第四話 異世界の農民が凄すぎて無双できない
「おまん。さっきからなに言ってんだ?」
「ふえ?」
突然、後ろから話しかけられてびっくりした貴也は間抜けな声を上げていた。
「おうおう。異世界から転移してきたばかりのところをモンスターに襲われて、頭がおかしくなっただな。ほんに気の毒に」
何か知った風に頷きながら貴也の肩を優しく叩く。
これが初めて貴也が見る異世界人だった。
「大変だっただな。ついてこう。村まで案内してやる。もう心配はいらんべ。オラに任せるだ」
胸をドンと叩いて宣言する。おじさん。
頼もしいその言葉のわりにおじさんの持っているのは鍬だ。
腰に巻いている帯に鎌も装備されている。
うん、麦わら帽子の似合う『THE農民』である。
「いやいや、おじさん。農家の人でしょ。モンスターとかに襲われたらどうするの? こういう時は勇者とまでは言わないけど冒険者とか現れないと」
「あはははははは。心配いらないっぺよ。この辺は強いモンスターは滅多に出ないだ。それにさっきの見ただろ。オラはこう見えて魔法も得意なんだべ」
「えっ、さっきのって俺の魔法じゃ」
「ああ、そうか。おまん、自分が魔法を放ってやっつけたって思ってただか。ごめん、ごめん。あの爆発はオラの魔法だ」
ギリギリまで追い込まれて貴也の中の何かが覚醒したかと思っていたが、なんてことはない。この小汚い農民の魔法だったのだ。
ガクリと跪き、項垂れる。
「なんか、失礼なこと言われたような気がするだが、まあええ。あんま落ち込むな」
どうやら、この人、すごくいい人そうだ。それにしても
「なんか訛りが凄いですね。いろんなところの言葉が混じっている。あれ? っていうか何でおじさんは日本語しゃべっているの?」
「おお、おまん。日本人か? 一年ぶりくらいだなあ。それとオラがしゃべってるのは日本語じゃないっぺ。この世界の言葉だ。異世界人は不思議なことにオラ達が喋る言葉を自分の国の言葉に翻訳してるみたいなんだっぺ。だから、たまにオラたちの言葉が変に翻訳されてしまうことがあるらしいずら」
さすが、不思議世界。
でも、このおじさん、どんどん言葉が変になっていくのはなぜ?
「おお、そいじゃった。自己紹介がまだだったっぺね。オラはカイン。呼び捨てでいいだよ」
「ええ、年上の方を呼び捨てにはできませんよ。俺の名前は相場貴也。三十歳です」
「なんだ。同い年じゃねえかぁ」
「え?」
「え?」
呆然とする貴也を見て、カインはガックリと跪く。orz
ここまで見事なガックリポーズは絵文字でしか見たことがない。
項垂れるカインを見て、なんか悪いことをしたなあと思って、声をかけようとカインの肩に優しく手を置く。
そして、微笑みかけながら
「すいません。なんも言えねえ」
「ひどいだ!」
とうとう泣き出してしまった。
どうやら、カインは昔から老け顔でからかわれていたらしい。
もうそれは聞くも笑い、語るも笑いの、ただの笑い話だ。
うん。人の不幸は蜜の味。
本人が悲壮な顔で話すので余計に笑えてくる。
聞いていると周りの人間も別にいじめているわけでなく、お笑い的にいじっているだけのようだ。
愛されているぞ、カイン!
まあ、本人の気持ちもわからないわけではないがな。
「まあ、気にするな。お前の顔は老け顔というより……そうだ! 味のある顔ってことでどうだ!」
「どうだ! じゃないだよ。全然、フォローになってないべ。――でも、ここまで笑われると逆にすっきりするのが不思議だなあ」
「あははははは。カインはドMだなぁ」
「何でそうなるだ!」
本当にいじりがいのある奴だ。
貴也はこの凄い逸材をどう売り出すか真剣に考えだした。
が、『くううううう』とお腹が可愛らしい音を鳴らしたので貴也は満面の笑みを浮かべる。
「というわけで村に帰ろうか?」
「んだな。でも、なんか急に疲れただ」
肩を落とすカインの肩を叩いて励ますと貴也は歩き出した。
「ところで貴也。その頭に乗ってるスライムはなんだっぺ?」
「?」
貴也は首を傾げて頭に手を持っていくと、カプリ。
なんか懐かしい感触。
貴也は思いっきり地面に向かって手を振り落とす。
すると、スライムがベチャリと潰れていた。
「おお、お前はあの時のスライムじゃないか。一人だけ先に逃げやがって」
貴也は足元で潰れているスライムを容赦なく足の裏でグリグリする。
しばらくすると復活したのか、厚みが戻ってきたスライムが足の裏から脱出。
ふくらはぎあたりに噛みついた。
「たっ、貴也。だっ大丈夫だか?」
モンスターに齧られているのに平然としている貴也にカインはドン引きである。
「ああ、心配いらねえよ。こいつはこの世界で最初に戦ったモンスターだ。そして、昨日の強敵は今日の友だな」
ニカっと歯を輝かせる貴也に合わして、スライムも「その通りだぜ」とでもいうように笑う。
ついていけないのはカインだけだった。
カインは早くも貴也の言うことに付き合っていたらきりがないことを悟った。
うん、気にしたらダメだと頷き、無理やり納得している。
「そういえば、村までどれくらいなんだ」
「ああ、ここから十分くらいかな。あっ、ちょっと待つだ。ゴブリンをちゃんと始末しておかねえと」
そう言ってカインはゴブリンの焼死体に近づくと、ブツブツと何かを唱えて掌大の炎を生み出した。
そして、それをゴブリンに。
「うおおお、すげえ!」
ゴブリンに当たった瞬間、火の玉は3m程の火柱へと変わった。
渦巻きながら天に昇る火柱はそこにいたゴブリンを燃やし尽くす。
あとには骨のかけらや灰すら残っていない。
「死体を残しとくと獣やモンスターが集まってきたり、下手すると疫病が流行ったりすっから余裕のあん時は死体を始末しないといけんのよ」
なるほどと納得する貴也。
カインは焦げた地面を足で軽く掘り返しながら、何も残っていないことを確認すると、「しまっただ」と何かを思い出したかのように頭を掻きだした。
「どうしたんだ?」
バツの悪そうな顔をしたカインは
「いやぁ、モンスターは身体の決まった部分を切って冒険者ギルドに持ってくとお金になるだ。オラは焼いた後にいつも思い出すんだ」
「あははははは。それは残念だったな。でも、カインの腕ならゴブリンくらいいくらでも倒せるんじゃないか?」
「んだ。そんなに稼ぎにならないもんで、今日もいつも通り焼いちまっただ」
「大した金にならないなら、問題ないんじゃない?」
貴也が不思議そうに首を傾げると、カインはさらにすまなそうな顔をして
「貴也はこちらの世界に来たばかりで金なんて持ってねえだろ。少しは足しになるんじゃねえだか?」
本当にこいつはいい奴だ。
目頭が熱くなるのを感じながら貴也は満面の笑みを浮かべる。
「そんなこと気にするなよ。ゴブリンくらい、ちゃんと準備すれば俺でも狩れるよ。そんなに気に病むなら、ゴブリンを狩りに行く時、手伝ってくれよ」
「んだな。子供達が小遣い稼ぎでゴブリン狩りに行くから、金に困ったら紹介してやるだ」
ん? 小遣い稼ぎでゴブリン狩り?
何か聞き捨てならない言葉を聞いた気がする。
「え? ゴブリンって子供が小遣い稼ぎで狩るの?」
「んだよ。さすがに集落を殲滅するようなときは村の大人たちや衛兵を集めたり、冒険者に依頼したりするだが。ちょっとした集団なら子供たちの役目だ。魔法や戦闘のいい訓練になるだよ」
マジか。俺が必死こいて逃げた相手は子供でも狩れるレベルなのか……。
愕然とする貴也にカインは自分の失言に気付いたのか、慌てて。
「あああ、子供がゴブリンを狩れるのは魔法が使えるからだ。近づかせなければあいつ等なんも怖くねえだ」
確かに、スライムに比べれば的は大きいし、素早さもない。体力もなければ知力もない。
挑発して障害物のない広い場所に誘い出して遠距離から一歩的に蹂躙。
楽勝だな。貴也でもできそうだ。魔法使えないけど……
「やっぱり、魔法かな。魔法ってどうやったら使えるようになる?」
「う~ん。学校で初級魔法は教えてくれるし、それ以上は魔法使いに習うのが基本だな。まあ、その辺は冒険者ギルドに行って相談するべ」
冒険者ギルド?
おお、さっきも話題に出ていたな。
やっぱり、ファンタジー世界に冒険者ギルドは付きものだよな。
「やっぱり、冒険者ギルドってあるんだ」
「んだ。うちの村はそんだに大きくないから役場とか商業ギルドと一緒になってるだが、この規模の村では考えらんねえくらいでかいぞ」
「へえ。なんで?」
「おまんらみたいな異世界人がこの辺りにはよく現れるかんな。そいつらを保護する目的もあんべな。それにこの先に遺跡があるでな。定期的に偉いさんや上級冒険者が調査に来るんだべ。その所為かのお」
「そういえば、日本人が来るのが一年ぶりって言ってたけど、俺みたいな転移者ってそんなにいっぱいいるの?」
「んだ。多い時は月に二、三人。平均すると二、三か月に一人くらいやな」
「そんなにいるんだ」
それは喜んでいいのか悪いのかわからない情報だった。
少し考え込むように俯く貴也にカインが笑顔で
「まあ、きちまったもんはしょうがねえだ。冒険者ギルドに行けば当面の面倒は見てくれるだ。それに、もしどうしようもなくなったら、オラの畑で働けばイイだ。刈り入れはちょっと無理かもしれねえが、いくらでも仕事はあるっぺよ。人手はいくらあってもうれしいだ」
「カイン……」
貴也はカインを見詰める。その視線に耐えられなかったのか、照れたように頬を赤らめながらそっぽを向くカイン。
「そんな感謝なんて必要ないだよ。袖擦り合うも多生の縁というべな。気にするなっぺ」
そんなカインを見ながら大きなため息を吐きつつ、貴也はじっとカインを見詰める。
「カイン。お前、連帯保証人とかになっちゃダメだぞ」
なんかすごく心配になってきた。
こいつ、こんなにお人好しで大丈夫だろうか?
誰かに騙されたりしないだろうか?
「なにいってんだ、急に」
キョトンと首を傾げるカイン。
「オレオレって言われたら、オレって誰だよ。っていうんだぞ」
「はい?」
「あと、必ず儲かる投資先があるんです、とか言われても信用しちゃダメだぞ」
「なんの話?」
「美味しいお菓子があるからついてこい、って言われてもついていっちゃダメだよ」
「子供! オラ、子供扱い!」
「ああ、心配だ。お前が借金背負わされて、路頭に迷った、挙句、首をくくっている姿しか想像できない」
「なにそれ! なんでオラが死んでるだか!」
話の展開についていけないカイン。
そんなカインに貴也は次々に畳みかける。
日本でよくある特殊詐欺の事例を挙げながら、他人は信用してはいけないと、こんこんと言って聞かせた。
カインのキラキラ光っていた目がどんよりと曇っていく。
それに気づいた貴也はやりすぎたかなあ、と後ろ頭を掻いていた。
「まあ、今、言ったのは俺の国でよくある犯罪だから、この世界には当てはまんないかもしれないけどな。それにこんな田舎じゃ顔見知りしかいないだろうし、そこまで深く考える必要はねえよ」
ポンと肩を叩くとカインは怯えた目でこちらを見て
「こんただ恐ろしいことがよくあることなんだか? 日本は恐ろしい国だっぺ」
ガクブル震えるカイン。
ああ、そっちに食いつくわけね。どうやらフォローには失敗したようだ。
「まあ、心配いらねえよ。悪い奴は確かにいるけど大半は俺みたいにいい奴だから」
歯をキラリと輝かせながら笑う。
そんな貴也を胡散臭そうな目でカインは見ていた。
その視線は実に失敬だが、まあ、貴也の自業自得だ。
甘んじて受け入れよう。
ということで。
「とりあえず、村に行こう。もうすぐ暗くなるんじゃねえか?」
切り替えの速い貴也である。
まだ、信用できないのかカインは怯えたウサギのような目をしているがそんなことを構う貴也ではない。
「ほら、早くいくぞ」
と言ってとっとと歩き出した。
「ああ、そっちじゃないだ。逆だ、逆」
慌てて引き留めるカイン。
「知ってたし、カインの気を少しでもほぐそうとわざと間違ったんだし」
早口で言い訳する貴也。顔が若干熱い。
そんなあからさまに誤魔化そうとする貴也の態度にカインの表情が緩んだ。
「まあ、そういうことにしといでやるだ」
「しといてやるだ、じゃなくて。そうなの! わざとボケたの!」
「あはははははは。わかった。わかっただ。貴也はやさしいっぺよ」
笑われて不貞腐れる貴也。それに笑顔で答えるカイン。
本当にこいつが美少女でないのが惜しい。
美少女だったなら史上稀にみるチョロインになれたものお。
待てよ。この世界の人がみんなこいつみたいなバカじゃなくて、お人好しだったら
……世界征服も夢ではないのでは?
「ふふふふ。俺の悪の知識でこの世界を牛耳ってやる」
「どうしただ。お腹が痛いだが? 我慢しないで森の中でしてくるっぺよ」
「違う。これは邪悪な微笑みなの!」
「そうだか? それは悪いことをしただ。どう見ても糞づまりを我慢してるようにしか見えなかっただ」
失敬な奴だ。
さっき、日本の詐欺について語って聞かせたときの怯えようを忘れていやがる。
いつか、この邪悪の化身となった貴也様の深謀遠慮に世界を跪かせてやる。
「やっぱり、お腹の調子が悪いんじゃないだか?」
心配そうに貴也をのぞき込むカイン。
そんなに邪悪な笑い方が似合わないかなあ、と軽く落ち込んでしまう貴也だった。
「ちょっと、待ってるだ。そこに荷物を置いてあるから」
道のわきに籠が二つ置いてあった。カインはそちらに駆け寄っていく。
「ああ、一個持つよ」
そういって籠を手にかけたのだが
「うの! 重っ! これ無茶苦茶重いんだけど! 腰いわすところだったわ」
びっくりして籠を落とす。籠はズシンと音を立てた。
「あははははは。籠いっぱいに収穫したての野菜が入ってるからな。軽く100kgはあるんじゃないっぺか?」
直径50cm、高さ1mくらいの籠の中には野菜がぎっしり詰まっていた。
一つはジャガイモのような芋類が、もう一つは星形の黄色の野菜というか果物? が入っている。
その籠をカインは軽々と持ち上げる。それも二つも
「どうだっぺ。オラクラスの農家ならこれぐらい軽々と持ってるっぺよ」
どや顔で力こぶを見せつけてくる。
貴也はただ茫然とするしかなかった。
そんな貴也にカインはその黄色い野菜を一つとって放り投げてくる。
「取り立てだから、生でもうまいだよ」
そういいながらカインは見本を見せるかのように袖で軽く拭ったあとしゃくりと齧って見せた。
そして、貴也にも食べてみろと顎をしゃくる。
色は非常に気になるがカインのようすを見ると毒とかはなさそうだ。
でも、こんな奇妙な形の物、本当に食べても大丈夫なのだろうか?
不安はあったもののカインが折角くれたものだ食べないわけにはいかない。
ごくりと一度大きく唾を飲み込んだ貴也は意を決して黄色い物体の匂いをかぐ。
何か、ウリ科の果物のような青臭くも甘い香りがした。
貴也はエプロンの裏についているポケットから真っ白なナプキンを取り出し、黄色い野菜を軽く擦った。
ナプキンで拭くと軽く光沢をもったような気がする。
うん。いい野菜だ。きっと。多分。もしかして
貴也は目をつぶってしゃくりと齧りついた。
触感は梨のようだ。
味は酸味より甘味が強いイチゴ? いや桃に近い甘味だ。
しかもくどくない。
貴也は桃の果汁があふれてベタベタするのがあまり好きじゃないのだが、これは美味しい。
シャクシャクの触感最高!
あっという間に食べきった。
「うんめえええええ。すげえ、異世界の果物、ぱねええええ」
「ああ、これは果物じゃないっぺよ。今は甘いけど、皮剥いて天日で干すとすっごい辛くなるんだ。皮は甘いままだけどな。今はもぎたてだから果実も甘いけどしばらくすると苦くて食えなくなる。だけど、天日で一月乾かすとカラッカラになって無茶苦茶辛くなるだ。辛党には堪らない珍味なんだべ。唐辛子の百倍は辛いぞ!」
さすが、異世界。不思議野菜だった。
百歩譲って甘いのが苦くなるのはわかる。
だけど、干すと辛くなるのは意味が分からない。
それに……
「こいつはぺっご強くてなあ。一流の農家じゃないと収穫ができない免許皆伝野菜なんだべ」
「強い? 免許皆伝野菜ってどういうこと?」
「ああ、こいつ収穫しようとすると蔓を鞭のようにして攻撃してくるだ。それを掻い潜ると今度は太い根で蹴っ飛ばしてくる。おまけにまだ収穫に適してない固く若い実をブンブン振り回して攻撃してくるだよ。反撃して傷つけたら味が落ちるし、枯れて来年の収穫ができなくなるだ。だから、一流の農家は攻撃を全て躱して、茎や葉、根を傷つけないように収穫するだ。この量を収穫できる農家はこの辺りではオラだけだぞ」
エッヘンと胸をそらすカインは誇らしげだった。
異世界の農民侮れねえ。
魔法だけでなく近接戦闘力もとんでもないようだ。
その証拠に
「ああ、まだ、この辺にいるだか? さっさと逃げればよかっただに」
森の中を一瞥するカイン。
身体がぶれたかと思ったら森の中に突貫。
近づいてきたゴブリンの頭へ肘撃ち。ゴブリンの頭が弾け飛ぶ。
だが、それだけでは終わらない。
カインは勢いを殺すことなく頭のなくなったゴブリンの横をすり抜けると、後ろにいた二体のゴブリンの右側に回し蹴りを喰らわした。
ゴブリンはクの字に折れ曲がり、左にいたゴブリンを巻き込んで木に激突。
二体とも首や手足が曲がってはいけない方向に曲がっている。
とんでもない威力である。
貴也があれだけ苦労して倒した(倒してません)ゴブリンを瞬殺。
しかも三体もである。
「農家ってすげえ」
貴也は今後、農家にだけは逆らわないと心に誓うのだった。
第4話にしてやっと出てきた一人目の登場人物。
それなのに、なぜかおじさんキャラ。
この物語は大丈夫なのか?
普通、この辺でヒロイン登場しないとまずい気が……
まあ、その内素敵なヒロインが出てくるはずです。
皆さま、見捨てないでください。