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リトルアドベンチャー  作者: コーヒーブレイク
3/12

焼かれた町

 アルアが見た町の中は悲惨なもので、夢であって欲しいと思った。どの家にも広場にも倒れた人ばかりで、誰一人いなかった。。アルアは自分の家で横たわる母さんを見て、その場に座り込んだ。


 (誰もいないのか)


 それから、サムの家に走った。家に入り、サムを探したがいなかった。サムの母さんが台所で倒れていたが、他には誰の姿もない。サムが行きそうな場所を探したが見つからなかった。殺されていれば、死体があるはずだが、それさえなかった。町中を探していると、北に続く道がホコリまみれになっていた。道端の草がホコリだらけなのだ。


 (馬がたくさん通ったに違いない。アベニューの町で何かわかるかもしれない)


 アルアは家に戻り、弓と短剣、いくらかのお金を持って北に向かった。町から続く道を避け、森づたいを進むことにした。


 (サムは生きている、きっとそうだ。信じよう)


 木々の間から、アベニューに続く道が見え、十数頭の馬がモスルーシの方に走り抜けて行った。馬に乗っているのは兵隊のようだ。


 (助けに来たのか。遅いぞ)


 アルアは町の方を見つめた。馬が町に着いてから間もなく煙が立ち始め、大きな炎が姿を現した。


 (焼き払うのか。助けに来たんじゃなくて、消し去るためなのか。ということは、あいつらがみんなを殺したに違いない。なぜだ)


 アルアは自分が町から出ずにぐずぐずしていたら、殺されていただろうと感じた。


 (アベニューの町に着いたら、知り合いなんていないから、コロナから来たと言おう)


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