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リトルアドベンチャー  作者: コーヒーブレイク
11/12

池のほとり  アルアを取り引きする? りくやの策略とは?

 アルアはコロポルの洞窟の前で聞いたマッスルという名前、それが仮面をつけていると話していたりくやの言葉を思い出した。


 (この人たちはマッスル・キングの仲間なんだろうか)


 男たちは何も喋らず、アルアを連れて歩いた。


 (もしかしたら、この中にマッスルがいるのかもしれない。だったら、聞いてやる。なぜ町の人たちを殺したのか。なぜ全員殺さなければならないのか。たまたま生き残った僕を殺す必要なんてあるのか。絶対に聞いてやるんだ。でないと腹がたつ)


 男たちはビステルの森の手前を北に進み始めた。背丈ほどの草の生えた小道を歩き、池のほとりに出ると、それまで黙っていた男が「ついたぞ」としゃべった。そこにはりくやが待っていた。


 (りくやの仲間だったのか)


 アルアはりくやが自分を殺すために、戻って来たのだと察した。


 「あれから、急いで仲間を集めた。せっかくのチャンスを逃がしてしまうわけにはいかない」

 「僕を殺すことがチャンスなのか」


 りくやはにんまりと笑っている。アルアは怒りを感じ、りくやを睨んだ。


 「誰が簡単に殺したりなんかするものか。マッスルがお前を見たらどんな顔をするかみたいな。その前で息の根を止めてやる。マッスルが取り引きに応じればな」

 「取り引きって何だ?」

 「お前の知ることではない」


 アルアはロープで縛られ、池のそばの大きな木の枝に吊るされた。手は後ろにされたままだ。


 (取り引きって何だろう?マッスルが取り引きに応じなければどうなるんだ)


 男たちは木の根元に座り、アルアを見張った。


 「油断するな、ナタクってやつは手強そうだ。追いかけてくるだろう。こいつとどういう関係かは知らんが、助けに来るに違いない。しっかり見張ってろ。俺は、シトラスが返事を持ってかえるはずだから、聞いてくる」


 りくやがアルアの視界から消えた。

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