんどくせぇ!
「まぁいいや、それで家はどのあたりだ。」
「我について来れば良かろう。」
なんかもうしんどいです。とまぁそんなこんなで付いていくことに。
「おい、これは、どういう冗談だ。」
「我は冗談など言わぬぞ。」
「いや、ふざけるな。なんでお前の家が隣なんだよ!」
ふざけた話である。なんなんだこの絵に描いたような展開は。
さぁ、こういう時はお約束の決まり文句を叫んでやろうじゃないか。
「俺の日常帰ってこいやあああ!」
プロローグ 完
物語を作るのが好きで、書いたものをほかの誰かに読んでほしいと思って今回このような小説を投稿させていただきました。ド素人なんで色々ミス等があると思いますが指摘しいてくれたら幸いです。
とりあえず今作品は練習として投稿していくつもりです。ド素人が素人になれたら異世界もの等を投稿したいですね。