物語の背景 Ⅰ
さすらう剣士レギオンの舞台設定です。
本編と違い読みやすく、平易な言葉やカタカナワードも多用しています。
はじめに
レギオン坊やの存在する空想世界は、ヒューマンやエルフ・ドワーフなどの人類が主体的な存在ではなく、モンスターなどが我がもの顔で徘徊する未開の地が大半です。よって、領土と言うよりは都市や町、砦などを築いて護りを固め、その周辺地域をわずかに支配しているに過ぎないという設定です。
国を大まかな集団の頂点として、町や村といった単位で独立した地域社会が成り立っており、その地域からは通常離れることはありません。例えるなら、猿山の群れのようなものです。本編主人公は、その群れから疎まれる原因が発生したため、離れなくてはならなくなりました。
ひとり、または少人数で、居住地から未開地を横断する徒歩や馬車での移動は、生死に関わる危険を多分に伴うため一般的ではありません。そう、吟遊詩人が単独で広大な地域を巡ることなどできるはずもなく、さまざまな情報の伝達は武装した護衛を伴う行商人などを通じて、比較的ゆっくりと伝播する程度です。
また、識字率の問題から、文書による正確な情報の交換は不可能に近く、不確かな情報が口頭により伝わることのほうが圧倒的に多い感じです。
時間という概念にも乏しいです。本編では時間(時という表現はあります)というワードを出現させていません。高度な教育を施された一部のヒューマンを除き、太陽の動きで大まかな時間の流れを把握しているにすぎないからです。
日が昇れば活動を開始、日が沈めば活動を停止する。ろうそくやランタンというものは存在するため、多少文明的ではありますが、比較的動物的な行動形態が多くという設定です。
セリフもなく、退屈な設定だけに飽きてしまうことでしょう。
5分とかからず終わるようにします。