重要語句
*心癒の姫君──世界で「万物の心を司る」として伝承されている存在。未だ多くの謎に包まれているため、存在が実証されたことは一度も無い。
*宝族──王族から領家までの上位階級がこれに当たる。宝族の証として、10歳の誕生日に、髪に自身の瞳と同色のガラス玉を着ける風習がある。王族のみ、ガラス玉に金粉が散りばめられている。
*心珠──「姫君の心」とも呼ばれる宝石。心失症を患った人間が身につけると、あっという間に回復する、と言われるほど強い力を持ち合わせている。
*心失症──正式には「正心失調症」と言い、だんだん"心"を失っていく原因不明の病。今までは患者もごく稀だったが、近年心失症の発症率が増えつつある。治療には、進行を抑える程度までは医療機関で治療ができるが、完治させるには心珠を使う他に治療法が見つかっていない。
*水晶化──心失症等で心を失くした時に起こる現象。心を失くした者は、水晶で出来た像のように透明に硬化してしまう。
*灯石──世界各地で自然に出来た不思議な光る石。光の色も様々で、周囲が暗くなると、自然と光りだす。世界共通で家の明かりや街灯等に日常的に使われている。明るさも様々だが、一番明るくてLEDに匹敵するほどの明るいものもある。
*聖霊──姫君に仕えたとされる存在。地水火風等の属性を司る者の他にも、音や花、宝石等の多数の聖霊が存在するとされている。どの聖霊も、強い心から派生して生まれたとされている。