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リトルアドベンチャー  作者: コーヒーブレイク
9/12

ドワーフ

 「女の子に変装する必要なんてどこにあるの?僕はサムを助けるためメルダ屋敷に行くつもりだから、この領土から出ることはないだろう。なら、ずっとそれまで変装してないといけないことになる。服装を変えるだけでいいんじゃない?女にならなくても、服の色を変えるだけでもいいと思うけど」


 アルアは女の子のふりなんてしたいとは思わなかった。


 「大人の男と男の子の旅人なんてたくさんいる。用心することは大切なのはわかるけど、親子のふりをする方がうまくいきそうじゃない?」


 二人はビステルの森の奥へと進んで行った。


 「アルアがそう思うなら、それでいこう。親子か、いい考えだ」


 森の奥の少し開けた場所に足を踏み入れると、ドワーフが出てきた。水色の服を着た鎌ドワーフ、緑色の服は短剣ドワーフ、桃色は魔ドワーフ、黄色は鞭ドワーフだ。ナタクは4人のドワーフに話しかけた。


 「この子の服が欲しいんだが、もらえるかな。色は緑にして欲しいんだが、お願いしてもいいかな」


 するとドワーフたちは、集まって話し合いを始めた。


 「ドワーフに頼めば、欲しいものをもらえるの?知らなかった」


 アルアはナタクの顔を見た。ナタクは得意気に頷いた。


 「いいわよ、条件は私たちを一撃にすること。できたら宝箱の中に緑の服が入っているわ」


 鞭ドワーフの言葉が終わると戦いが始まった。


 「私に、いやお父さんに任せなさい」


 ナタクはドワーフたちの動きをじっと見た。4人はじっとしていない。そこらを動き回り鎌、短剣、鞭と魔の杖からのプチファイアーで攻撃してきた。ぐるぐる同じところを回りながら走る者、前と後ろに動き続ける者、飛び上がってばかりいる者、蛇のようにくねくね動いている者。ナタクはドワーフたちの左側に身を動かした。ナタクが槍を右脇にかまえた。腰を少し落とし、ドワーフたちに狙いを定めた。


 「今だ、貫通突き!」


 ナタクは4人のドワーフが一列になる瞬間を待っていたのだ。ドワーフたちは消えた。

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