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俺が行く路になにが残る  作者: ちくぅわ
いざ、異世界へ!
2/5

1話 俺の一歩目

グダグダ書いてても全然話進まへん


俺の目の前に広がる世界は、真白で、すべてのものを感知できない不思議な世界だった。


真っ暗ってさ、想像できるだろ?目ぇ閉じたらすぐ現れるじゃん。あれの真逆、想像できる?できねぇよな。俺もよくわかってないのよ。だから目の前に広がる世界とか言ったけど、実際は頭おかしくなりそうなよくわかんない世界なわけ。んだから、説明せいやとか言われても知らんし、足らん頭ではごめんなさいな状態です。


歩くとかできんのかなとか思って歩いてみたら、進んでんのか全然わかんないの!でも地に足ついてる感覚はなんとなくわかる。こう、ふわっとした白いはんぺんの上歩いてるみたいな、そんな感じ。いや、歩いたことないけどな、はんぺんの上とか。


とにかくまぁ進んでみよう。歩けばつくさ、つくさ歩けば。という感じで足取り軽く進む。


進んでいくと白が濃いい所が奥にあるのを感じた。


白が濃いって意味わからんかもだけど、白い世界の中に光みたいに感じるそんな気配がある感じよ。


俺死んだんちゃうんけ!ここ天国なんかなー。ボインの天使のねぇちゃんとか厳つい顔した天使のにいちゃんとかおらんのな。


そんなことを考えながらしばらく歩いとると、青銅色の扉が現れた。いかにもゲームに出てきそうな重鈍な扉で、両開きになってる。両扉に丸くて赤い宝石?みたいなんついてて、なんかすんげえ模様が入ってる扉って印象。


あ?気づいた?そうなんだよ。俺アホなんだよ。勉強はまあできる方だったけどボキャ貧でさ、ごめんなー。


扉には日本語ではない、アラビア文字っつうか、うねうねとした文字見たいんなんが書いてある。文字なんだろうなたぶん。


あ、読めるわ、なんて書いてあんの?


『こんにちは、私は扉です。神様に作られました。名前はありません。あなたがこれを読んでいるということは、今希望の間にいるということです。あなたは今、希望の間というところにいます。大事なことです』


挨拶から入るなんて律儀な扉さんですね。神様って本当にいるんだね!扉さん名前つけてもらったらよかったのにー。俺がつけよ。君は今からサビーヌくん!錆びついてるからサビーヌ!んで希望の間っつうのねここ。


『サビーヌとはいい名前です。ありがとう。私は今日からサビーヌです。よろしお願いします』


喋ってる!?これ現在進行形で書き込まれてるのか!

よろしくねサビーヌ!君は実に頭がいいみたいだ!俺がどうしたらいいのか教えてくれないか?


『サビーヌ的には答えたいんですが、神様的にはサビーヌに自由意志がないのでNOですね。神様はあなたが来たらこう問えとおっしゃっていました。あなたが望むものを3つ教えて欲しいと』


ほう、望むものか。ひとつは仲間だな!生前は友達が欲しかったから仲間がほしいね。あと、どうせなら容姿をめっちゃキレイにしてほしいわ。男女問わず美人はどんだけ性格悪くても、どんだけ暑苦しくても受け入れられるからな。最後の願いはー。そうだ!ファンタジーな世界に行きたい。もう死んだしどうせならファンタジーなところに行ってみたい。40のおっさんがなに言うてんのって思うかもしれんけど。


『なるほど、仲間と端麗な容姿とファンタジーな世界を望むのですね』


そう、俺はその3つを望む。


『わかりました。あなたに最適な世界があります。ここは希望の間です。すべて思い通り叶うとはいきませんが、できるだけ希望に沿いましょう』


そういうとサビーヌから錠がはずれるような大きい音が聞こえた。


『私とはお別れです。短い間でしたがお世話になりました。神様には内緒ですが、私に名をつけていただいたことすごく嬉しく思っております。ので、プレゼントを差し上げます。私の向こうに御用意させていただきました。ではセカンドライフをお楽しみください』


それを最後の言葉としサビーヌの文字は消え去った。


ありがとうサビーヌ。さて第二の人生だ。セカンドライフだ。夢かもしれない。夢でもいい、次の人生にかけてみよう。そう心に決め、扉を開けた。



視界に広がるは草原だった。振り返るとサビーヌはない。本当に異世界に来たのだろうか。心地よい風が頬を撫でる。太陽が真上に上がり日差しが気持ちいい。遮るものもなにもない晴れ渡る空。草以外なにもなく、地平線が見えた。


一歩踏み出すと足に何かぶつかった。茶色い皮でできた大きめの鞄だ。中を開くとなにやらぎっしりものが詰められている。


「なんだろ、サビーヌが言うてたプレゼントかな!サビーヌ大好き」


鞄の中にはなんやかんやいろんなもんが入ってる。説明が雑になってるのはなぜかというと内容よりこの鞄が気になって仕方ないからだ。取り出しても取り出してもぎっしり詰まってる。そんな大きい鞄でもない。入るはずない。どうなってんのかよくわからんがとにかく中にいっぱい詰めれるみたいだ。


「とりあえず中にはやたら白い布が入っとんな。ハンカチには便利だけど使い所ないぜこいつ。あとは、パンと水とハム。これもやたら出てくるわ、いくつ入ってんのこれ。あとこの水、本当に水なんかな。透明な液体なだけで本当は違うんちゃうか?まぁあとで試そう。それと手紙?かな封筒が入ってるわ。なんだろ」


中に入っていた封筒を開けると、予想通り手紙が入っていた。


『こんにちは、サビーヌです。私からのプレゼント、気に入りましたか?これは《なんでもかんでもバッグ》です。いくらでもなんでも入ります。例え人だろうが布だろうが生鮮食品だろうがなんでも入ります。あなたは察しが悪そうなので大量の布とテント、食料20日分突っ込んでおきました。いっぱい入ってるでしょ?その布は消えろと念じれば消えます。大量に詰め過ぎました。たぶん長さにすると80㎞弱詰めてあります。別に大した布ではないですから消えろと念じれば消えるようにしときました。大事なことです。でもたぶん使う機会がもうすぐにあるでしょうから、落ち着くまでは消さない方が得策です。あとこの手紙が入っている封筒に地図とあなたのステータスを同封しました。この二つはなくさないでください、常に更新されますので。あと神様から言伝です。まずは教会を目指せ。とのことです。喋りたいんでしょうねあなたと。とりあえずざっとこんだけです。あとは自力で頑張ってください。頑張らないと死にますからー』


最後さらっと恐ろしいなおい。いやぁ、頑張りますよ!異世界に胸がドキドキしちゃっていい歳なのにまあ。


とりあえずステータス確認だな!


名前 ショー・ゾゥサ・サキ

性別 女

年齢 15

職業 無し

バックボーン 柔道

特技 なし

魔法 なし

持ち物 何でもかんでもバッグ


なんやねんショー・ゾゥサ・サキって。無理矢理切りすぎやろ。佐々木正蔵でええやん別に。あっ、どうも佐々木正蔵です。40歳です。


ん?


女?あれ?おっかしいな。俺男なはずだよな。試しにおち○ち○を探したけれどない。どこにもない。俺のヤドリギがない!ない!


ま、まって、女ならおっぱいがあるはずだ!胸を探るもない!おっぱいもない!息子もなければ娘もない!


おっぱい、、、


貧乳ということだろうか。俺は落胆した。


自分の体だからいいのだが、結局俺は童貞を卒業できぬではないか。いや確かに希望の間では童貞卒業したいとは言ってないけど。端麗な容姿がほしいって言ったじゃん。そしたらさ、イケメンになるじゃん?ヤレるじゃん?解決じゃん。男前にしてくれって言えばよかった。まさか女の子になるとは思いもしなかった。だって俺は40歳の童貞のクソ野郎だぜ?


焦るなホットに生きてきただろ今まで。俺はホットな人間だ。嫌われたってそれだけは変わらなかっただろ。大丈夫だ。きにする必要はない。それより先に進まなければならない。死んじゃうしね。


些細なことは忘れて周りを見わたした。


本当になにもない場所だ。この先に街があるのだろうか。とりあえずぶらついてみることにした。


歩くこと約一時間。体感時間なので誤差はあると思うが、結構歩いたけど一向になにも見えてこない。ただただ草原だ。ダメだ。心が折れそうだ。どうすりゃいいんだ!


そうだね、地図見ようね。忘れてたね。自分が女になっていることを些細なことはと言ったが、思ったよりダメージデカかったみたい。


地図によるとここはサンゲン原という場所らしい。自分は現在このサンゲン原の真ん中にいるようだ。一時間歩いて真ん中ということは後一時間歩けばサンゲン原を抜けれるということだな。サンゲン原を抜けた先にはショウシン小国という国があるらしい。自分の国を小国と名乗るとは名前の通り小心者らしいな。とりあえずここを目指そう。


歩き出そうと思った矢先、お腹に張りを感じた。


「トイレ行きたいの忘れてたわ。歳取るとこういうことに鈍感になるんだよねぇ。嫌だねえ歳とるっつうのも。今は15歳だけどね。生前の感覚が抜けきってないね」


そう独り言を言いながら草むらで立ちションしようと思いパンツの中に手を突っ込んでみたら、、せや、マイリトルサンは今回の人生では不参加やった、、、


女の子のままトイレしたことないけど、あれや、トイレットペーパー欲しいわ。座ってやるんやろ。


あー、ここでなのね、白い布。


とりあえずステータス的なんここに書いときます。


名前 ショー・ゾゥサ・サキ

性別 女

年齢 15

職業 無し

バックボーン 柔道

特技 なし

魔法 なし

持ち物 何でもかんでもバッグ

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