表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
186/200

第百七十八話 武器への転用方法を考えてみるが無双できない


「オレは可能性についていってるだけだ。だから、試しに実験してみて確かめる。そして、あのプレートは確かに魔力を生み出したんだ」


 貴也の話に優紀は目を輝かせていた。


「それでそれが武器になるの」


「そんな簡単な話の訳ないだろ?」


「なあんだ」


 貴也の言葉に露骨にがっかりして見せる優紀に頭が来たので蹴飛ばしておいた。

 それでも収まりのつかない貴也は。


「まあ、直ぐに利用できる方法はあるがな。魔剣にあのプレートを付けてあのプレートを熱すればいい」


「すごいじゃん。それなら魔力がない人でも魔物と戦えるね」


「まあな。でも、大きさも重量もかなりの物になるから身体強化の使えない人には扱えないだろうな」


「ダメじゃん。身体強化使えるなら自分で武器に魔力を込めることくらいできるでしょ。そっちの方が簡単じゃない」


「まあ、その通りなんだがね」 


 貴也が認めると優紀が


「もう貴也はすぐに小難しいことを考えて偉そうにするんだから」


「あのなあ。これは今できる現実的なことを言ってるだけで他にも方法はいくらでもある」


「例えば? 本当にあるの?」


 こちらを挑発するような目で見てくる。

 今回はやけに突っかかってくるなあと思いながらも優紀なんかに言い負かされてばかりはいられない。


「簡単に思いつくのはプレートを弾丸に加工して銃で打ち出す。打ち出される時に発する火薬の熱で銃弾は魔力を生み出す。また、敵にあたるまでの間に空気との摩擦でさらに熱せられる。それでも魔力が足りなければ銃の中にある内に温めておけばいい」


「え?」


「あと人間が使用するから取り回しが難しいだけで自動車の先端にさっき言った武器を取り付けて突貫すればいい。車で跳ねても魔物には効果はないが剣に当たれば車の質量と加速度が加味されて大ダメージだ」


「え? え?」


「それなら先端につけるのは魔剣じゃなくてもいいな。盾に魔力を込めることは出来るのだから一枚の板をフロントに取り付けてそこにあのプレートを取り付ければ自動車で特大のシールドバッシュが出来ないか?」


「た、貴也? 分かった。分かったから。どう、どう、どう」


 おっといけないどうやら考えている間に思考が暴走しかけていたようだ。

 そんな貴也のことをアスカと優紀は怯えながら見ている。

 そして、魔王は


「やはり君はこの世界の為に殺して置いた方が良いのかもしれないなあ」


 なんだか、とても不吉なことを言っている。

 ねえ、冗談ですよね。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
別作品の宣伝です。
カワイイ男の子が聖女になったらまずはお尻を守りましょう
良ければ読んでください。

あと宜しければ下のリンクを踏んで投票していただけると嬉しいです。
小説家になろう 勝手にランキング
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ