第三章 人物及び周辺諸国の紹介
第三章の終わりに移動しました 17/01/19
魔王トパーズホーン 本名 エリザベス 232歳
トパーズホーンを受け継いだ魔王。
先代魔王が封印処置をする前に事故死したために転生したトパーズホーンを受け継いだ。
生れ付き魔王の欠片を持つ者は少なくそういう者は適性が高い。
本人が残念な性格をしているので実力を侮られがちだが、実は歴代有数の実力者。
政治は基本部下に任せて責任だけ取る優秀な王。
無類の女好きで身分に関係なく手を出すのでトラブルが頻繁におこる。
ちなみに女性である。
現ジルコニア王国にあったトパーズホーンを北の僻地に移した原因も女がらみだったとか。
女好きでなければ本当に立派な王になっただろう。
親しい物にはエリーと呼ばれている。
第三章は初登場の人間が魔王以外いないのでここで国や地名の紹介。
パルムの村
異世界人が初めて訪れる村。
遺跡と魔王ルビーアイの城が近くにある為、村と言っても規模が大きい。
主要産業は農業と冒険者相手の商売。
タイタニウム公爵領の南の端にある。
南の森を抜けると海に出るがそちらは海竜の巣窟になっているので開発が進んでいない。
遺跡
350年以上前に建てられた原子力発電所跡地。
その原子力発電所がメルトダウンを起こし閉鎖されていた。
そして、300年程前にある科学者が除染とエネルギー問題を解決するために反物質を利用した発電所の建設を計画する。
だが、重力下での対消滅の制御は難しく暴走。
一瞬で当時あった国は消滅した。
だが、それだけではことはすまなかった。
暴走は収まらず、すべてを飲み込んで世界を消し去るところだった。
そこに魔王ルビーアイや当時の勇者達、竜王、神、精霊などが集結しその暴走を何とか食い止めた。
その後、何もなくなって更地になった場所はタイタニウム公爵領に併合された。
ただ、暴走の影響で次元に歪が生まれたままになっており、時折、別の世界から人や物がやってくることになる。
貴也もその一人と言う訳だ。
タイタニウム公爵領。
ディアマンテ王国の西側を占める公爵領。
遺跡の暴走の為に消えた国を丸々併合したので面積だけは広く、ディアマンテ王国の5分の一を占める。
初代公爵の趣味で中世ヨーロッパ風の建築物が採用されており、景観を守る条例がしっかりしている。
農業が盛んで自然栽培も工場栽培も両方とも世界で最大規模を誇る。
領内に魔王ルビーアイの領域を囲い込む形になっているが関係は良好に保っている。
小国以上の財力を持つ大貴族領
ディアマンテ王国
超魔王が滅ぼしたアイオライト王国などの国を超魔王を討伐した英雄王がまとめて建国した国。
建国500年で現在はこの世界で二番目に大きな国まで成長している。
異世界からの恩恵もあり技術力も高く工業も盛んで経済的にも豊かである。
初代王様は超魔王を討伐した勇者で代々魔王の欠片ダイアモンドハートを受け継いでいる。
ただし、ダイアモンドハートは常人には使えないので封印された宝珠の状態で宝物庫に保管されている。
サフィーネ帝国
ディアマンテ王国の反対側、大陸の東側に君臨する大国。
世界最古で最大の国土、力を持つ国。創立1255年。
広大で肥沃な領土を持つ農業大国。食料自給率は100%。
一部特殊な農作物以外はすべて自国で生産している。
この世界の主要穀物の40%はこの国で生産される。農産物の輸出量世界一。
周辺諸国は大なり小なりサフィール帝国の食料に依存しているところがあるので頭が上がらない。
ただ一点の問題点は海に面していないため塩の生産を岩塩と工業精製品に依存している。
また、移動手段が自動車がメインでサブが飛行機となるため交易にやや難がある。
長距離移送に船が使えない点はやはりネック。
軍事力、文化面でも秀でているが歴代皇帝に領土的野心を持つ者が少なく侵略戦争をした経験がない稀な国である。
皇帝の権力は強大だが、政治は議会に任せあまり口を出さない。
貴族が存在し各領地を任されているが、圧政をすればすぐに皇帝が弾劾する。
民には優しい皇帝だが貴族には厳しい。
軍事力は皇帝の元に集約されており貴族が結束して反乱を起こしてもそれが達成されることはないだろう。
聖教国 アクアマリン
聖教会の総本山
サフィーネ帝国内の首都バートラン内にある特別な国。
広さはバートランの10分の1ほど、日本で言うと東京二十三区程度。
そこには大聖堂があり正教会のトップ、教皇が管理している。
聖教会はこの世界の人間の7割が信仰している。
その為、教皇の発言は国王の発言より重く取られることもある。
だから、基本教皇は政治に関して口にしない。
ただ、世界の危機には口を開く。
教皇が聖戦を宣告すると信者の半数は義勇兵として参加すると言われている。
それとは別に正教会は神官騎士団を編成して固有兵力を保持している。
これは主に治安の安定に使われ魔物の襲撃に対する軍という建前の元、各国に派遣される。
国はこの軍を拒むことが出来るが基本善意の派遣なのと聖教会の権威の前では断りずらい。
魔国トパーズホーン
魔王の名前と同じ名前の国
人類最北端の国ジルコニア王国とサラボネ山脈を隔てて隣接する。
過酷な環境であるため人族では生活できない。
魔族と魔物が跋扈する一年中雪と氷に包まれた冬の国。
人が入らないため森は豊かで野生動物の宝庫
魔族は食事と防衛以外に他の生物を襲わない。
特殊な野菜、穀物を育てて魔族は生活している。
魔族は高い魔力適正を備えているだけで基本人族と変わらない。
ただし、魔族がすべて高位の魔法使いであり魔力強化が出来る戦士であるため個人の戦闘力はかなり高い。
村人レベルがcランク冒険者相当。
ただし、魔族は数が少ないために戦争をしても勝つのは困難
基本的に温和で学者肌の人間が多く。知的好奇心に溢れている。
国外に冒険者として出ていくものも多数いるが場所によっては魔族に偏見を持っている人も多いため
すぐに帰ってくることが多い。
ジルコニア王国
ディアマンテ王国の北にある隣国。人類最北端の国。
北に急峻なサラボネ山脈がありその向こうにトパーズホーンがある。
ディアマンテ王国との関係は普通、悪くもなく良くもない。
200年前には戦争したこともあるが現在は和平条約を結んでいる。
北の魔王の侵攻を恐れてと言う建前で軍備を増強中。
冒険者大歓迎の国。
鉱物資源が豊富で農業は小麦、ジャガイモが中心。気候はかなり寒く酪農が盛ん。
北の魔王の国との国境となるサラボネ山脈は凶悪なモンスターが跋扈している。
しかし、縄張り意識の強いものが多く。自分の縄張りから出てこないので凶悪な魔物が襲ってくるのは稀である。
ブルードラゴンもこの山脈の主の一人だったが、勇者、優紀に討たれた。
ガーネット共和国
ジルコニアの東にある国。
小国ながらここにはドワーフの集落があるので工芸品や武具などで有名な国。
この世界には珍しく議会制民主主義の国。
直接選挙で大統領を決めている。
アウイン共和国
ジルコニアの東、ガーネット共和国の北にある小国。
共和国を名乗っているが一部特権階級の者から選挙で選ばれた元老院が支配する国。
特に目立った産業もなく貧しい。
寒いので農作物もあまり育たなく魔物素材の輸出がメイン。
閑話や時代背景について何か知りたいことがありましたらリクエストしてください。
書けるかわかりませんが章の終わりに本題とは関係ない話をしたいと思います。