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僕の日常
「おい、常磐。購買行ってパン買ってこいよ」
弁当を広げて食べ始めようとした矢先に声をかけられた。内心でガックリ肩を落としつつ、悟られないように返事を返す。
「えっ、この時間からいってもあんまり残ってないと思うよ」
「パンなら何でもいいから買ってこいよ」
「そうそう。腹の足しになればいいぜ」
「金はお前が出しといてくれよ」
入学早々に素行の良くない3人組に目をつけられ、パシらされること数ヶ月。すっかり慣れてしまった僕は、弁当の蓋を閉めて、購買へと歩き始めた。
帰りは特に絡まれなくて、今日は平和にかえれそうだった。
日によっては帰りもカバン持ちをさせられたり、アイスを奢らされたりするので、堪ったもんじゃない。
これって虐めなんだろうけど、告げ口をすると何をされるかわからないので、誰にも相談できないでいる。
ヒーローがあいつらを懲らしめてくれないかな、なんて考えていると不意に足元の感触が無くなって、僕の意識は暗転した。




