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第百六十七話 ランチを食べて無双できない

月曜更新出来なくてすみませんでした。

来週は月曜に更新出来ると思います。


「それで貴也はなんでここにいるだ?」


 カインは不思議そうに小首を傾げている。

 オッさんがそんな仕草をしてもちっとも可愛くないがそこは気にしないでおこう。


 ちなみに貴也達は開店前だというのにルイズにランチを出して貰った。

 相変わらず腕が良く非常に美味しかった。

 デザートの種類も増えたみたいで今回食べたのは新作だった。

 ラズベリーとクリームチーズとクッキーとプリンが層になっていて味も触感も今まで食べたことのない物だった。


 そうしてお昼ご飯を堪能した後、当たり前のようにカインの家にお邪魔している訳である。

 と言う訳では貴也は不思議そうな顔でカインに聞き返す。


「なんでって泊めてくれるんだろ?」


「キュキュキュ―」


 スラリンも『何言ってるんだ、こいつ』って感じで鳴いている。

 そんな二人を見て呆れるような顔をしながらカインが


「宿にはお偉いさんが滞在してる訳じゃねえんだべ。それに部屋もちゃんと確保してるって言うじゃねえだか。それならそっちに泊まるのが普通だべ?」


「ああ、それは大丈夫だ。アスカと優紀は向こうに泊まるし。オレの部屋はキャンセルしたから」


「あの高級宿には滅多に止まれねえのにもったいねえずらよ」


「そうか? 高級宿って言っても田舎のだろ? オレ、一応。公爵の城に住んでるんだけど」


 それを聞いてカインはポンと手を打った。


「そだな。やっぱりお城の設備と言ったらすごいんだっぺ」


 何を想像しているのか、目をキラキラさせている、カイン。


 あれ? こいつ、ちょくちょく領都に来ているような気がするが、城に泊まったことはないのかなあ、と内心で小首を傾げる、貴也。


 正直に言って貴也の部屋はそう大したことはない。

 広さは10畳くらいの広さのベッドルームとそれよりちょっと広いリビングの二部屋。

 それに風呂と小さなキッチンがあるくらいだ。

 家具などは備え付けの物だが、特に高級なものではない。

 庶民が使うレベルの物。


 ちなみにこれは使用人に限らず、公爵家の面々の個室も似たような物だ。

 公爵家の人間はそう言う無駄な贅沢は嫌いなのである。


 まあ、体面と言う物があるので来客用の部屋や応接間などはかなり豪華である。

 一時期、優紀やアスカが止まっていた部屋なんかには天蓋付きのベッドなんかあった。


 あれは本当にスゴかった。


 マットレスがフワフワで身体がどこまでも沈んでいくかと思ったものだ。

 ただ、貴也には柔らかすぎて寝にくかったのだが……


 閑話休題


 と言う訳で貴也は何も言わずに横柄に頷いておいた。

 それをどう勘違いしたのか、カインはしきりに感心したように頷いている。


「たまには庶民の生活もいいものだよ」


「そう言うもんなんだな」


 うんうん。やっぱりカインは騙されやすいな。

 なんだか、少し嬉しくなってきた貴也だった。


 ちなみに、嘘を訂正するようなことはしませんでしたよ。

 今後のネタになるかもしれないからね。

いつもお読みいただきありがとうございます。

これからもよろしくお願いします。

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