魔法とか。呪文とか。
さすらう剣士と魔物憑き、
本編の補足としてお読み頂くと嬉しいです。
魔法使い。
系統により称号や呼び名が変わったりしますが、総じて魔法使い、術者、呪文の使い手など。高位の魔法使いを大魔法使いとも呼びます。
魔法と一口に言ってもいろいろですが、共通して魔法使いの体内より生成される魔力を使っています。基本的に防御することが困難な呪文を唱える魔法使いですが、精神集中と呪文詠唱を乱されると正しく効果を発揮できません。そのため、盾役とよばれる前衛職に護られるか、防御や回避する手段を講じないとあっさりと殺されてしまいます。これは才能とか訓練では克服できない問題があるためです。さらに、呪文の効力が強力であるほど、発動までの時間と消費される魔力が増大する制約などがあります。
魔力を糧に心像を具現化する……創生魔法、
上位一級から三級
中位一級から三級
下位一級から三級
聖職者がいう神気を用いて行使する……神聖魔法、
七階位まで確認されています
契約に基づき精霊を使役させる……精霊魔法、
死霊をあやつり死体などを支配する……反魂魔法、
異世界から幻獣、異形なものを呼びよせる……召喚魔法、
魔力を元に、生物や物体へ特異を与える……付与魔法、
ただ一般的に知られているだけなので、もっとたくさんの魔法や呪文が存在することでしょう。得意な系統により、呪術師や神の使徒、精霊使いや召喚師、死霊使いなどといった、二つ名などの別称もあります。
上記の魔法類は一系統しか習得できない事はなく、幾つもの異なる魔法を行使する者もいます。勿論、好みや相性などの問題もありますが、魔法を唱えるために魔力を消費する点においては同じことなのです。ひとりの術者が、一度に唱えられる呪文はひとつまで。これは制約によるものです。
魔法使いは使い魔や精霊、信奉する神の使徒、幻獣やアンデッドなどと契約を交わし使役することもあります。よって、その口から発せられる言葉には、誓約や制限という約束事を伴うようになり、おいそれと反故にはできません。それを破れば、きっと術者の身によからぬ事が起きることでしょう。
優れた大魔法使いは呪文を新たに作り出すことができます。独創魔法と呼ばれるものです。その多くはひとつの呪文の問題を克服する複合呪文ですが、魔法の属性による影響が色濃く相反し合うため、そう簡単には生み出せません。
魔力の多寡は魔法の使い手ごとに違います。生まれ持った才能のようなもので、訓練で魔力量が飛躍的に増えるといった概念はありません。ですが、心像鍛練で発動効率、何千回という呪文の反復詠唱により発動速度を高めることは可能です。いつの世も努力は欠かせません。
魔力は呪文を唱えるたびに消耗していきますが、激しい活動をせず安静にしていれば少しずつ回復します。例えれば、一気に飲み干した筒杯に、水差しでゆっくりと注がれる水みたいなものです。瞬間的な消費では多少があり、安静にした状態での回復は一定であるようです。
気が付かないうちに、補足が足されていきます。